韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第32話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第32話

ガラスの靴 第32話
 ウ・スンヒが指輪を落としたことで指輪を取り戻したイ・ソヌ。
「あのとき指輪は出て来なかったって言っていたわよね。どこで見つけてきたのよ!」
ソヌの追及に「あ…お母さんが店を売って片づけたとき出てきたのよ」と誤魔化すスンヒ。
スンヒはソヌと別れて一人になるや「指輪…どうしよう!」と焦ったのだった。

 チャン・ジェヒョクは部下のオ・ハニョンから秘密調査の結果を聞く。
「パク運転手の事故とキム・ユニの電話との間には深い関係があることが考えられます。」
それが調査報告の結論だった。
「あと、パク運転手に会ったというファン・グットなる人物のことは?」
「行方不明で、目下探しているところです。」
「キム・ユニにバレないように引き続き探すように。危険な女だ。我々が調べていることが分かったら何をしでかすか分からないからな。ハッキリとした証拠をつかむまでは隠密行動で。」
「分かりました。」
「…ああ、パク運転手が意識を取り戻してくれたらなぁ…。」
ため息をつくジェヒョク。

 その頃ソヌはパク運転手のお見舞いをしていた。
眠ったままのパク運転手にソヌが言う。
「おじさん…、私ね、ついに指輪を見つけたのよ。気分がとてもいいわ。これからいいことが起こりそうで…。

 病院にやってきたパク・チョルン・ヨヌン兄妹とお婆さん。
ヨヌンはあきれ顔で「デートをすっぽかしたって?何やってるのよ!」と兄貴にお説教中。お婆さんにまで「もう喧嘩は止めたはずじゃなかったの?」と追い打ちをかけられ、たじたじのチョルン。
「違うよ!ヤクザに戻ったんじゃなくて、助けてくれって頼まれて助けに行っただけさ!」と弁明するも旗色はよろしくない。
病室の入口でソヌと会う3人。
「なんだい。体もよくないのに無理して。」
お婆さんに言われ、答えるソヌ。
「先週は忙しくて1回も来れなかったから…。お婆さん、来週は会社で大きな会議があるの。準備もあるからこれで失礼するわね。」
「無理するんじゃないわよ。」
ヨヌンにも挨拶し、チョルンを無視するソヌ。
「許してくれるかな…。」
不安になるチョルンにヨヌンが言う。
「それはお兄ちゃん次第よ!早く追いかけなさいよ。」
慌てて追いかけるチョルン。
「すまん!すまん!ソヌ!」
「どこの誰ですかね~~。また喧嘩したんでしょ?私は言ったはずよ。今度喧嘩したら口を利かないって。」
「違うよ!組長…いや、知り合いが悪い奴に襲われて命を狙われていたから助けに行ったんだよぉ。男が助けてくれってすがられたら無視はできないだろう。じゃぁ、なにか?俺が、助けてくれって言われて無視する卑怯者になれとでも?ヤクザに戻ったんじゃねぇ。ただ、避けようのない事情だったから、行くしかなかったんだってば。天に誓うよ!親父にも誓うよ!」
チョルンの必死の言い訳にソヌがようやく口を開く。
「薬塗った?」
「お祖母さんがぬってくれた。」
「骨は折れてないの?」
「折れてない。…許してくれるのか?」
「今度こそ最後よ。今度喧嘩してみなさい。絶交だから。」
「分かったよ。もう喧嘩しないから。」
「じゃあ許してあげる。昨日デートできなかった分、今日しよ!」
ヒャホ~~イ!と歓喜するチョルン。

そして2人でちょっと高級そうな中華料理店へ。
でも食べるのは庶民的にジャージャー麺だが。
そしてゲームセンターでエアホッケーとラフティングのゲームをし、カラオケにも行く。
たっぷり楽しんだ帰り道。
「今日は気分いいなぁ…毎日こうならいいのに。今度は映画でも見るか?スタクとヨヌンをつれて…」とチョルンが言っていると急によろめくソヌ。
ふらふらするソヌの手を引いて、将来子供たちに今日のデートのことを言おうといっても無反応なソヌを見て心配になるチョルン。
「どこか悪いのか?」
「別に…」とソヌがごまかすがチョルンの目はごまかせない。
「どうもおかしいな…。急にデートしようというし、ゲームセンターなんかお金がもったいないっていつも言っているくせにゲームセンターで遊ぶし。何かあったんじゃないか?」
「そんなことないって。今までほとんど遊ぶことなんてなかったから、急に遊んでみたくなっただけ。今日は楽しかったわ。一緒に遊んでくれてありがとう。」
「俺が遊んでやったんじゃなくて、お前が遊んでくれたんじゃねぇか。」
「私はここから一人で帰るわ。さようなら。」
「ソヌ!お休み!」
明るくソヌを見送るチョルン。
しかし、一抹の不安は隠せない。

 ソヌは一人借りている部屋に帰った。
そして子供のころからの習慣でポケットの小銭をガラス瓶に貯金した。
会社で発表する企画書を眺め、そこからポロリと出てきた辞表を眺める。
ジェヒョクに突っ返された辞表だった。

 キム・ユニの家ではウ・スンヒの母(義母ということにされている)に気を遣い、家政婦が果物をむいて持ってくる。
何の気も遣わず、花札で遊びながらそれを食べる無神経なウ・スンヒの母。
ウ・スンヒの母は家政婦に尋ねる。
「お一人になってどれぐらいたつんですか?」
「20年ぐらいね。」
「まぁ、お一人で女中暮らし20年?お可哀そうに。」
余計なことを言うウ・スンヒの母の相手をしない家政婦。
なのに更に「一人でさびしいのならお酒など飲まれたらよろしいのに」とお節介を焼く。
家政婦は完全に無視し、聖書を読み上げ始める。
対抗して花札をやり「ほれ!役が出来たぁ!」と叫ぶウ・スンヒの母。
「うるさい、黙れ」と吠えられない家政婦は更に大きな声で聖書の一節を読み上げるのだった。
やってられなくなったウ・スンヒの母、トイレ!といって部屋を出る。そして屋敷の中をうろつき、台所に入って、つまみ食いをする。
そして、冷蔵庫の中にビールがあるのを見つけて飲むのだった。
 それを見咎めたのは口うるさいキム・ヒョンジャ。
「このおばさんときたら、夜中に何やってるの!」
盗み食いを責める。
その騒ぎにテヒが出てくる。
「なんなの?」
「アンタも自分の目で御覧なさいな。このおばさんが何をやっているのか!」
またもや金切り声をあげるキム・ヒョンジャ。
呆れて言葉を失うウ・スンヒ。
仲裁するテヒは「明日からこのおばさんの夜食を準備するように家政婦さんに言って!」とスンヒに命じた。
キム・ヒョンジャもテヒもいなくなると顔をゆがめてスンヒが言う。
「アイゴー!母さんのせいで大恥かいちゃったじゃないの、もう!」

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 翌日のユン・ソジュンのレストラン。
キム・ヒョンジャはソジュンの幼馴染で大学講師のチェ・ミニョンを連れてやって来る。
「ソジュンを呼びなさい!」
「社長は外出中です。」と答えるマネージャー。
そのソジュンは大きな果物かご2つを抱え、パク運転手の病室にお見舞いに来ていた。
「おじさんの具合はどうだい?」
「怪我は治って来たんですが、意識が全然戻らなくて。」
「うちの母のせいで、怒ってるでしょ?」
「大女将がああいう態度に出るのは分かるわ。分かるけど、簡単に答えられる問題じゃないわね。」
「母さんが怖いのか?」
「怖くはないけど、複雑な気分ね。いつも『運転手の娘』ってののしるのはちょっと傷つくわね。たぶん社長のお母様には分からないでしょうね。」
「困ったな…。これからもうちの母さんのせいで気分を害しそうだな。でも我慢して俺のことをあきらめないだろ?俺だって決めたんだ。ヨヌンさん一人を愛するって。だから、キミも諦めるな!俺たち、おじさんの前で約束しよう。」
にっこりするヨヌン。

 そして2人で仲良くレストランに出てくる。
待っていたキム・ヒョンジャが文句をつける。
「本当に親の言葉を聞かない子だねぇ。」
「ここの責任者は俺だ。俺がよかれと判断してやってんだよ。子供扱いするなよ。」
「全くこの子ったら!」
「母さん、もう店に来て邪魔するのはやめてくれ。母さんがこういうことばかりするんなら店をたたんで遊び人に戻るよ、俺は。」
「何ですって!」
ソジュンを殴りつけるキム・ヒョンジャ。

 パク運転手の看病はお婆さんと交代。
そこにチョルンがやってくる。
「父さん。俺だよ。これから仕事だ。今度来るときは下着買ってくるよ。それまでに意識を取り戻してくれよ。」
チョルンは病室にある果物を見つける。
「ん?これは?」
「あ、ヨヌンが働いているレストランの社長さんがお見舞いで持って来たんだけど、誰も食べないからね。持って帰って、ソヌにでもあげてよ。」

 チョルンが病室を出て、受付に行くと、そこにイ・ソヌの姿が。
「ソヌ!」
声をかけるがソヌは気が付かず、すたすたと行ってしまう。
そして、病院の廊下で医者に呼び止められているところを目撃する。
「イ・ソヌさん、体の具合はいかがですか?」
「あまり変わりません。」
「骨髄移植リストにあなたの名前を入れておきました。骨髄が一致する人は探しているのですが、まだ見つかりません。探すのに時間はかかりますから、とりあえず薬物治療から始めませんか?」
「いいえ。今忙しいから無理です。」
「イ・ソヌさんは病人なんですよ『白血病』は突然悪化するんですから。そうなったら、1か月だってもちませんからね。」
『白血病』…その言葉を立ち聞きしてしまったチョルンは持っていた果物の袋を落としてしまった。
「お…おい…これはどういうことだ。ひと月で死ぬだと?誰が?ソヌのことか?」
「出ましょう。私が説明するから。」
「お前は黙ってろ。お医者さんに直接聞くから。言ってください。ソヌはどこが悪いんですか?」
医者は難しい顔をし、しばらくだまってから口を開いた。
「イ・ソヌさんは白血病です。急性で時間はもうあまり残っていません。今のままならば余命はあと2,3ヶ月というところでしょう。」
「笑わせるな。医者がそんな悪い冗談…言うべきではないでしょ!」
「今すぐ入院して、薬物治療をすべきです。さもなければ、長くはないでしょう。」

 夜の公園でうなだれるチョルン。
「もう遅いわよ。早く帰りな。」というソヌ。
「やっぱ、おかしいと思ったんだよ。お前が俺とデートしたいって言ったのも、あの日普通ならやらないようなことをしたのも。なのに俺ときたら、ソヌの気持ちをつかんだと有頂天になって遊んじまった。まさかこんな悲惨な理由があったとは…。俺が可哀想だと思ったのかよ。それで残り少ない時間を俺のために使ったのかよ。」
「そんなんじゃないわよ。」
「だったら?」
「今まで辛く生きてきたから、楽しくやりたいと思って。自分のことが哀れでならなかったのよ。」
「こんなのは現実じゃねぇ!藪医者の勘違いだ!他の病院に行ってみてもらおうぜ!」
「もうやめて、チョルン。」
「お前が死ぬはずねぇ!俺が生きてるのに、お前が死ぬはずがねぇ!」
「もうやめて!私怖いの!死ぬのが怖いの!」
泣きながら言うソヌをチョルンは抱きしめた。
「俺を信じろ!このままでは済まさねぇ!」
そして自分の部屋で一人になったとき、枕に顔をうずめてチョルンは泣くのだった。
ソヌは一人で眠れない夜を過ごし、取り戻した指輪を握りしめた。

 翌日、会長室のテヒを訪れるソヌ。
企画書を渡し、ソヌは挨拶する。
「会長と2人で作ってきたアイコンパックの企画書です。これまでアドバイスもくれたし、私のことを認めてくれたこと、とても感謝してます。最後まで会社にいてお手伝いしたかったのですが、それは難しいようです。アイコンパックが無事に発売されたら会社を辞めます。会長のことが大好きでした。どうぞお幸せに。」
「…私とチャンチーム長のために身を引くの?」
「それが理由なら、もうとっくに辞めてます。」
「じゃぁ、なんで突然会社を辞めるっていうの?」
「他に行くところが出来ました。」
まさか『天国へ』とは言えないソヌ。
「どこの会社?」
「とても遠いところです。では、失礼します。」

 会社の会議室で外国人バイヤーの前でプレゼンをするソヌ。
「携帯電話で世界中のインターネットにつなげる新しいサービスです。わが社はこれでモバイル市場に打って出ます…。」
白血病のめまいのためなんども倒れそうになりながら、それをこらえてプレゼンを続けるイ・ソヌ。
説明を聞いたバイヤーは好意的に受け止め、「社内で真家向きに検討させていただきます」と答え、企画書を受け取った。
立っているのがやっとだったが、何とかプレゼンを乗り切ったソヌは廊下で母の形見の指輪を取り出して眺める。
そこにやってくるジェヒョク。
「あのう…何か失敗してませんでした?」
ソヌが聞くとジェヒョクは「いや、立派だったよ」と答える。
外国バイヤーの社長は大喜びで、必ずいい結果を得られると答えたという。
「…ところで…、顔色が悪いけど、どっか悪いの?」
「緊張したからでしょ」と誤魔化すソヌ。
「この事業が成功したら、正社員に昇格させるからね」というジェヒョク。
「そんなに気を遣わないでください。何かを達成できて、認められて…。」
「本当にお疲れ様。」
慰労するジェヒョク。

 何日もたたずに気に入られた外国バイヤーとチェハ通信はアイコンパックの契約締結式を行った。
サインは会長であるテヒが行ったが、立役者はソヌである。
だが、テヒはソヌのことを無視して行ってしまった。

 ソヌが行っている病院に行き、担当医から話を聞くチョルン。
「ソヌを助ける方法はないんですか?」
「骨髄移植しかありません。どなたか御家族がいれば、どうにかなるのですが、イ・ソヌさんの場合は家族がいらっしゃいませんからねぇ。」
「俺の骨髄を検査してください。一致しなければ、周りの人も連れてきますから。」
「そんな簡単な問題じゃないですよ。」
「ソヌを助けてください!あいつは可哀想な奴なんです。」
土下座までするチョルン。

 アイコンパック発売に向けて会議や打ち合わせが進むチェハ通信。
ソヌは残された命の火を燃やし、積極的に参加する。

 一方、チョルンは工事現場で落ち込んで作業に身が入らない。
そのチョルンを密かに監視していたのがサンパンウル一家だった。
この間イ・インス組長を襲ったとき助っ人でやってきて酷い目にあわされたため、報復の機会をうかがっているのだ。

 会長室ではチン秘書室長とキム・ヒョンジャは2人っきりで会社乗っ取りの密談をしていた。
「アイコンパックは来週発売になります。」
「今回の事業で取引先と上手くいけば、テヒ嬢は経営者として社会的にも認められることでしょう。」
「で、これからどうするの?」
「奥様の分を加えても持ち株は32%ってところですね。」
「ひっくり返せないの?」
「ソジュンが私たちの側に回らないと無理ですね。」
そこへやってきたテヒ。
チン室長は何事もなかったかのように「ああ、会長、いらっしゃいましたか!」と会い層を振りまく。
「叔母さんが何で会社に?」
訝しがるテヒ。
「来ちゃいけないっていうの?」
「用もないのにうろうろされたのでは社員の仕事への妨害になります。」
「私だってこの会社の株を5%保有する株主なのよ。あんたがどう会社を運営しているのか報告を受ける権利のある人間よ。」
「もう報告ならチン室長から受けたでしょうから、私から言うことはないですね?具体的に知りたいことがあれば、来週株主総会がありますから、そこに出席して話を聞いてください。」
冷たく事務的な言い方に目をむくキム・ヒョンジャ。
その場を取り繕おうとジェヒョクが「会長は今度出すアイコンパックの件で疲れているんです。どうか叔母様はご理解の上、今日はお引き取り下さい」という。
それに反発し、「私は財産を持っていて、お前たちを追い出す力は充分にあるの。分かってるわね!」と挑発的な捨て台詞を言って会長室を出て行く。
「チン室長も出て行って!」
テヒもこの二人の陰謀にうすうす勘づき始めている様子だ。
2人がいなくなってジェヒョクと2人きりになるとにやりと笑って言うテヒ。
「演技うまいわねぇ…。本当にあの二人のことを心配しているように見せかけるんだから。ま、私をだまし続けた人だから、これぐらい簡単か…。」
「俺の気持ちを真実かどうか疑うのはキミの自由だが、そうやって周りの人たちを憎み続けていたら、辛くなるのは俺じゃなくてキミだぞ。」
「私の心配をするふりなんかして。」
「会長との約束だ。キミを守るって。キミを幸せにする…その会長との約束をただ守りたいだけだ。」
「もっと早くそういう決心をすればいいのに。私もそうしたら、何も言わなかったわ。…イ・ソヌがうちを辞めるんだって。私のところに来て直接言ったわ。勿論私は引き止めないわ。」
「何で俺にそれを言う?」
「反応が見たかったのよね。あなたがイ・ソヌをつかまえるかどうかもね。」
「いい加減にしろ。キミの気持ちは分からないでもないが、こんなスタイルはキミには似合わない。これ以上がっかりさせるなよ。」
顔をしかめて会長室を出て行くジェヒョク。
完全に孤立してしまったテヒ。
もはや心を許せる味方はいないのか?

 夜の会社のロビーにはチョルンが来ていた。
チョルンはエスカレーターで降りてきたソヌに声をかけようとするが、柱の陰にジェヒョクがいるのを見つけてしまう。
が、結局ソヌはチョルンと帰り、夜の公園のベンチに座る。
「…死ぬってどういうことなのかなぁ。私が死ぬ日なんて遠い未来だと思っていたのに。だから考えてみたこともなかったわ。死ぬ準備なんてどうやってすればいいのか分からない。」
「つまらねぇこと考えるな!何でお前が死ななくっちゃならねぇんだよ。」
「やりたいことがいっぱいあるのに。こんなに早く終わりが来るのならやりたいことを全部やっちゃえばよかった。くやしい。」
「今からやればいいじゃねぇかよ。何がやりたい?」
「海に行きたい!」
「海だって?」
「実は私ね、海に一回も行ったことないの。子供の頃はクラスの子たちが海に行って真っ黒になって帰ってきたのがうらやましくって。それで思ったの。好きな人が出来たら、海に連れてって言おうと思って。そう思って今まで我慢してきたの。…チョルン、あなたと海に行きたい!」
「そうか…じゃ、行こうか。明日日曜日だからな。」
「私のことがお荷物になっているでしょ…ごめんね。一つだけ約束してくれる?私のために泣かないで。私のことで胸を痛めないで。私はチョルンのために生きている間チョルンのために頑張るから。」
泣きそうになるのをこらえて言うチョルン。
「誰が泣くだと?俺は男パク・チョルンだ。」

 翌朝、海でのデートのためにいそいそと化粧をするイ・ソヌ。
同じ日の朝早くチョルンはジェヒョクの家に押し掛ける。
「いったい何の用何ですか?」
ジェヒョクに切符を渡すチョルン。
「カンヌン(江陵)行きの汽車の切符だ。ソヌが海に行きたいってよ。」
「え?何だって?」
「聞こえなかったか?ソヌが海に連れて行ってほしいってよ。子供の時から海に行くのが望みだったそうだ。俺だって喜んで譲っているわけじゃないんだからな、誤解するなよ!俺はただ、ソヌに幸せになってほしいだけだから。…早く行けよ。ソヌを待たせるなよ。」
「俺はソヌとの関係を終わらせ、他の女性と結婚することにしたんだ。」
「そんなの関係ねぇ!今日は何も言わずにソヌと行ってくれ!頼む!ソヌの最後の望みなんだ!」
「いったい何なんだ?わけが何かあるのか?」
「ソヌは…重い病気だ。もうすぐ死ぬかもしれないんだ!」

 雨の中チョルンを待つソヌの前にジェヒョクがやってきた。
そしてソヌを抱きしめる。
「何で俺に何も言わなかったんだ!どこまで俺を悪役にすれば気が済むんだよ、ソヌさん。」
「チーム長!」
「もういいんだよ!俺から去る時、幸せな姿を見せてくれたら、それで十分に幸せだって言っていたよね?だから頑張ったんだ!ソヌさんを傷つけまいと。なのになんだよ!もうソヌさんから離れないよ。絶対に離すもんか!」
それを聞いて雨に打たれながら両眼から涙をこぼすソヌ。

 ソヌの本当の意中の相手はジェヒョク。
だから残り短いソヌの命のために身を引いたチョルンはそのまま病院へ行った。
そして、父・パク運転手が未だに目を覚まさず眠っている病室にやってきて、父の眠っている姿を一目見ると、病室前の廊下の椅子に座る。

 雨の中ジェヒョクに言うソヌ。
「私一人身を引けばみんなが幸せになれると思ってました。」
「違う。俺がそばにいるじゃないか!だから、これからもそばにいてくれよ。」
「それはできません。私がチーム長についてくと寂しがる人がいるじゃないですか。私が辛いときいつも寄り添ってくれていた大切な友達です。その友達のために私はまだ何もしてあげてません。その友達を傷つけたくないんです。チーム長、大好きです。後悔なく愛しています。でも私の残された時間はその友達にあげたいと思ってます。私しか見てないその馬鹿な友達のために。どうか私の病気のことは忘れてください。残された時間を楽しく過ごすためにも。」
そういってソヌはジェヒョクを抱きしめる。

 チョルンは夜一人ぼっちでとぼとぼ歩く。
ふと気が付くと道端にソヌがうずくまっていた。
「お前、何でここにいるんだよ。海に行ったんじゃなかったのかよ。」
「あなたこそ何よ。約束しといて、人を待たせるなんて。」
「ソヌ。おまえ…。」
「もうこんなバカみたいなことしないでよね。二度と詰まらないことしないで。私はあなたと海に行くっていったのよ!何でチーム長に譲るのよ。」
チョルンを抱きしめて言うソヌ。
「…ごめん。」
「私から去らないのなら、何でこんなことするのよ。」
「ごめん。…もう二度とこんなことしないから。」

 孤独なソヌは部屋で一人、指輪と父の遺影を眺めている。
ため息を一つついて部屋を出て行くと、スンヒの部屋からにぎやかな声が。
覗くと、スンヒの『義母』がスンヒの耳掃除をしていた。
「ああ、母さんが来てくれたから、気が楽だわ!」
「あたしがお腹を痛めた子だよ!あたりまえじゃないか!」
そうやってじゃれあう2人。
あれ?あのおばさんは『義母』ではなかったのか?
首をかしげるキム・テヒ。

 ホームレスになって道端の吸い殻を拾って吸っているスンヒの元義父・ファン・グット。
ふと見ると、家へ向かってとぼとぼ歩くイ・ソヌを見つけた。
思わず後を付ける。
その怪しい人影を見つけたソヌが誰かと尋ねる。
「わしじゃ!」
ファン・グットを見て驚くイ・ソヌ。

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