韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第34話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第34話

ガラスの靴 第34話
 父・パク運転手が意識を取り戻したことで、喜ぶパク・チョルン。
それと同時に恐ろしい夢を見たからか、部屋で寝ていたウ・スンヒが目を覚ます。
気持ちを落ちつけようと、1階で水を飲む。
そこに出てきたユン・ソジュン。
ビックリして思わずコップを放り投げて割ってしまう。
「どうしたんだ?何驚いているんだ?」
戸惑うソジュン。
「わ…悪い夢を見たの。それで気持ちを落ちつけようと水を飲みに来ただけ…。」
「おい、大丈夫か?」
「だ…大丈夫…。」
スンヒはテヒの部屋に行く。
テヒは会社の書類を見ていた。
「お姉さん、忙しい?」
「うん…ちょっとね。」
「ねぇ、今夜はお姉さんと寝ていい?」
「ごめん。今日は自分の部屋で寝て!」
引っ込むスンヒ。
眠れなくなって、部屋でロックを聴く。

 早朝の病室。
気が付いたパク運転手のベッドの脇にはチョルンとともにお婆さんとヨヌンがいる。
「気が付いたかね!」
「お父さん!」
「ああ、人を見分けられるようじゃ。ああ、ありがたや、ありがたや…。」
「だから私が言ったでしょ。お父さんは必ず意識を取り戻すって。」
ほっとした表情で廊下に出るチョルン。
そこで廊下をジェヒョクが歩いているのを見て声をかける。
「こんなところで何をしてるんですか?」
「ソヌさんが昨日の晩、道端で倒れました。」
それを聞いてソヌの病室に行くチョルン。
「倒れただって?何で一人でほっつき歩くんだ!」
「もう大丈夫よ。」
「今すぐ入院手続きをしろ!」
「その話は終わったでしょ。」
「病院代なら、俺が何とかする!おまえは治療に専念しろ。他の心配事は人に任せりゃいい!」
「人の世話にはなりたくないの。よしんば世話になったとしても、骨髄が見つからない限りは何の意味もないの。分かっているでしょ。ほんの数カ月命を延ばして、周りの人に迷惑をかけたくないの。」
「それで何もせずにただ死ぬのを待つってか?」
「もう無理なのよ。」
「悔しくはないのかよ!そのまま力なく倒れていいのかよ!」
「悔しいわよ。こんな死にかたするの、誰よりも悔しいわよ!よりによって何で私なのって思うわよ!」
「ソヌ…。」
「私が死にたがってるとでも思ってるの?私だって生きたいわよ。長生きしたいわよ!誰よりも働いて成功したいわよ!他の人みたいに希望を持って行きたいわよ。でも仕方ないじゃない。私の力でどうすることもできないじゃない!」
「ダメなもんか!やれるところまでやればいいだろ!あきらめちゃダメだろ!やれるところまでやろうぜ。俺のために最後まであきらめるなよ!」
ソヌを抱きしめるチョルン。
「お前がいなくちゃダメだ!頼む!もう諦めるなんて言わないでくれ!」
泣くソヌ。
病室の外ではジェヒョクがそれを聞いて無言で立っていた。

 チェハ通信会長室のテヒを訪ねてジェヒョクがやってきた。
「どうしたのよ。遅刻した上、連絡も遅いけど。本当に辞める気?」
「…今、病院に寄って来たところだ。」
「病院?何で?」
「イ・ソヌさんがそこにいる。白血病で長くはないそうだ。何か手伝ってあげたかったんだけど、俺の手伝いは全て断られた。俺はどうしていいのか分からない。」
「いつからなの?イ・ソヌが病気になったのは?」
「分からない。病気のことを知ったのも先週だったから。もうお手上げだよ。もう、ソヌさんが死ぬのを黙って見ているしかないんだ。」
酷いことをしすぎたんじゃないか?…と目が泳ぐキム・テヒ。

 ソヌの治療が始まった。
「患者さんが動かないように押さえていてくださいよ!」
チョルンにソヌの体を抑えさせ、医者は太い注射を打つ。
「痛いですよ…」
悲鳴を上げるソヌ。
医者はチョルンに言う。
「一旦、薬物治療が始まったら、患者さんは相当苦しみますよ。薬が強いため、何より痛みを伴い、衰弱した患者さんは精神的にも不安定になります。これからは闘いになりますよ。」
覚悟するパク・チョルン。
抗がん剤を打たれ、激しく嘔吐するソヌを必死で介抱するチョルン。
「出てってよ!臭いでしょ?」
「そんなこと気にするな!」
「あんたのそんな姿を見るのはイヤ!」
「お前は病人だ。俺は介護人だ。死んでもそばを離れないからな!」
必死の看護をするチョルンをこっそりドアから覗き込むキム・テヒ。

 宝石店で「イ・ソヌ」と刻まれた指輪を特注するウ・スンヒ。
「何これ?明らかに偽物だってばればれじゃないの!」
「現物を見ていないですから無理ですよ、そんなこと言われても。その上、中に文字まで彫るとなると…。」
「仕方ないか…。とりあえずはめて歩くか…。」
とりあえず偽指輪で誤魔化すことにした偽ユニ・ウ・スンヒ。

 夕飯でその偽指輪をはめたまま食事をするスンヒ。
「何、あなた、指輪を買ったの?」
「前からしてたじゃないの。」
「それが母さんの指輪ですって?」
「ええ、そうよ。」
「そうなの?だったら見せなさい。」
「ちょっとあんた、母さんの指輪をどうしたの?」
「まさか…お母さんの指輪を失くしたんじゃないでしょうね?」
そこでツッコミを入れる叔母・キム・ヒョンジャ。
「…はい、失くしました。」
「何ですって?母さんの指輪を亡くしたですって?何やってるの!」
「手を洗うとき外したとき、下水に間違って流しちゃったの…。」
「呆れた子ね。」
冷たい目で見るキム・ヒョンジャ。
「失くした場所は?」と冷静に尋ねるユン・ソジュン。
「ん?病院で。パク運転手さんの入院で病院にお見舞いに行ったとき、トイレで…。ごめんなさい。お姉さん。私のうっかりミスで…。」
「だったら、正直に落としましたって言えばいいじゃないの!それを偽物で誤魔化そうとするなんて。私がそんなインチキなもの見てだまされるとでも思ったの?本当にがっかりさせる子ねぇ。」
「指輪をなくすことより嘘をついてだますことの方が悪いでしょ!」
ウ・スンヒはテヒに雷を落とされた上、キム・ヒョンジャに嫌味まで言われてしまった。
「ちゃんと仕舞っとけよ、ったく!」
ソジュンの小言に怒りを爆発させるスンヒ。
「誰が好き好んで失くすのよ!」
キム・ヒョンジャがそれを聞いて怒る。
「誰に向かって口をきいてるの?従兄の兄さんで、あなたの友達や弟じゃないのよ!」
「何よ!怒られてただでさえ、へこんでいるのに、追い打ちをかけるようなこと言って!」
「指輪を失くしたのはアンタの責任でしょ!」
ヒョンジャ、ソジュンと口論になり逆ギレするスンヒ。

 そのスンヒがテヒの部屋に謝りに行く。
「お姉さん、ごめんなさい。もう怒らないでよ。私だって指輪を落として正直ショックだったんだから。絶対怒られると思って。」
「それだったら、そうだと正直に言いなさい。何でお姉さんをだますようなことするの!」
「本当にごめんなさい。」
膝をついてひたすら謝るスンヒ。
「もういいわ。失くしたものしょうがないでしょ。分かったからもう行って!」
テヒに抱きついて言うスンヒ。
「お姉さん!最近私にすっごく冷たいの分かる?お祖父さんが亡くなってからずっとそう。どうして?私のことが嫌いになったの?私、お姉さんに何か悪いことしたの?以前みたいに笑わないし、目も合わせてくれない。私、お姉さんに何か気が付かないうちに悪いことをしているんじゃないかって、いつも不安だったの。私が悪いのならちゃんと怒ってよ!怒られた方がむしろスッキリするのに。」
「そんなんじゃないの。この頃頭の中が一杯で余裕がないだけなの。会社の経営を引き継いで、悩み事も増えたし。そんな中であなたが指輪を失くしたって言うから、カッとなっただけなの。とにかくあの指輪はあなたと私を結ぶ唯一の絆みたいなものだったからね。」
「ごめんなさい。お姉さん!わざわざだますつもりじゃなかったの。ホントよ、信じて!」
「もう分かったわ。」
誤魔化すのに成功したと陰でほくそ笑むスンヒ。

 翌日のユン・ソジュンのレストラン。
社長のユン・ソジュンが尋ねる。
「おじさんがついに目を覚ましたって?」
「はい、社長!もう家族の顔も分かるようになったし、簡単な意思表示もできるようになりました。」
嬉しそうに答えるヨヌン。
「よかったね。ヨヌンさんはお父さんが意識を取り戻すのずっと待ってたもんね。」
ソジュンはそう言いながら指輪をとりだす。
それはお揃いの指輪だった。
「指輪には人と人をつなぐという意味もある。これで僕とヨヌンさんは一つになれるんだ。」
「そんな大切な指輪をふざけ半分で渡すわけ?」
「じゃぁ、どう渡せばいいの?」
「そんなの…もらう人のことをちゃんと考えて渡せばいいじゃないの!私はまだ指輪をもらうには若すぎるし、いや、それよりももらうんならちゃんとした場所で、ちゃんとドレスアップして、格式を持って渡してくれなきゃ。」
「格式ばるのはいいことじゃないぞ、ヨヌンさん。」
「かといって格式を無視するのもよくないと思いますけど、社長。」
そうやって立ちあがったヨヌンを追いかけ、店のフロアーの真ん中でひざまづくソジュン。
「え?お客さんが見てるのに困ります!」
慌てるヨヌン。
「プロポーズ致します!ヨヌンさん、私と結婚してくれませんか?」
「ええ~~?け…結婚!?社長、冗談きつ過ぎますよ。」
「冗談でこんな恥ずかしい真似するかよ。」
「社長…。」
「本気だよ!真剣にヨヌンさんを我が妻に迎えたい。」
客席のお客さんがそれを聞いてヒューヒュー!…と声を挙げる。
ソジュンは大胆にも堂々と指輪をヨヌンの指にはめ、キスをする。
客席中から拍手が聞こえた。

 タクシーで屋敷に帰ってくるスンヒの母。
物陰から出てくるファン・グット。
「あら?あらららら…あなた、どうしちゃったのよ!」
「追い出されてから着の身着のままじゃけぇ。それにしても、お前は立派ななりになったのう。」
「私は娘のおかげで、ここのうちに身を寄せて暮らしているわ。」
「そいつはよかったのう。金持ちン家に入りこめて。」
「最初のうちはよかったけど、時間が立つとだんだん嫌になって来たのよねぇ。毎日毎日食べて、寝て、ショッピングに行って…。話を聞いてくれる人もいないし、壊れた放送みたいにいつも静かにしろとかうるさくて。」
「わしがうらやましくなったかいのぅ。」
「ホームレスのどこがうらやましいのよ。」
「スンヒに連絡しようにもどうにもならないけぇ。」
「あ、そうそう、ソヌが倒れたのよ。」
「ソヌが倒れたって?何でじゃ?」
「白血病ですって。かかればいくらもたたずに死ぬんですって。」
「ホントか?ソヌが死ぬって?」
「私もその話を聞いてやりきれないのよ。」
「スンヒは知っとるんか?ソヌがそんとなことになったって。」
「知ってるわよ。スンヒから聞いた話だもん。」
「それでスンヒは?」
「スンヒはやったぁって喜んでいるわよ。私の産んだ子だけど、スンヒはキツい子よねぇ。」
「それにしてもソヌは気の毒だのぅ。」
当のイ・ソヌはいつ絶えるともしれない命に不安を抱え、病室のベッドで母の形見の指輪を眺めていた。

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 パク運転手の病室ではお婆さんが看護をしていた。
「今、チョルンは大変だよ。昼間は工事現場に行って、夜はあんたの介護で。ソヌも会社で働いて。最初も今もずっと一緒だ。チョルンのことを考えるとソヌと一緒にさせてあげてもいいかもしれないねぇ…。ソヌの気持ちが分からないから、こちらからどうこう言えないしね…。」
何か言いたそうにお婆さんを見つめるパク運転手。
「忙しいのか、ここのところソヌを見掛けないねぇ…。」
この2人はまだソヌの命が危ないことを知らないのだった。

 病院でソヌを介護しているチョルンのところにジェヒョクがやってきて、小切手の入った封筒を差し出した。
「何だ、これは…。」
「これをソヌさんの治療費に充ててください。」
「要らないです、そんなの。持って帰って下さい。」
「こういうときは余計なプライドは捨てた方がいい。これはパク・チョルンさんに渡すんじゃない。イ・ソヌさんのためのお金です。勿論、ソヌさんは僕が治療費を出すと言ったら断るでしょう。それで、パク・チョルンさんを通じてなら受け取ってもらえるかと思って。骨髄を探す間治療をつなげないとならないでしょ?悪化したら骨髄が見つかっても手術できないから。手遅れになるのは望まないでしょう?パク・チョルンさん。今はあなたのプライドよりソヌさんの命を救うことが先決な筈ですよ。私の言っていること、分かりますよね?」
「これは…俺が借りるということにします。何年かかっても俺が返します。いいですね。」
「お好きなように。」
やっとのことでパク・チョルンに治療費を渡したジェヒョクはため息をついた。
と…そのとき、病院の受付に来てイ・ソヌの病室がどこかを尋ねているファン・グットを見つけた。
「もしかして、イ・ソヌさんの病室をお探しですか?」
「そうじゃけど、誰じゃ?」
「イ・ソヌさんの職場の上司です。」
「上司?」
「その声に聞き覚えがあります。もしかして、ファン・グットさんでは?」

 こちらはウ・スンヒの部屋。
スンヒの母がファン・グットが現れたことをスンヒに言う。
「何よ。シカトしとけばいいじゃないのさ。」
「そんなこと出来ないわよ。あんまり可哀想だから、お小遣いちょっと渡してね…。」
「それで?ソヌの病気のことまで言っちゃったの?余計なことを!私が偽物のキム・ユニだって情報を握っているのはあのおじさんなのよ!」
「ええ~!?」
「もし、それでソヌのところに行ったら、全てが水の泡よ!」
「どうしよう!」
「生きていけないわよ!」
慌てて家を飛び出すスンヒ。

 チャン・ジェヒョクはオ・ハニョンとファン・グットを連れて、自宅に戻った。
「ここはどこじゃ?」
「僕のオフィステルです。隣にいるのは僕の部下。ここならファン・グットさんが真実を話すのを妨害する人は誰もいませんからね。安心して全部話してください。さ、どうぞ座って下さい。」
ジェヒョクはファン・グットにソファーを勧めた。
ファン・グットは腰をかけると口を開いた。
「気になることはなんじゃ?」
「真実です。」
「真実じゃて?」
「はい。真実です。今、キム会長の家に入り込んでいるキム・ユニが偽物であることまではつかんでいます。私が知りたいのは本物が誰かです。」
「う…話にくいのう。酒はないんじゃろか?」
それを聞いたオ・ハニョンがすかさずウイスキーの瓶とコップを差し出す。
「こがぁ高い酒…。」と一言言うと一気にあおるファン・グット。
そして話し始めた。
「以前のことじゃ…。その前に、ソヌは本当に死ぬんか?」
「はい、一日も早く家族を探し出して骨髄を提供してもらわないと死にます。」
「わしの2人目の娘がじゃ、市場で拾ってきた記憶喪失の子じゃ。」
「誰なんですか、それは!」
「ソヌじゃ。」
「ソヌ?イ・ソヌさんのことですか?」
「そうじゃ。イ・ソヌじゃ。あの子が本物じゃけぇ。」
仰天するジェヒョク。
まさか、自分が恋愛していた相手がキム・テヒの妹だったとは…。

 その頃。ウ・スンヒはソヌの病室に忍び込んでいた。
ソヌはスンヒが病室にいることに気が付き、声をかける。
「あ、スンヒ…。」
「あら、目が覚めたの?」
「あんた、何でここまで来たの?」
「話は聞いたわ。病気、重いんだってね?」
「そうなんだ。」
「だいぶ痛むの?」
「まだ、我慢できる程度よ。」
「退院できそう?」
「骨髄が見つかるまで待たなければいけないんだけど、見つけるのが難しいそうなの。兄弟なら一致する可能性が高いそうだけど、私には兄弟も家族もいないから。テヒ姉さんには言っていないわよね?言っちゃダメよ。色々な人に余計な心配かけたくないから。」
「そう?あんたがそう言うんなら…。ところで、ここにおじさんはこなかった?」
スンヒはファン・グットがやってきたかどうか確認した。
「来なかったけど、何で?」
「ん、別に大した意味はないけど。」
「そういえば、倒れる前、おじさんに会ったわねぇ…。」
「え?で、どういう話をしたの?」
「家を出たって話をしたけど。」
「他には?」
「あんた、おじさんに優しくしてあげな。好き嫌いは別にして父親みたいなものじゃない。」
「追い出したくって追い出したわけじゃないわよ。変なことばっかりするからよ。」
そこで呻くソヌ。
抗がん剤のせいで体力を失い、話も長い間できないという。
部屋を出るスンヒに声をかけるソヌ。
「スンヒ、ごめんね。同じ布団でいつも一緒に寝ていたのに、憎んで冷たくして。もっと優しくしてあげればよかった…。今度から病室に遊びにおいで。色々想い出話をしましょう。」
「何バカなこと言ってるのよ。さっさと体治せば?」
自分の地位保全のため、ソヌの命を狙おうとしていたスンヒ。
しかし、ソヌの善良さに罪悪感を感じる。
病室を出ると、涙がこぼれたが、それを振り払うように「クソ女め」と小声で悪態をつくスンヒ。

 ファン・グットが帰った後のジェヒョクの部屋でオ・ハニョンと2人きり。
しかし、余りにもショッキングな内容だったため呆然とするジェヒョク。
「チーム長、大丈夫ですか?」
不安そうにジェヒョクを覗き込むオ・ハニョン。
「キム・テヒさんに知らせないと。」
「ん…そうだな。しかし、何といえば…。イ・ソヌが本物の妹だと?俺が愛した女がお前の妹だと?そういうのか?」
「チーム長…。」
「何で、こんなことになってしまったんだろう…。」

 裏付けをとるため、ジェヒョクはパク運転手の病室を訪れた。
「私が分かりますか?」
うなずくパク運転手。
「テヒのところに行く前に立ち寄らせてもらいました。一つだけおじさんに確認したいことがあります。テヒさんの本物の妹さんはイ・ソヌさんで間違いありませんか?」
大きくうなずくパク運転手。
「会長が亡くなる前にそのことに気が付かれましたか?」
うなずくパク運転手。
「そうでしたか…。」
すると、パク運転手は手を差し出す。
握手をするジェヒョク。
「もう安心してください。私がイ・ソヌさんを救います。テヒさんに本当のことを言って全てを明らかにします…。」

 病室を出たところで、ウ・スンヒと出くわす。
「チャンチーム長、こんなところで何をしているんですか?」
「キム・ユニさんこそ、ここで何を?…いや、もうこれ以上この名前で呼ぶわけにはいきませんね。違いますかな、ウ・スンヒさん!」
「何ですって?」
「もう、劇は終わりです。これまであなたが何をしてきたのか、全部判明しました。」
「何のことよ。あんた、今何を言っているの!」
「何のことか、本人がいちばんご存じでしょう?」
ジェヒョクはそう言うと、オ・ハニョンとさっさと駐車場の方へと歩いて行ってしまった。
追いかけるウ・スンヒ。
「どこに行くの!」
「気になりますか?勿論あなたのお姉さん・テヒのところですよ。」
「テヒ姉さんのところに行って何を言うつもりなの!」
「行って、全部本当のことを言わないとね。これまで妹だと信じていた女が偽物だと。本物はウ・スンヒではなく、イ・ソヌだと。」
「ダメ!そんなことしないで!テヒ姉さんに言わないで!私が自分で言うわよ、正直に。だから1日でもいい。待って!言うのは!時間をちょうだい!」
「何の時間がいるって?今まで、テヒを散々騙してきたくせに!イ・ソヌの幸せを全部奪い取って来たじゃないか!それで充分楽しんできただろう。」
「ソヌのこと好きなんでしょ?違うの?テヒ姉さんと婚約しておきながら、愛していたのはソヌの方じゃないの!どうする気?ホントのことをばらせば、アンタだって困るんじゃないの?」
「俺もあんたも受けるべき罰は受けなくちゃならないんだよ!逃げ回ったって仕方がないんだよ。」
「そんなこと言わないで、私を許して!ねぇ、私を助けてよ!何でも言うこと聞くから、テヒ姉さんにだけは言わないでよ!ばらされたら私死んじゃう!」
「もう、終わりかもしれないね。今まで、散々酷いことをしてきたくせに。死よりもっと辛いことになるかもしれないね。」
スンヒの手を振りほどいて行ってしまうジェヒョク。

 ジェヒョクは会長室に現れた。
「テヒ!今すぐに言わなければならないことがある。」
「何なの?」
書類を決裁し、チン室長に渡し、「じゃ、行ってください」と人払いをするキム・テヒ。
「話って何なの?言って。」
「キミの妹についてだ。」
「妹って…ユニのこと?」

 ジェヒョクに逃げられたスンヒは再びソヌの病室に忍び込む。
「…お前なんかにアタシの座を奪われてたまるか。会長の妹の座は私のものなのよ。テヒ姉さんは私のものだし、チェハ財閥だってアタシのものよ。盗られてたまるもんですか!アンタは私より持っているモノが多いじゃないの!仕事が出来て、頭が良くて、チョルン兄さんまでアンタのところに行っちゃった!…どうせ短い命なんでしょ?だったら、アンタの地位は私に譲ってよ。アンタがみんな持って行っちゃうんなら、アンタを殺すわ。アンタもあたしも死ねば、全てが終わるわ。」
そうつぶやくと、震える手でソヌの首を絞めようとするスンヒ。
しかし、なかなか絞められず、手を離してしゃがみこんでしまう。
「…私には…殺せない…。どうしよう。また昔になんて戻れない!あんな生き方もうヤダ!」
そこへチョルンが入って来る。
「あれ、スンヒ。ここで何してんだ?」
慌てて非常階段に走って行くスンヒ。
「ど…どうしよう。」

 さて、こちらは会長室。
調査した資料をテヒに見せてジェヒョクが言う。
「これまで、キミのそばにいたのは偽物だ。それがその証明となる書類だ。なによりキミが一番それを感じていたはずだ。キミのそばにいる妹は偽物だと。それが分かっていても顔をそむけていたんじゃないか?分かってくれ。もう二度と傷つきたくないんだ。もしかしたら、本物の妹を見つけられないんじゃないかと怖かったかもしれない。」
「何なの?それ。分かりやすく説明して!」
「キミの妹は偽物だ。本物は別のところにいる。誰だか気にならないのか?」
「…本物の妹を見つけたって言うの?」
大きく目を見開いて言うテヒ。
「そうさ。キミもよく知っている人物だ。」

病室のイ・ソヌはうなされていた。
父の夢を見て、「父さん!父さん!」とうわごとを言う。
目を覚ますと、そこにはソヌの父・キム・ヒョンホが立っていた。
ソヌが声をかけるとキム・ヒョンホは無言で病院の廊下をすたすたと歩いて行ってしまう。
ソヌが「父さん!」と叫びながら追いかけて行くと、キム・ヒョンホはドアの前に立ち、バーンという音と共に扉を開ける。
まぶしい光がソヌに降り注いだ。
その扉の向こうには子供の姿のキム・テヒがいた。
「ユニ!アタシよ、テヒ姉さんよ!」
指輪のことも父さんの靴のことも全てが走馬灯にように流れ、最後にテヒに抱きしめられた。
全ては夢だった。
だが、それは全ての記憶を取り戻す夢でもあった。
目が覚めたとき、チェハ通信のキム・テヒ会長こそが本物の自分の姉であることに気が付いた。
「姉さん!」
涙がこぼれるソヌ。

 チェハ通信会長室ではテヒが驚いていた。
「え?…ソヌさんが本物の妹!?」
「そうだ。」
「なんでそんなことに…。じゃぁ、すぐそばに本物の妹がいたのに気が付かなかったってこと?」
「信じてくれ。ウ・スンヒが全て隠していたんだ。会長はそれを知って、ソヌさんに会いに行こうとして事故に遭ったんだ。」
「じゃぁ、あの指輪は?」
「イ・ソヌさんのものだ。記憶を失って、指輪に刻まれた名前を自分の名前だと思い込んでいたんだ。妹に会いに行かないか?」

 病室では記憶を取り戻したソヌがよろよろと立ちあがって出て行こうとしていた。
「そんな体でどこに行くつもりだ!」
チョルンが引き止めるとソヌは「お姉さんのとこに行かなくっちゃ…」と息も絶え絶えに言う。
ふらつきながら廊下に出たところで、テヒとジェヒョクが走って来た。
「お…お姉ちゃん!」
ソヌの言葉に思わず抱き締めるテヒ。
「アンタがホントのユニなの?」
「全部思い出したわ。父さんの顔もテヒ姉さんの顔も…。一緒に暮らした家も全部…。会いたかった!」
「ごめんなさい!ユニ!私はどうすればいいの?」
涙を流すテヒ。
ユニも一緒に泣くが、そのまま倒れ込んでしまった。
「…行かないでお姉ちゃん…。もう離れないで…。手を離さないで…。」
「もうどこにも行かないから…」
泣きながら抱きかかえるテヒ。
その手の中でソヌは意識を失った。

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