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太陽を抱く月 あらすじ全話
太陽を抱く月 あらすじ 第13話
第十三回
「よいだろう。中宮のため、私が、、、その服の紐を解いてやろう。。。」
フォンと中宮の相室が成就しようとするそのとき、ヘガク道士の呪術が始まり
星宿庁で全ての巫女たちが相室成就の祈祷を捧げている中、ノギョンとジャンシルはただならぬ気運を感じる。
ポギョンを抱き寄せたフォンは突然体に異変を感じるが、たいしたことではないと思おうとするのだが。。。
ポギョン:「真に残忍でございます。私も女人です。外戚の女ではない、ただ父を慕う一人の女として
見てくださることはできないのですか?」
だが苦痛はどんどんひどくなり、結局フォンは倒れてしまう。
ポギョン:「なぜまたこのようにされるのですか?また振り出しに戻そうとされるのですか?
殿下?殿下、、殿 下、、殿下、、 誰か!外に誰かおらぬか?」
ポギョンはまたも相室の日に倒れたフォンを見、ひときわ自分にだけ冷酷なような天が恨めしく思われる。
一方、ヤンミョンの懇切な告白を聞いた月は感謝の言葉で答えの代わりにしようとする、、、
月:「卑しい巫女を人として扱ってくださり、女として見てくださり、尊いその心までお与えくださると、
、本当にありがとうございます。 卑しい巫女の生から解き放ってくださる、
困難な状況から解き放ってくださる、と仰ったお言葉も、、ありがたく、、またありがとうございます。」
ヤンミョン:「お前からそんな挨拶など聞こうと重い口を開いたわけではない。」
月:「ですが、感謝の思いで嘘の心を捧げることはできないじゃないですか?私をかわいそうだと思ってくださるその心だけ、ありがたく受け取らせてくださいませ。」
ヤンミョン:「もしや、もう心に抱く者がおるのか?」
月:「巫女などには恋心があるわけがないではありませんか?巫女はただの神に仕える器。。。他の何者を入れることもなく、入れてもならないことでございます。」
ヤンミョン:「では、何者であろうとお前の心を動かすことはできないということか?」
心の中には既にフォンへの思いが芽生えている月。口では違うと言うものの、 表情までもは隠すことができない。。。
月が答えに困っているところへジャンシルが突然やって来て、王の病状が重いことを告げる。
後ろも振り返らずに走っていく月の姿を見ながら、ヤンミョンは寂しそうに笑うのだった。
「ただ神に仕える器。他の何者を入れてもいけないと、言ったか? ならば、せめてばれぬようにしてほしいものだ。。。」
大急ぎで康寧殿に着いた月は、力なく横たわるフォンの姿に涙を流すばかりだ。
だが、月の到着が分かったのだろうか、フォンの苦しそうだった息遣いが落ち着き始め、
脈もまた正常に戻り、その姿にヒョンソンと御医、観象監教授全員が驚く。
フォンのそばを守っていた月は、夜の外出禁止の鐘の音を聞いて、離れたくない心を収め立ちあがろうとするのだが、目を覚ましたフォンが月をつかむ。
フォン:「心配したか?」
月:「心配しました。。。」
フォン:「何をそう心配したのだ?」
月:「全て、、全て心配しました。」
フォン:「私が、、他の女人を抱くかと心配したのではなくて?」
月:「私めがなぜそんな恐れ多い、、、」
フォン:「朝まで、、そばにいてくれるか?お前がそばを守るなら楽に休める気がする。」
月:「命を下されればそのようにいたします。」
フォンは月の手を握ったまま平穏に眠りにつき、もう少し殿下のそばを守れるようになった月は嬉しく思う。
御医と観象監教授たちは王が突然倒れた件で義禁府から調査を受ける中、天文学教授から天機の流れが一瞬変わったという話を聞き、誰かが邪気を飛ばしたという結論を出す。
一方皇太后と大妃は心を痛めているであろう中宮ポギョンを慰労しようと中宮殿に訪ねて来、ポギョンは月を害するため再び計略を立てる。
ポギョン:「相室の前日に不吉な夢を見ました。白い服を着た若い女が現れ、
私に『今から主上陛下の寝殿を守るのは私の役目。。お前は死ぬまで世継ぎを産むことはできぬ。。』と。。。
こんなお話をお耳にいれ大変申し訳ないのですが、厄受け巫女という妖しい巫女が神気で主上陛下を惑わし、
部に過ぎる寵愛を受けているという噂のせいかと、、」
皇太后「そのことなら心配するなと言ったではありませんか?主上陛下はその娘の存在すら知らずにいるのではありませんか?」
ポギョン:「恐れ多くも、主上陛下は寝殿に厄受け巫女が入っているということを既にご存知であられます。」
外戚もまた、今回の件でフォンを締め上げようと企みを働かせる。
月は星宿庁の巫女たちに、フォンと死んだ世子妃、ホ家の娘の話を聞き、隠月閣で感じた悲しい感情を思い出していた。
フォンの命を受け、世子妃の死の調査をしているホン・ギュテはヨヌの脈を取った医院を訪ね、思いがけない話を聞く。
医師はその日、娘が死んだと知らせを受けて駆けつけたが、
女の子の母親は、まだ生きていると、脈を診てくれとものすごく慟哭していた。
そして、その女の子は死んでからしばらく経っているというのに、その死体は生きている者のように温かかったのだ。。
ギュテと入れ替わりに医院にやって来たミナ姫とヨヌの母。
ミナ姫が診察を受けている間ヨヌの母はヨヌが最後に背を測ったところを眺め、
そんな義母を見る姫は針の筵の上に座っているように心穏やかではない。。。
ヨヌの母:「生きていたら、どれほど、、大きくなっていたかしら。。。」
医者:「それでなくても、さっきある男がやって来て、娘さんの話を尋ねて帰って行ったけど、
きっと奥さんが来られるからだったんですねえ。」
ヨヌのことを尋ねていった者がいたという言葉に、危機感を感じるミナ姫は不安が増すのだった。。。
一方、隠月閣で感じていた感情と記憶が神気にしては少しおかしいと思っていた月は、ゆっくりと落ち着いて思い出してみて、ホ・ヨヌという名前に違和感のない感覚を憶える。
何かを思い出そうとしたその瞬間、外から自分を呼ぶ声が聞こえ、外に出る月。
そこには義禁府の者たちがおり、月を呪術で王を呪った大逆罪の嫌疑で義禁府に引っ張っていくのだった。
その頃ノギョンは、ヘガク道士と会って話していた。
ノギョン:「どうするつもりでそんな無謀なことをしたんですか?本当に血の雨を降らせるおつもりですか?」
ヘガク道士:「交泰殿に本当の主人が帰ってくるまで、どうあっても防がねばなるまい」
ノギョン:「切ることのできる縁でした。」
ヘガク道士:「切ってはならぬ縁だ!!
この機会を逃したら全てのことを元の鞘に収める機会はもう二度と来ないだろう」
ノギョン;「アリの遺言がなかったなら、殺していました。」
ヘガク道士:「本心でないことを知っている。。。
星宿庁と娘、全てを守るため避けられぬ選択だったことを、私が知らぬはずがないだろう」
ノギョン:「権力者たちの権謀術の道具に落ちた瞬間から、既に星宿庁の衰退は予見されたものでした。
消えるときに消えるとしても、、私の代では消えないでほしかった、
未熟な欲心のため天機をいたずらに動かしてしまっただけのことです。」
ヘガク道士:「だから、今からでもはっきりさせないといけないのではないか?」
ノギョン:「引き返すにはあまりに、、あまりに遠くに来てしまいました。分かりませんか?破局は既に始まっているということです。。。」
義禁府に連れて行かれた月は観象監の命を無視し康寧殿を空けたことでさらに疑心を買ってしまうが、
ヤンミョンまでも危険にさらされるかもしれないと、
あの時刻にどこにいたのかという質問に、一人でいたと答える。
義禁府へユン・デヒョンがやって来て、人払いをする。
ユン・デヒョン:「どこからか、玉体を害する邪気が飛んできた。誰かがそのその罪をあがなわなければなるまい。。だ、れ、に、なろうと、、な。」
そしてユン・デヒョンは月に、康寧殿で王と隠密な恋を交わしたと自白すれば、拷問も刑も免れることができると迫る。
だが、月はそんなことは一切なかったと答え続けるのだった。
星宿庁に戻ったノギョンは、月が連行された話を聞き、義禁府に急いで駆けつけ、そこから出てきたユン・デヒョンを避けて陰に身を隠す。
ユン・デヒョンは月の顔を、確かにどこかで見たことがある、、と考えていた。
獄舎に入れられた月を見てノギョンは、なぜこうも試練の多い運命なのだろうと心を痛める。
月を心配するノギョンだが、月は自分のことは二の次で、王の健康が戻ったのか、そればかりを心配する。
そして、どうすれば王を危険にさらさずに済むか、そればかりを考えるのだった。。。
ヤンミョンは傷心のまま旅に出ようとしていたが、そのときジャンシルが訪ねて来て、月が大逆罪で義禁府に連行されたと聞かされる。
どうか助け出してほしいと頼むジャンシルに、自分とは関係ないと断るヤンミョン。
一方、義禁府ではまさに月の拷問が始まろうとしている。
月の顔に見覚えがあり、記憶の糸をたどっていたユン・デヒョンは、遂にあの日市中でフォンと一緒にいた娘であることを思い出した。
フォンは月が連行された話を聞いて義禁府に駆けつけ、王の登場を待ちかねていたユン・デヒョンは計画通り事が運んでいることに満足そうな表情を浮かべる。
フォンは傷ついた月を見て怒りを覚え、月は万が一にでも殿下に迷惑がかかってはいけないと、目を伏せる。
拷問を今すぐやめさせようとするフォンだが、そんなフォンにユン・デヒョンは、これ以上この件に関わられれば、儒林の失望を買うことになるだろうと脅しをかける。
外戚勢力の罠にはまり身動きの取れなくなったフォンは、一人怒りに震え、叫ぶ。。。
今すぐにでも拷問所へ行こうとするフォンを、ヒョンソンは、殿下は男である前に、この国の君主であると、引き止めるのだった。
「あの者たちの狙っているものは何でしょうか?
まさか卑しい巫女の首をとることではないでしょう。
あの者たちは殿下が朝廷の基盤としようとされている儒林の全てを、、殿下に背を向けさせようとしているのでございます。
一つを得るため、玉体を軽く扱われては、多くのものを失うことになるものです。
一つを、、捨てなければなりませぬ。。。」
フォンは世子妃を失ったときのように、一国の君主でありながら、君主であるがゆえに、無能な自分を嘆く。
拷問で体中から血を流す月だが、再三にわたるユン・デヒョンの、
「玉体に邪気を飛ばした理由が何か」という問いに、
最後まで「私は決して大逆罪を犯した覚えはありません!」と答え続ける。。。
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