韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第35話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第35話

ガラスの靴 第35話
 キム・テヒの腕の中で崩れ、意識を失ったイ・ソヌこと本物のキム・ユニ。
集中治療室に運び込まれたユニ。
「先生!妹は大丈夫でしょうね?大丈夫だと言ってよ!」
泣きながら医者の袖をつかむテヒ。
「今は絶対的に安静が必要です。」とだけ答える医者。
「さ、外に出よう。」というチャン・ジェヒョクの手を振りほどいて、「イヤ!ユニのそばにいる!」と泣くテヒ。
ジェヒョクにようやっと廊下に連れ出されたテヒはベンチに座り、天に祈る。
しばらくすると医者が出てきた。
「ユニは大丈夫ですか?」
尋ねるテヒに医者は答える。
「もう落ち着きました。大丈夫です。」
「今、病室に入れますか?」
「絶対安静が必要なので、その点気を付けてください。」
病室に入るテヒとジェヒョク。
眠るユニ。
胸元を見ると指輪がひもでくくられている。
テヒがそれを手に取ると、まさにそれは本物の母の指輪だった。
「私一人を残して逝かないで…。どうしてこんなことになってしまったの?こんなそばにいたというのに…。私にお姉さんを名のれる資格なんてあるのかしら…。妹と知らずに傷つけてしまった。考えれば考えるほど呆れた話よね…。目が覚めたら、あなたをなんて呼ぼうか…。」
そう言いながら泣きじゃくるテヒ。
かける言葉を失ったジェヒョク。
チョルンはその間、ずっと不安そうな面持ちで廊下のベンチに座っていた。
ジェヒョクが出てきたので、チョルンが訪ねた。
「ソヌは?」
「まだ意識を取り戻していない。テヒはずっとそばに付き添うそうだ。」
「…そうですか。…ところで、ソヌがチェハ財閥会長の下の孫娘だというのは間違いないんですか?」
「そうだ。間違いない。」
「じゃぁ、ソヌはこれからどうなるんですか?本来座るべき地位に就くというということですか?」
「多分そうなると思うよ。」

 テヒはユニに付き添って、子供の頃のことを思い出していた。
父が死に、姉妹がばらばらに遠く離れた養護施設に送られそうになった日のこと、チェハ通信で働いていた日々のこと、ユニがジェヒョクと交際していたこと、自分がそのユニを冷たくあしらってきたことなどが走馬灯のようにテヒの脳裏によみがえってくる。
ユニの手を握って泣くテヒ。
「お姉ちゃん…。」
「あ、目が覚めたのね。具合はどう?」
「夢かと思った。お姉ちゃんに会ったのは夢だと思ってた。本当にお姉さんなのね。キム・テヒが私の本当のお姉さんなのね…。私と一緒に旌善(チョンソン)で暮らしていた、あのテヒ姉さんよね?」
「そうよ…お姉さんよ。夢なんかじゃないわ。また会えたのよ。」
「うれしい…。」
「いったいどこに行ってたのよ。お姉ちゃんがそこを動くなって言ったでしょ。どれほど探したか分かる?」
「お姉ちゃんと離れるのが怖かった。それで付いていこうとして…。ごめんなさい、お姉ちゃん。動かないで待っていたら、こんなにも長く離れ離れにならなくても済んだのに。」
「いいじゃないの、また会えたんだから。」
「よかった…こんな素敵な女性に育って…苦労が多かったでしょ?」
テヒの言葉に首を横に振るユニ。
「ごめんなさい。冷たくあしらって。お姉ちゃんを許して。」
「私は今どれほど幸せか分かる?お姉ちゃんに会えたのがとてもありがたいことだし、テヒ姉さんが本物のお姉ちゃんで本当に良かった。」
テヒとユニは涙ぐみながら2人でいつまでも手を握り合っていた。
 
 チェハ通信会長室にいきなりやって来たウ・スンヒ。
「ちょっとぉ、テヒ姉さんはどこなの?」
「出かけましたよ。」
答えるチン室長。
「どこ行ったの?」
「チャンチーム長が来て、2人で何か話をしてから、2人で出かけましたが。」
「2人で?それ、いつのことですか?」
「一、二時間前ですかねぇ…。慌てて出て行きましたよ。血相変えてね…。いったい何があったんですか?」
「結構です。行ってください。」
チン室長が出て行くと慌てるスンヒ。
「どうしよう…。」

 病室からテヒが「また、眠ったわ」と言って出てきた。
そしてテヒがチョルンに言う。
「長い間、うちの妹の面倒を見てくれて、本当にありがとう。お世話になりました。」
「お世話だなんて。ソヌと俺はそんな間柄じゃないですから。」
「今になって出てきた姉の言う言葉じゃないですよね。」
「そんなつもりで言ったんじゃないですけど…。」
「いずれにしても、ありがとう。ちょっと家に戻ります。本物の妹が見つかったということを報告しなければならないし、解決しなくてはならない問題もあるので。すぐに戻りますから、妹が目を覚ましたら、そう伝えてください。」
「分かりました。」
安心した表情でジェヒョクと病院を出るキム・テヒ。

 テヒと入れ替わりに病室に入り、眠るユニの傍らに座るチョルン。
「ソヌ…。今、幸せか?ホントの姉貴が見つかって好い気分か?今日ってお前に初めて会った日なんだぞ。もう俺なんか相手にしないよな…。」
ソヌのために買った指輪を取り出して、独り言を言うチョルン。
姉が見つかったのはいいことだが、実はイ・ソヌが雲の上のようなお金持ちの娘と知って寂しい気持ちになるチョルン。

 ジェヒョクが車を運転しながらテヒに聞く。
「これからどうしようか…?俺とお前、そしてイ・ソヌさんのこと。ソヌさんが本当の妹だっだなんて、俺は…」
「もうやめて。今、そんなこと考えたくない。そんな気分じゃないし。そんな気力もないわ。今は、どうすれば妹を助けられるか?どうすれば、これまでの過ちを改められるか…それしか考えられないの。もう頭の中がどうにかなりそう。」

 家の外をうろうろするウ・スンヒ。
台所ではスンヒの母親が、家政婦さんの手伝いをしながら、料理を作るが、家政婦の味付けに「何これ。味薄いわねぇ…」と文句をつけ、味付けをし直し、「ああ~旨い!」と言う。
スンヒの母親が味付けし直した和え物の味見をして「まぁ!しょっぱい。邪魔するんなら出て行ってくださいよ!ああ~~、もう台無し!」と怒る家政婦。
そこにスンヒとユン・ソジュンが部屋に入って来る。
「テヒ姉さんは?」
「まだ帰ってきてないわよ。」
うるさそうに答えるキム・ヒョンジャ。
「俺も今帰って来たとこだし。電話はかかってきてないの?」とヒョンジャに尋ねるソジュン。
「かかってきてないわよ。」
「何の連絡もなかったですか?叔母さん。」
「ないわよ。なんか用事でもあるの?」
「いいえ…。連絡がなければ別にいいです。」
そういうと部屋に引っ込んでしまったスンヒ。
ヤバいと思ったスンヒは逃げる準備をしようとクローゼットや引き出しの物を旅行かばんに詰め始めた。
そこにスンヒの母親が来た。
「ちょっと、何してるの?」
「母さんも荷物をまとめて!早く!」
「いったいどうしたっていうのよ。」
「バレた。」
「何が?」
「全部バレちゃったのよ!私が偽物でソヌが本物だってこと。テヒ姉さんに全て知られちゃったのよ!チャン・ジェヒョクが出てきて全部言っちゃったのよ!」
「うわぁ~~大変!どうしよ、どうしよ!」
パニックになるスンヒの母親。
「まだ家族にはバレてない。だから急いで荷物をまとめるの。分かったわね?」
「どうしよ!どうしよ!」
「早く!何やってんの!テヒ姉さんが帰ってきたら、全て終わりよ!」
「お…終わりですって?」
スンヒの母は急いで家政婦室に入り、自分の私物を取り出し始めた。
屋敷の門前にジェヒョクの車が停まった。
「あなたはうちに帰って。これは家庭の問題だから、あなたが介入すべきでないから。一人で解決できるわ。」
「一人で、本当にいいの?」
「一人じゃないわ。叔母さんもソジュンもいるから。大丈夫。帰って。」
「そうか。」
車を出そうとするジェヒョクに一言言うテヒ。
「ジェヒョク…今日はありがとう!」

 スンヒは無造作にスーツケースに私物をねじ込んだものを持って階段を降りるが途中でこけて、荷物を散らばらせる。
慌ててスーツケースに荷物を突っ込むスンヒ。
 その様子を見たキム・ヒョンジャは「何やってんお?」と不思議な顔をする。
そこについに現れ、仁王立ちをするキム・テヒ。
「う…お姉さん…。」
「立ちなさい!あなたに聞きたいことがあるの。立ちなさい。」
冷徹な表情で言うテヒ。
「あなた、お母さんの指輪は?」
「失くしたっていったじゃない。」
「もう一度聞くわ。お母さんの指輪は?」
「失くした。」
バシッ!
テヒがスンヒを殴る。
驚くキム・ヒョンジャとソジュン。
「テヒ!」
「そっちは黙ってて!さぁ、母さんの指輪をどこにやった!言えないのか!アタシが代わりに言おうか?私は病院に行って来たの。そこでイ・ソヌに会ったわ。あの子が母さんの指輪を首から下げていた。」
「いったいどうなっちゃってるの?イ・ソヌですって?」
テヒの怒りの言葉に戸惑うヒョンジャとソジュン。
「…姉さん。」
「ああ、もどかしくってしょうがないわ、いったい何があったっていうの?ハッキリ言いなさいよ、もう!」
「叔母さん、それとソジュン。よ~~く聞いて!今、私の前にいる妹は偽物よ!ユニの指輪を盗んで、私とお祖父さんと家族みんなを騙していたのよ。」
「ニセモノ?いったいどういうことなのよ!」
「本物の妹は別にいたのよ、叔母さん。私の前にいる偽物はのうのうと暮らして、本物の妹は一人寂しく、白血病で闘病生活を送っていたのよ!」
「ああ、頭がどうかなりそう…助けて。」
叔母・キム・ヒョンジャは気絶しそうになり、ソジュンに支えられる。
「アンタ!どうしてこんな酷いことが出来るの!本物の妹がすぐ近くにいるのを知りながらぬけぬけとよくこんな嘘つけたわね!アンタ、それでも人間なの!」
「…姉さん…。」
「黙れ!アタシのことを呼ぶな!妹の苦痛と苦労を思えば、私はアンタを生かしてはおけない。妹が死にそうなのに最後までとぼけて。良心のかけらもないの?妹のことで私はどれほど心を痛めたか。ソヌがどれほど辛い思いをしたか、横で見ていたくせに、よくも偽物を続けていられたわね!私たちが可哀想だと思わないの?」
「姉さん…そんなんじゃなくって…。」
「出てけ!今すぐ出てけ!」
「本当にごめんなさい。お祖父さんにやらされたの。本当よ。」
お祖父さんのせいにしたことで今度はソジュンがキレた。
「何言ってんだよ。いくら死んだ人だからと言ってお祖父さんの責任にしてとぼける気かよ、この野郎!」
「本当よ。お祖父さんが黙ってろって言ったのよ。私、ここまでやる気はなかったのよ。本当よ。」
「お祖父さんが何でそんなことを。」
「テヒ姉さんのためよ。テヒ姉さんが妹探しでそれ以上余計な時間を使わせたくないって。死ぬまで黙ってユニのふりをしておけって。お祖父さんに言われるがままにやっただけなの。」
嘘か真か、とにかく涙を流して許しをこうスンヒ。
「じゃあ、ソヌが本物の妹だって話をお祖父さんにしたの?…しなかったでしょうね。していたら、お祖父さんだってアンタに偽物の妹役をやらせなかったことでしょう。アンタには最初から最後まで真実と言うものが一つもない。今だって保身のために嘘をつき続けている。かえって、最初から本当のことを言ってくれていたら良かったのに。代価としてお金をくれと。そう言ってくれたら、いくらでもお金は出したのに。財産だって分けてあげたのに。今は何よりもソヌを助けるのが最優先だから、静かに送りだすしかないと思う。もしソヌに何かあったら、私はただではおかないから。…今すぐ出て行って。そして二度と私の前に姿を見せないで。」
その怒りの言葉を聞いて泣きじゃくるスンヒ。
テヒは部屋に戻って父の遺影を見て涙ぐみ、叔母・キム・ヒョンジャは呆れ返る。
「家政婦さん、水を持って来て頂戴…。あああ、いつまで泣いているの!うるさい!」
ヒステリーを起こし、取り乱すヒョンジャ。
「このいかさま女!すぐに警察に突き出してやりたい!しかし、家の体面を考えるとそれもできない!こんな酷いことをするなんて!家政婦さん!この女をすぐにつまみだしてちょうだい!すぐに!」
ソジュンもイライラして言う。
「いつまでそうしているんだ!立てよ!」
スンヒはやおら立ちあがって、何も持たずに出て行ってしまった。

 玄関ではスンヒの母が荷物を引きずっていた。
「スンヒ!待って!」
そこへ家政婦が現れてスンヒの母に塩をまいた。
そして最後に頭からたっぷり塩をかけて言った。
「神が恐ろしくないのか!」
そして激しく門を閉め、鍵をかけるのだった。
「ああ…スンヒときたら、お母さんをほっぽっといて何をしているのかしら、もう!」

 そのスンヒはただ一人、とぼとぼと当てもなく、夜の街を歩くのだった。

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 本物のキム・ユニでもあるソヌはチョルンと二人きりで病室にいた。
「私…本当に無事に退院できるのかしら。こうやって何分か座ってるのだって苦痛なのに。日に日に体が悪くなっていくのが自分でも分かるし。このまま死んじゃったらどうしようか。今は眠るのだって怖いの。眠ったまま…そのまま死んじゃうんじゃないかって。やっと家族を見つけたのに。やっと自分が誰なのか分かったのに。」
不安げに力なく言うソヌにチョルンが言う。
「詰まらないことを言うな。心配するなよ。きっと助かる。助かって家族とずっと暮らせるさ。」
「チョルン、私生きたい!」
そこへやってきたテヒは病室のドアの陰でそれを聞いて泣いた。
ソヌが急に鼻血を出した。
「ソヌ!」
チョルンの声にテヒが慌てて病室に入る。
「ユニ、どうしたの!」
「しばらくしたら、よくなるわ。」
「今、医者を呼ぶ。」
ナースセンターに行こうとするテヒを引き止めるソヌ。
「こういうことときどきあるの。大丈夫だから。」
手を握り合うソヌとテヒ。
チョルンは入り込む余地がなく、廊下に出る。
そしてチョルンは父の病室に行った。

「父さん、具合はどう?」
「うむ…」
「ソヌが家族をみつけたよ。父さん、知ってたの?ソヌがチェハ財閥会長の2番目の孫娘だったって。」
既に人工呼吸器は外され、意識もしっかりしているパク運転手だったが、チョルンのその質問には答えなかった。
その様子をドア越しに見ていたのは妹のヨヌン。
そこへスタクがやってきた。
「ヨヌンさん、ここにいたんだ…。」
スタクを無視し、ふらふらと歩いていくヨヌン。
ついていくスタク。
病院の中庭で話す二人。
「え?なんだって?ソヌさんがチェハ財閥会長の2人目の孫娘だったって?」
「そうだって。」
「え、そうなると、スンヒさんが俺たちみんなを騙して偽物になりすましていたってこと?怖い女だな。化けの皮が剥がれてよかったよ。そうでしょ、ヨヌンさん。」
何も答えずため息だけをつくヨヌン。
「何でそんなにため息ばかりつくんです?ソヌさんは本当の家族が分かったし、スンヒの悪事は露見したし、よかったじゃない。」
「ソヌ姉さんにはいいことかもしれないけど、うちの兄さんには辛いことかも。」
「何で?お姉さんに会えたんだから、チョルン兄さんはチェハ財閥会長の2番目の孫娘のお相手ってことになるんでしょ?」
「あのうちがどんなうちか分からないの?」
「私のことを『運転手の娘』って馬鹿にするのよ。その上、ソヌのカレシがチョルン兄さんだなんて明らかになったら、私たち韓国から出て行かなくてはならなくなるわ。」
「運転手の娘だって言ってなんでヨヌンさんを馬鹿にするんですか?」
「運転手の娘なんか相手にする気がないってことでしょ。」
「それって…ヨヌンさんのことを遊び人の娘だとでも?」
「そうよ。だからチョルン兄さんのために恋愛なんて止めようかってね。うちは裕福じゃないし。人間関係は大事だけど、チョルン兄さんはたった一人のお兄さんよ。」
「恋愛?」
「けど、あんまりじゃないの。よりによって、何でソヌ姉さんがあんなお金持ちの家の出身なのよ。」
「酷いな。ヨヌンさんのことを遊び人の娘だなんて。」
「ソヌ姉さんはいいけど、チョルン兄さんは踏んだり蹴ったりよ。」
「俺だって弱り目に祟り目だって。ヨヌンさん。」

 そのチョルンはソヌが遠いところに行ってしまったかにような寂しさを抱え、病院の廊下にあるベンチに座り、以前ソヌにプレゼントした指輪を見ながら落ち込んでいた。

 ジェヒョクの家にやって来たキム・テヒ。
コーヒーを飲みながら、テヒが言う。
「私ね、今日、骨髄検査を受けることにしたの。病院であなたのことを思い出して、お礼を言いに寄ったの。あなたがいなかったら、最後まで妹を見つけられなかったわ。」
「…俺は…どうすればいい?立ち去った方がいいのかな?その方がキミとソヌさんにはいいと思うけど。ソヌさんがキミの妹だって分かったときからずっと悩んできた。俺はどうすればいいのか?って。キミたちのためには俺は去らなくてはならないんじゃないかって。俺は別にいい。そうでなくてもキミは妹さんのことで頭が一杯だろうし。その上、俺のことで悩ませたくない。キミが望むとおりにするよ。キミが消えろといったら、俺は消える。」
「あなた、私がそんなこと出来ないって分かってて私をかき乱すの?私にうんざりしてるの?」
「俺がそういう風に仕向けたんだ。何の言い訳もできない。キミを騙して、利用した。キミではない別の人を愛してしまった。キミが立ち去れと言えば、いつでも消えるよ。だから言ってくれ。俺はどうすればいい?キミの言うとおりにするから。」
「まずは…ユニが治るまで、その話は結論を延ばしましょうよ。時間をかけて、私とあなたがどうすればいいかじっくり考えましょう。それまであなたがいてくれた方がいいわ。アイコンパックだって発売して間もないじゃない。私は妹のことがあるから会社に専念することなんてできないわ。もしできれば、私の代りに会社を引っ張っていってくれると嬉しい。やってくれる?」
「わかった…。そうしよう。」
「ありがとう…。じゃ、行くわね。」
お互いの複雑な想いを時が解決するだろうという結論に達した2人だった。

 かくして、テヒは病院で骨髄検査を受けた。
ソヌのナムグン(南宮)主治医は言う。
「兄弟姉妹と言う場合でも骨髄が一致する確率はそれほど高くないんです。」
「もし、私の骨髄が妹と一致しなかったらどうなるんですか?」
「その場合は骨髄が一致する人を他から探さなくてはなりません。」
「同じ骨髄を見つけられる確率はどれぐらいですか?」
「韓国では骨髄提供者がそれほど多くないので難しいです。勿論私たちは一致する骨髄を最後まで探しますが、イ・ソヌさんの場合は残された時間が短すぎます。それが一番の問題です。」

 病室でうなされ、ぱっと眼を覚ますソヌ。
「どうしたの?痛むの?」
「悪い夢を見たわ。私が死んじゃう夢。傷みがひどくなってからときどき見るの。ごめんね、お姉ちゃん。やっと出会えたのに心配ばかりかけて。悪い妹よね。」
「気にしないで。私、骨髄検査受けたから。一致したら、すぐに手術をしてもらえるわ。」
「もし、結果が悪くても、がっかりしないでね。私だって知っているの。姉妹でも骨髄が一致する確率は低いって。」
弱気なソヌに余計なことを考えずに体を治すことだけを考えなさいとお説教をするテヒ。
 数日後、骨髄検査結果がでた。
テヒとジェヒョク2人で結果を聞きに行く。
従兄のユン・ソジュンも検査をしたのだが、結果、キム・テヒの骨髄が一致したという。
無菌室で2,3週間抗がん剤でがん細胞を取り除く治療を行ったのちに手術を実施することになった。
「で、ソヌさんは助かるんですか?」
「その2~3週間を乗り越えられれば、恐らく助かります。勿論副作用はありますが、私たちとしては最善を尽くします。」

 何も知らないチョルンはソヌの見舞いにやって来た。
しかし、そこにはソヌがおらず、看護師が「今日から無菌室に移され、抗ガン治療をすることになりました。」
「抗ガン治療?」
「ええ、お姉さんの骨髄が一致したので手術が決まりました。」

 ソヌは無菌室のビニールカーテンの向こう。
ジェヒョクは手術服を着させられ、カーテン越しにソヌに声をかける。
「絶対、諦めるなよ!こんな姿、ソヌさんらしくない。だから、必ず立ちあがってくれ。」
そこへ同じく手術服姿のテヒもいる。
無菌室を出たテヒをチョルンが見つける。
「骨髄が一致したとか、すると、ソヌさんはどうなるんですか?助かるんですか?」
「手術の結果が良ければ。」
「ソヌは中でしょ?入ってもいいんですか?」
「今はちょっと困るわ。あとで来てくれる?」
「そんなに悪いんですか?」
「いや、そういうことじゃなくて…。」
無菌室からジェヒョクが出てきた。
気まずい空気が流れる。
チョルンは「分かりました。あとでまた来ます」と引き上げる。
チョルンが行った後、テヒはジェヒョクに「手術が終わるまでしばらく来ない方がいいわ。叔母さんにも何か言われそうだし…」と言う。
そして、テヒは無菌室に戻った。
テヒ、ソヌ、チョルン、ジェヒョク…微妙な四角関係が4人に暗い影を落とす。

 チョルンは屋台で一人焼酎をあおる。
それを陰からこっそりのぞくサンパンウル一家。
いつか命を奪ってやろうと虎視眈々と狙っているのだ。
屋台から出てチョルンが家に戻る道で繁華街を通った。
するとキャバクラからホステスとなったウ・スンヒが客と一緒に出てくるところにぶつかった。
「ウ・スンヒ!」
振り向いたスンヒはチョルンの顔を見て驚く。

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