韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第28話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第28話

ガラスの靴 第28話
 食堂を甥出せれたことを恨み、ウ・スンヒが偽キム・ユニであるとバラしてやるとキム・ピルチュン邸に押し掛けてきた女将の内縁の夫・ファン・グット。
慌てたスンヒはファン・グットを外に連れ出し何しに来たのよと問い詰める。
するとファン・グットは「取引に来たんじゃ」という。
その要求は1000万ウォン出せというもの。
「家を追い出され、どこかで暮らさなければいかんけぇの。」
「おじさん、アタマおかしいんじゃない?」
「狂ってはいないけん。1000ウォン出さんのじゃったら、直接会長のとこに行って、ウ・スンヒはニセモノのキム・ユニだというけぇのう。」

 脅迫されてアタマにきたスンヒは実家の食堂でファン・グットに恐喝された件を話す。
「え?何だって?1000万ウォン?」
驚く女将。
「私が代わりに会おうか?」
女将はなんとかなだめようとするが「会ってどうするの。店を売り払って、5000万ウォンを平気で無駄にするような男にこれ以上何を望むの?」と素気無いスンヒ。

 朝、イ・ソヌが出勤してくると自動販売機の前にいたチェハ通信の社員たちが噂していた。
「知ってるか?キム・テヒがうちの会社の次期会長だってよ。チャンチーム長はどうなるんだろうな?新事業チームに復帰するらしいけどさ。証券法で捕まったけど、結局はキム・テヒと婚約してけりがつくらしいな。」

 その噂を横でちらっと耳にして事務所に歩いて行くイ・ソヌ。
そこに現れるオ・ハニョン。
「おはようございます。イ・ソヌさん。チャンチーム長ですがもうすぐ職場復帰します。あ、それと、キム・テヒさんと今度の土曜日に婚約式をしますから。めでたいですよね。」
表情のこわばるイ・ソヌ。
「…まさか…まだチーム長に未練があるんじゃないでしょうね?これは忠告ですけどね、まだ未練があるのなら、関係を整理してください。」

 廊下を歩いて行くと、窓辺にたたずむチャン・ジェヒョクがいた。
思わず持っていた書類を落としてしまうソヌ。
黙って拾おうとするジェヒョク。
一瞬涙をこぼしたソヌは気を取り直し、「チーム長、私がやりますから」と書類を拾い始める。
その手を思わず無言でつかんでしまうジェヒョク。
 祖父の死に対する報復のため、キム・テヒと婚約することにはなったが、心の中にぽっかりと大きな穴が開いて虚ろな表情となるジェヒョク。
「何日か会社を休んだら仕事がたまっちゃって…。外国企業とのアイコンパックの打ち合わせで急に忙しくなって…。英語が苦手だから苦労してます。こんなことならもっと勉強しとけばよかった!」
作り笑いをし、心にもないことを言うソヌ。
「…病気はよくなりましたか?」
「もう大丈夫です。心配しないでください。あ、もうこんな時間!では失礼します。」
足早に行こうとして思い出したように振り返り更に付け加える。
「…婚約おめでとうございます。」
涙をこらえてその場を去るソヌ。
しかし、ジェヒョクは抜け殻のようにうつろな表情のまま。

 先輩社員の雑用を一手に引き受け、こまねずみのように働き、へとへとになって夜家に戻るソヌ。
その帰り道でずっと待ち伏せしていたのはパク・チョルン。
2人でハンバーガーショップに行く。
食欲がなく、暗い表情でジュースばかり飲むソヌの前で、ハンバーガーをがっつくチョルン。
肉体労働でお腹が減っている様子。
お腹一杯になって店を出る。
「ああ、いい気分だね。体を使ったあとの食事はサイコーだぜ。汗を流すのがこんなに気分のいいことだったら、早く始めりゃよかったよ。頑張ってカネ貯めてトラック買うぜ、俺は。トラック買ったら、一番最初に乗せてやるよ。どこ行きたい?」
ずっと暗い表情で何も言わないソヌの様子が変なことに気が付くチョルン。
「おい、どうしたんだよ?」
「…あの人…婚約するんですって。」
「誰と?」
「テヒ姉さんと。」
「そうか…。よかったじゃねぇか。」
「そうね…よかったのよね、これで。」
こらえていた涙がこぼれるソヌ。

 その頃テヒはチャン・ジェヒョクと婚約指輪を選ぼうと宝石店に来ていたが、ジェヒョクは抜け殻のようにずっとぼうっとしていた。
それからというもの、ソヌは何とか心の整理をつけようと仕事に没頭した。
テヒはテヒで抜け殻になったジェヒョクを見るのがつらかったが、何も言えず人形のように座っているしかなかった。
そして、婚約式当日も大勢の参列者の前でジェヒョクは死んだような眼をしてぼうっとしていたのだった。
豪華なケーキやシャンペンも彼にはむなしいものでしかなかったのだ。

 婚約式が終わって、家に帰ってきたキム・ピルチュンや叔母・キム・ヒョンジャたち。
キム会長はさっさと部屋に引っ込み、キム・ヒョンジャと付いてきたチン秘書室長が応接間で2人で話をする。
「いやぁ、まさか婚約に至るとは…。これから厄介なことになりそうですな。」
「心配はいりません。これからあの2人はいずれ別れるわよ。」
「え?」
「バツイチ女の実感ですわ。今に見てるといいわよ。」

 婚約式の後2人っきりで夕食をとるテヒとジェヒョク。
「私たちって、本当に婚約したのよね。実感わかないんだけど。あなたは?」
「俺もだ。」
「拙速すぎたからなのかしら…。ねぇ、私たち、今度旌善(チョンソン)に行かない?出逢った場所だし。私はソウルに出てきてから一度も行ったことないの。お父さんと妹がいなくなった辛い場所だったから二度と足を踏み入れたくなかったの。でもね、この頃、あの頃のこと思い出すの。一緒に行きましょうよ。」
「…また、今度な。」
「あなたと結婚したら、上手くいくと思うわ。妻として、パートナーとして努力するわ。あなたは私を選んでくれたし、私の大好きな人だから。でも一つだけお願いがあるの。私だけを見て。一緒にいても、ずっと遠くを見つめているようだから。とっても寂しいの。多くは望まないわ。ただ、そばにいるときだけは私を見て。」
「すまん!色々なことが一度に起きたから…。頭の中がグチャグチャなんだ。心の整理をつけるため最大限の努力をしている最中だ。少し時間をくれるか?」
手を握って言うジェヒョク。
「そう…。分かったわ。」
ジェヒョクの立場を理解しつつもどこか寂しいテヒだった。

 ソヌは仕事に没頭しても部屋を掃除しても辛さがこみ上げてくる。
深夜、布団をかぶって泣いていた。
 翌朝、涙をぬぐって出勤するソヌ。
目の前でドアが閉まったエレベーターの中にいたのはテヒとジェヒョクの2人きり。
「ソヌさん…私たちの婚約知っているの?」
「ああ。」
「そうなんだ…。」
後味の悪さを感じるキム・テヒ。

 チーム長室に入ってきたジェヒョクに先に出勤していたオ・ハニョンが尋ねる。
「チーム長、大丈夫ですか?」
「…これまで溜まっていた決裁書類を全部持って来てくれ。全部今日中に検討する。」
「はい、分かりました。」

 ソヌは後のエレベーターで事務所に入ろうとすると先輩社員に呼び止められた。
「秘書室がキミを探していたぞ。会長が呼んでいるって。」
それを聞いて、会長のところに行くイ・ソヌ。
「こっちにきて座りたまえ。…顔色が悪いな。」
「いいえ、おじいさ…いや、会長。」
小切手の入った封筒を出しながら言うキム・ピルチュン会長。
「おじいさんでもいいぞ。会長と呼ばれののは聞きあきているからな。単刀直入に言おう。イ・ソヌ嬢にはこの会社を退職してほしい。…イ・ソヌ嬢が嫌いだからではない。孫娘のためなのじゃ。」
「おじいさん!」
「チャン・チーム長やイ・ソヌ嬢にもまだ恋愛感情が残っている。その状態で同じ会社で顔を突き合わせていたら、辛いことになる。それに孫のテヒだっていい気分ではないだろうからな。カネなら出す。小さな花屋ぐらいなら開業出来るだろう。」
「すみませんが、ここを辞めたら、もう行くところがありません。このお金で幸せが買えるのならこのお金を頂きます。でもお金をもらっても私は何もできませんから、受け取るわけにはいきません。」
「ソヌさん…。」
「おじいさん。私にはもう仕事しか残っていないんです。正社員でないたかだか契約社員ですが、テヒ姉さんとアイコンパック発売のために頑張っています。生まれて初めて任されたプロジェクトなんです。アイコンパックだけが私の夢なんです。その最後の夢さえあきらめなくてはならないんですか?」
「3人で仕事をするのは不幸なことだ。3人一緒に居たらダメだ。それは分かるだろう?老い先短いじじいの頼み事だ。頼む。辞めてくれ。」
「おじいさんの気持ちはよくわかりました。でも一つだけお願いがあります。1か月待って下さい。アイコンパックが発売になりますから。アイコンパック発売まで待ってもらえませんか?おじいさん、言ってましたよね。神様は人が耐えられないような試練は与えないって。でも、ときどきは耐えられない試練を与える場合だってあるんですよ。」

 会長室を出て、廊下で一人泣くソヌに電話が…。
パク・チョルンだった。
「うるさくて声がよく聞こえないわ。どこなの?」
「どこって…工事現場さ。」
「工事現場の騒音を聞かせたくて電話したの?」
「声が聞きたいからに決まってんだろ?今日はハンバーガーじゃなく、もっと旨い物御馳走してやるよ。」
チョルンの優しさに涙を流すソヌ。
「おい、聞いてるのか?…どうした、その声は?泣いているのか?」
「疲れているだけよ。」
「だったら、すぐ来いよ。御馳走してやるから。」
「いいわよ。そんなお金があったら、お婆さんにお肉を買ってあげて。私、今忙しいの。仕事がんばってね。じゃあね。」
電話を切って泣くソヌ。
電話が切れたあと、うかない顔になるチョルン。
一緒に工事現場で働くスタクが尋ねる。
「アニキ?どうしたんだい?」
「ああ、ソヌの声がなんだかよくなくってさ。」
遠くから現場監督のどなり声が聞こえる。
「おい、そこで何をしている。仕事しろ、仕事!」
仕事に戻りながら言うチョルン。
「お前も仕事がんばれば、俺の義弟になれるんだからな。」
「え?ヨヌンさんと結婚できるんですか?がんばります!」

 さて、こちらはユン・ソジュンが経営するレストラン。
社長のソジュンは不在で忙しく働くパク・ヨヌン。
そこで、マネージャーに呼び止められる。
「さっき社長から電話があったんだけど、この帳簿、社長んちに届けてくれる?」
言われて、ソジュンの家、つまりキム・ピルチュン邸にファイルを届けるヨヌン。
「お使いは済みましたから、これで失礼します。」
「まぁ、待て。うちがひっくり返るわけでもなし。急いで帰ることもないだろう?」
引き止めるソジュン。
そこに、キム・ヒョンジャが出てくる。
「母さん、スタッフのパク・ヨヌンさんだよ。今日、店に出勤できそうにもないから帳簿を持ってきてもらったんだ。」
「こんにちは。大奥様。」
「…そう。ねぇ、2階のミニョンのことだけど、一人でずっと置いておく気?」
「一日二日いいだろう。子供の頃はよく遊びに来ていたんだしさ。一人でいたって別にいいじゃない。」
「でも、お客様はお客様でしょ?行ってあげなさいよ。」
「ちょっと二階に入って来るよ。ドリンクでもパッと飲んで待っててよ。」
「じゃぁ、ドリンクをパッと飲んで、失礼します。」
レストランに戻りたがっているのに強引に二階にヨヌンを連れて行ってしまうソジュン。

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 二階に上がってきたヨヌンと目が合うソジュンの幼馴染・チェ・ミニョン。
「あら、ヨヌンさんじゃない?」
「帳簿を届けてもらったんだよ。」
「それは口実で、家に招待したかっただけでしょ?」
「バレたか…。」
「ソジュンって元々こうなのよね。子供の頃、私を家に招待しようとして、わざわざ、宿題を見せてくれとか言い訳を作っていたのよ。」
「暑いだろ。これでもつまめよ。」
プチトマトを差し出すソジュン。
「地下鉄の中は全然暑くありませんでしたよ。」
「まぁ、地下鉄で来たの?それじゃ、随分歩いたでしょうに。」
ヨヌンの一言に反応するミニョン。
「何だよ。タクシーで来いっていったのに。」
「健康な二本の足があるのに、タクシーなんか乗りませんよ。歳をとって腰の曲がったお婆さんになったって私はちゃんと歩きますよ。」
「見たろ?…心配したってしょうがないヤツなんだよ。」
そこに現れる偽ユニことウ・スンヒ。
「あれ?ヨヌンさんじゃない?ヨヌンさんが何でうちに?」
「俺の使いだよ。」
「そうだ!ヨヌンさんはソジュン兄さんのレストランで働いていたのよね。ヨヌンさんのこと大切にしてあげてね。私が可愛がってる後輩だし。」
「そう?」
「私が後輩ですって?いつからお姉さんの後輩になったのかしら?」
「わ、わ、わ、…私はヨヌンさんが私より年下だから後輩だと…。」
「結構です。あなたが心配しなくてもちゃんと食べて生きてますから。社長、失礼します。これ以上いてもお邪魔でしょうから。」
「ヨヌンさん、何その態度。あなたのお父さんだってそんな態度取らないわよ。」
つっかかるスンヒ。
「何の話ですか?うちの父が?」
「知らないの?あんたのお父さんはうちのお祖父さんの運転手じゃないの。」
「え?それじゃ、社長のお祖父さんって、チェハ財閥の会長さんですか?」
「言わなかったっけ?…」
「知らなかったわ。ここのうちがそんなに凄い家とはね。」
驚くソヌに悪態をつき続けるスンヒ。
「因縁だわね。あなたのお父さんはうちのお祖父さんの運転手。あなたは私の従兄のお兄さんのお店の従業員。…ところで、ミニョンねえさんはいつから講義なの?」
「来月からよ。」
「カッコいいわねぇ。アメリカ留学までして、博士とって、講義かぁ…。お店の従業員なんか相手にしているお兄ちゃんにはお相手としてはもったいないわねぇ。」
「いい加減にしろよ!」
暴言を吐き放題のスンヒにキレるソジュン。
「ユニさん、私だってアメリカ留学をしていた頃はレストランの皿洗いだってしたことあるわ。」
スンヒのあまりの態度に一言いうミニョン。
それに口答えをするスンヒ。
「お金持ちのうちで人生経験としてやるのと、貧乏人の家で生きるためにやるのとでは違うんじゃない?」
それを聞いて激怒したヨヌンはスンヒの髪の毛を引っ張って振り回す。
「キャ~!止めて!」
ソジュンが止めに入る。
「ヨヌンさん、やめなよ!」
騒ぎを聞いて2階に駆け上がってきたキム・ヒョンジャ。
「なにやっているのよ!」
「なんでもありません。」
「ヨヌンさんは何も悪くない。」
叔母・ヒョンジャをミニョンとソジュンがなだめるが、許せないヨヌンは「失礼します。」と一言言って店に帰ってしまう。
それを追いかけるソジュン。
「おい、待てよ!」
門の前で呼びとめるソジュン。
「こんなうちに何で私を呼ぶんですか。私をいじめるつもりだったんですか?」
睨むヨヌン。
「そんなことないって。」
「社長の趣味は人をからかうことですか?人の価値はお金で決まるもんじゃないはずです!」
「ヨヌンさん、俺の本当の気持ちが分からなくてそういうことを言うんですか?俺は家族にごく自然にヨヌンさんのことを紹介したかっただけなんだ。ユニのことは謝る。だからもう怒らないでくれよ。」
「私はね、父が会長の運転手をやっていることを一度も恥じたことはなかったわ。父は誠実でいい人だから。私は父を尊敬して、愛しています。」
「分かってるって。俺だって、おじさんのこと好きだぜ。本当だ。だから、俺の気持ちも知らないで拗ねるのはやめてくれよ。」
「本当に誤っているのね。」
「ごめんよ。」
「私に悪いことしたの分かってるわね?」
「済まなかった。」
「なら、いいわ。」
するとソジュンはヨヌンを抱き寄せる。
「通りですよ。みっともないじゃないですか。」
「キスだってしたじゃない。かまわないよ。」

 その頃スンヒは部屋で癇癪を起していた。
「畜生!人前で恥をかかせて!」
そこに電話がかかって来る。
女将の内縁の夫・ファン・グットだ。
「わしじゃ。カネの準備は出来たか?」
電話が切れると更に怒りばかりが募るウ・スンヒ。

工事現場での仕事を終えて出てくるチョルンとスタク。
「うう…肉体労働がこんなにキツイとは…。」
「食べて行くのに楽な仕事なんてねぇぜ。」
クタクタなスタクに一言言うチョルン。
工事現場のすぐ外には車でやってきたカントン若頭とスキンヘッドのアニキ、そして…イ・インス親分!

 夕食は久々に組の人たちと取るチョルンとスタク。
焼き肉に焼酎。
杯をやりとりする親分とチョルン。
ひたすら煙草をふかすカントン若頭。
「組ばやめたチョルンに酒なんぞ注ぐ必要はなかですよ、親分。」
「まぁ、そう言わずにお前も飲め。」
カントン若頭にも焼酎を注ぐ組長イ・インス。
「そーゆうこつではなくて、チョルン野郎の組ば抜けたしぇいでナイトクラブん大半ば余所に持っちいかれたとですよ!」
「いいじゃないですか。ナイトクラブの仕事がなくなったら、私のところに来て下さいよ。土木作業の現場を紹介しますから。」
「なんやっち?土木作業?こんうちが?」
文句を言う若頭に組長が言う。
「土木作業ね…。まぁ、いいじゃないか。ソウルは暮らせば暮らすほどカネばかりかかる街だ…。いっそ旌善 (チョンソン)にでも帰ろうかって思っているところでさ。」
「旌善 (チョンソン)ば行って、どげんして暮らすとですか?」
「農業でもやるか、まぁやろうとすれば食いぶちぐらい稼げるだろう。」
「農業?じゃぁ、チャン・ジェヒョクをどげんするとですか?」
「チャン・ジェヒョクとの縁もここまでだ。仕事は上手くいっているか?」
「はい。」
「女とは?」
「頼ってもらえないですね…。」
「いずれにせよ、うらやましい奴だな、お前は。男として生まれて力を手に入れるため命をかけて、命をやり取りするなんてバカな話だよな。そんな世の中でお前みたいに愛する人のために命を張るなんてよほどの勇気がな行ければ難しいことだ。そんなお前がうらやましいよ。」
「親分は命をかける女性に出会わなかったんですか?初恋の無い奴がどこにいる。もう遠い昔のことだが、俺だっていたさ。そういう人が。」
「うわぁ、組長。そんなおなごがいたとですか?誰やか?」
「いいよ、もう。」
「あ、そうたい!旌善 (チョンソン)の写真館にいたあの…」
トンチンカンなことをいう若頭にスタクがいう。
「どうも、違うみたいですよ…。」
「あ、ならば…」
「もう過ぎ去った昔の話だ。」
酔いも回ってきて、みんなで歌い出す組員たち。
その中で遠い目をする組長。
或いはかつてのキム・テヒを思い出していたのかもしれない。

 イ・インス組長たちが飲んでいる間、ウ・スンヒは密かにイ・インスたちと抗争を繰り広げてきたサンパンウル一家の組事務所を訪れていた。
「こんにちは。どうぞお座り下さい。」
組長に勧められ、席に着くウ・スンヒ。
「あなたのような若くて美しい女性が何で私たちのようなものの事務所に?チェハ財閥会長の下の孫娘の方でしたよね?お金を融通してくれという話ではなさそうですし…どうしましたか?」
「私にまとわりつく嫌な人がいるんですよ。その人を始末してください。」
「悪いヤツなんですか?」
「はい。私、脅迫されているんです。」
「だったら、行くところは警察でしょうに。…あ、そうですか。なるほど。人に言えない事情があるわけですね。」
「その人が二度と私を脅迫できないようにお仕置きだけしてくれればいいです。」
「確かに、そういうことなら、うちは専門ですけどね。」
なんと、ウ・スンヒは女将の内縁の夫・ファン・グットの始末をこっそり頼みに来たのだった。

 屋台で酒を飲むファン・グット。
「あの、小生意気なクソ女め。おばさん、お湯をくれぇ!」
「何さ、つけでこれ以上飲む気なの?」
「明日には払うけぇ。」
不機嫌そうに丼に湯を入れてドンと出す屋台のおばさん。
そこにいきなりヤクザの集団が現れる。
屋台から引きずり出し、裏通りの広場に連れて行き、そこでファン・グットをフルボッコにのすヤクザ達。
「わしが何をしたっちゅうのだ!」
「…ウ・スンヒという女を知っているだろう。その女に電話をしたりこれ以上あったり、脅迫したりするな。どうなるか、分かっているな?それさえ約束してくれたら、障害者にするのだけは勘弁してやる。」
「くそ…」
「返事がないところを見ると、可愛がり方が足りなかったかな…。」
ドカ、バキッ!
気絶するまで殴り、蹴る組員たち。

 部屋にいたスンヒにはサンパンウル一家からファン・グットを締め上げたことを報告する電話が。
「そうですか。お疲れさまでした。お金は指定の金額を送金します。」
電話を切りため息をつくスンヒ。

 そのあと、実家を訪れたスンヒ。
「え?解決した?どうやって?まさかお金を出したの?」
不安げに聞く女将に「私が狂ったとでも思って?お金なんて渡さないわよ。」
「じゃぁどうやって?」
「あのおじさんに一番ふさわしい手で解決してやったわ。だからお母さんも枕を高くして寝られるのよ。」
「ねぇ、スンヒ。おじさんを家に呼び戻しちゃ…ダメ?」
「何言っているのよ。」
「情ってものがあるでしょ?私たちのやっていること、ちょっと汚くない?それにあの人がいないと、私、寂しくて…。」
ばつの悪さと寂しさで居心地の悪さを感じる女将。
「もういいわよ!あおのおじさんとは終わったんだから、これ以上愚痴はいわないの!」
きつくなじるスンヒ。
「お母さん、もう少し待ってて。平昌(ピョンチャン)にある別荘に招待してあげるから。」
「私を連れて行ってくれるの?」
「そうよ。だから寂しくても、我慢して。分かった?」

 チョルンの家ではお婆さんとパク運転手が雑談中。
「こっちへきて果物でも食べなさい。で、会長さんの様子はどうなの?」
「テヒ嬢の婚約式をやって、お疲れだったよ。ところで、ソヌはうちに戻ってこないのか?」
出された果物を食べながら母親であるお婆さんに尋ねるパク運転手。
「またうちに来て住もうって声はかけたけど、一人暮らしをするって言い張るのよ。頭が良くて、要領もいい子だから心配ないと思うわよ。あの子はね、可哀想な子なの。小さい頃旌善 (チョンソン)の市場に捨てられていたのをクッパ屋のおばさんが拾って育てたのよ。」
「え?チョンソンだって?」
「そうよ。ハッキリしているのは小さい頃の記憶を全部なくしていることなの。私が思うのに捨てられたショックで記憶喪失になったんじゃないかしら?」
「え?ソヌが記憶喪失だったって?」
「ひょっとして、ソヌがいたっていうクッパ屋にもう一人女の子がいなかったか?ウ・スンヒっていう。」
「そうよ。いたいた。ウ・スンヒね。小さい頃ソヌと一緒に育てられたって。よっぽどいじめられたのかしら、ソヌはその家でものすごく苦労したって。」
「うわっ!」
「どうしてスンヒのことを知っているの?」
「母さん。用事を思い出した。ちょっと出かけてくる!」
パク運転手は本物のキム・ユニが誰なのか気が付いたようだ。
外に出ると、その問題のスンヒがクッパ食堂から家に帰るところだった。
物陰からパク運転手がが様子を見ていると、血まみれの手がにゅっと現れた。
「うわっ!だ…誰だ?」
見ると血まみれのファン・グットだった。
傷だらけの体で、秘密を教えるといって、ファン・グットはパク運転手を居酒屋に誘った。
「秘密とは?」
「その前に約束があるんじゃ。俺を…守ってくれ!秘密をばらすと命を狙われるんじゃ。」
「脅迫を受けたんですか?」
「ああ。スンヒがヤクザ雇って俺を狙ってきたんじゃ。」
「スンヒとはユニ嬢のことですか?」
「表向きは虫も殺さん顔をしておるけど、腹ん中は真っ黒じゃ!」
「…とても理解できませんね。」
 これまでのいきさつを全て話す。長い話になるから…と更に酒を進めるファン・グット。

 その時間夜遅くまで仕事をしているイ・ソヌ。

「そ…ソヌが失われた2人目の子供だって?」
「そうじゃけぇ。」
「まさかそんなことが…。アンタ!なぜそれを知っている!」

 夜遅く…部屋に戻ったソヌは遅い夕食を食べている。

 深夜のキム・ピルチュン邸。
 パク運転手はファン・グットから聞いたことを報告にやってきた。
「何だって?本物のユニが分かったって?どこだ!どこにいる!」
「会長!驚かないでください。その子はチェハ通信で働いています。ちょっと前まで、うちに住んでいたイ・ソヌ嬢です。」
「なんだと?イ・ソヌ嬢だと?ま…間違いないのか?本物の2人目の孫娘がイ・ソヌで間違いないか?」
「ウ・スンヒと同じ家に育ち、小さい頃の記憶をなくしていました。確認してきました。
キム会長は支度をすると急用だと言って家を出たのだった。
それを見て、自分の正体がばれたことに気が付くウ・スンヒだった。

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