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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第29話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第29話

ガラスの靴 第29話
 深夜、本物のユニことイ・ソヌの家に行こうとパク運転手の車に乗り込むキム会長。
車の中でキム会長はおじいさん、おじいさんとなついて親しげに話しかけてくるソヌの顔をずっと思い出していた。
会社を追い出そうとしていることまで全て…。
あれが本物のテヒの妹か!?
顔をゆがめるキム会長をバックミラー越しに見てパク運転手が言う。
「会長、大丈夫ですか?」
「ああ、わしはなんてことをしてしまったのだろう…急げ、ソヌの家まで…。」

 偽ユニことウ・スンヒの携帯電話が鳴った。
「スンヒ、ホントのこと、全部しゃべったけぇ。明日になったら楽しかったお前さんの人生も終わりじゃの。」
ファン・グットから報復の電話だ。
本物のキム会長の孫娘はイ・ソヌだとバラしたという。
話を聞いてギョッとするウ・スンヒ。

 夜、イ・ソヌの家のドアを何者かが叩く。
ドアを開けるとパク・チョルンが立っていた。
「なんだよ、不用心だな。誰か聞きもせずにドアを開けるなんてさ。」
「どうしたの?こんな夜遅く。」
「スンデにトッポッキ。食えよ。」
「これを届けにわざわざ来たわけ?」
「あとな、これビタミン剤!21世紀の世の中に栄養失調で人が死ぬってありえねぇし。これをだな、朝夕2錠ずつ飲めば体がガッチリ!」
「お金もないくせして、こんなの買ってきたの?」
「俺の懐は気にしなくていいから。早く寝ないと風邪ひくぞ!」
「あがれば?」
「入っていいの?」
部屋に入るパク・チョルン。

 会長を乗せた車は渋滞に巻き込まれていた。
そして、ウ・スンヒがタクシーに乗ってどこかへ向かっていた。

 ソヌは早速、トッポッキを作って部屋で食べていた。
「チョルン、あんたも食べなさいよ。」
「俺は見ているだけでおなかがいっぱいだよ。」
「そんなこと言って、おじいさんみたい。早く食べなよ。」

 キム会長を乗せた車は脇道に入ろうとしていた。
そんなとき、いきなりパク運転手の車に電話が。
電話をとろうとするが、携帯は車の床に落ちる。
「すみません会長…。」
しつこく携帯を鳴らすウ・スンヒ。
なんとか携帯を拾おうとするパク運転手。
その瞬間、ハンドルを間違って切って車は反対車線に。
トラックに激突した。

 その瞬間…ジェヒョクと食事をしていたテヒの赤ワインのグラスが手から滑り落ちた。
「ん?変だわね…。」
「どうしたんだ?なんか、顔色悪いぞ。」
「そう?胸がドキドキして、変な気分なの。なんか怖い。まるでお父さんが死んだときみたい…。」

 ウ・スンヒがしきりに電話しているうちパトカーのサイレンが聞こえてくる。
「運転手さん、どうかしたんですかねぇ。」
スンヒがタクシーの運転手に尋ねると運転手は答えた。
「事故みたいですけど。」
事故現場を見て、スンヒが叫ぶ。
「ここで停めて!」
タクシーを待たせて外に出るスンヒ。
そこで見たものはぐちゃぐちゃにつぶれた会長の車と救急車に運び込まれる血まみれのキム会長の姿だった。
真っ青になってタクシーに戻ったスンヒ。
「…車を出しますか?…大丈夫ですか?お客さん。」
タクシーの運転手の問いにスンヒは答える。
「…うちに戻って下さい。」

 レストランのジェヒョクとテヒ。
「どう?落ち着いた?」
「…なんとか…。」
「最近無理しすぎたからじゃない?今晩映画観るつもりだったけど、やめよう。」
「…そう?」
そこに秘書室のチン室長からジェヒョクに電話がかかってきた。
「本当ですか?はい、分かりました。すぐ行きます。」

 キム・ピルチュン邸にも電話が。
キム・ヒョンジャが電話をとる。
「え?交通事故?父さんが?」
 パク・チョルンの家にも交通事故を知らせる電話があり、ヨヌンが電話を受けた。
それを横で聞いたお婆さんはショックでうずくまる。
お婆さんがチョルンを呼ぶのでヨヌンがソヌの家に電話をする。
ソヌが電話を受けてチョルンに言う。
「大変!おじさんが交通事故を起こして大怪我をしたんだって!」

テヒとジェヒョクが病院に着いた。
チン室長によると病院に着いたとき、既にキム会長は亡くなっていたという。
霊安室に行くテヒとジェヒョク。
「本当にお祖父さんなの?…」
「ああ…そうだよ。」
呆然とするテヒ。
そこにキム・ヒョンジャが到着。
「チン室長!お父さんが死んだって本当なの?」
「本当です。なんとお悔みを申しあげてよいやら…。」
気絶するキム・ヒョンジャ。
慌てて支えるチン室長とユン・ソジュン。
「みんな、静かにして。お祖父様がそこに居らっしゃるでしょ!」
キム・テヒはうろたえる人たちを静めようと静かに、そして強く言った。
そしてテヒは冷静にみんなに指示を出し始める。
「ソジュンは叔母さんをどこか病室に連れて行って安静にさせて。それとチン室長は会長が亡くなったことを会社に伝えて告知すること。葬儀のための儀式は3日とって。5日だとお祖父さんがうるさがるだろうから。」
ウ・スンヒが尋ねる。
「本当にお祖父さんが亡くなったの?」
「ええ。亡くなったわ。ソジュンのところに行って叔母さんの介抱をしてあげて。」
「いや。お姉さんのところにいる。」
「私なら、大丈夫。少し休めば。だから早く行ってあげて。」
「その方がよさそうだよ。」
ジェヒョクも一言スンヒに言う。

 みんなが去ってテヒとジェヒョクだけになると、テヒは力なく長椅子に坐り込んだ。
「みんな行ったよ…。」
テヒはジェヒョクの肩に崩れるようにもたれかかり、ジェヒョクは静かにテヒを抱き寄せた。
病院の階段でスンヒは独り言を言う。
「天が私に味方した!」
そして不気味に笑った。

 病院に着くソヌとチョルン。
「おじさんの具合はどうなの?」
ソヌの問いに力なく答えるヨヌン。
「…まだ意識が戻らないの。面会謝絶だって。」
ソヌは呆然としているお婆さんに気を使っていう。
「お婆さん、大丈夫ですか?」
「…なんで来たの?明日は出勤しなければいけないんでしょ?」
「おじさんはきっと助かるわ。だからお婆さん、気を落とさないで。」
スタクがチョルンに声をかける。
「チョルン兄さん。さっきから警察が待ってますよ。」
警官に面会するチョルン。
「お父様からアルコールが検出されました。」
「何だって?父さんが酒気帯び運転だってぇ?」
ファン・グットに無理やり飲まされた酒のことらしい。
「これは刑事事件です。酒気帯びで反対車線に進入し、トラックにぶつかったんです。」
「そんなバカな!父さんがそんなことするはずがない!お前ら、いい加減な取り調べをするな!調べ直せ!」
「検査結果がそうですから。」
「この野郎!うちの親父を酔っ払い運転の犯人扱いしやがって!」
警官の胸ぐらをつかむチョルンを制止するソヌ。
「おじさんの意識が先決でしょ?興奮するのはもうやめて。それと、おまわりさん、人の命が大切でしょ?なに、検察送致って。今日はもう帰りなさいよ!」

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 翌朝、ホームレスとなったファン・グットは駅のベンチに打ち捨てられた新聞でキム会長の死を知る。
そして、自分が無理やりパク運転手に酒を飲ませたのが事故の原因だということも知り、大いに慌てた。

 そして、チェハ財閥本部ではキム・ピルチュン会長の葬儀が行われた。
そこへこっそり現れて覗き込むファン・グット。
それをウ・スンヒが見とがめる。
「出てくると思ったわ。こうなると思ってたでしょ?」
「お…お前は天を恐れんのか?」
「そんな天があるんなら、お祖父さんは死んだりしないし、ソヌが私のこの座に座っているでしょうよ。私を潰そうとしているんでしょ?笑わせないでよ。私がおじさんみたいなのに簡単にやられると思う?」
「わしが真実をばらせば、お前は終わりじゃけぇの!」
「私がそれで終わると思う?私は一人では死なないわよ。おじさんも巻き込むから。」
「お前は狂っとる!」
「これでチェハ財閥の半分は私のものよ。私を妨げるものは誰だって許してはおかないわ。神様だって手は出せないの。分かった?…とっとと消えなよ。消えないと酷い目に会うわよ。」
そこにユン・ソジュンが通りかかる。
「お前、なにやってんだ?」
「ん?何でもない。」

 葬儀が終わってへとへとになって家に戻ってきたキム一家。
「みんな、疲れたでしょ。部屋に戻って休んで…。」
そういうとテヒは一人祖父・キム・ピルチュンの部屋に入った。
祖父と出会った日のことが走馬灯のようによみがえるテヒ。
祖父と父が映っている写真を抱いて号泣するテヒ。
テヒにとって一番失いたくない存在もまたキム・ピルチュンだった。
静かに寄り添うジェヒョク。
「お祖父さんのことが大好きだったのに言えなかった!お父さんが死んだのはお祖父さんのせいだって思っていたから。お祖父さんを失うことがこんなに辛いことだとわかっていたら、もっと優しくしてあげたのに!」
泣きじゃくりながら言うテヒ。

 翌朝、テヒはベッドでぐったりしている。
そこに家政婦さんがやって来る。
「お客様がお見えです。」
「当分、誰にも会いたくないって言ったじゃないの。」
「それが、パク運転手の家族なんですけど。」

 一階にはチョルン、ヨヌン、お婆さんの3人がいた。
キム・ヒョンジャがヒステリーを起して3人を怒鳴りつける。
「どういうつもりで、ここに来たのよ!」
「そりゃ、ひどいよ、お客さんに対して…」とユン・ソジュンが制止するが怒りがおさまらない。
「どこがお客さんよ!会長のお世話をする人がお酒を飲んでいたって?どういうつもりよ!帰ってよ!」
チョルンが拳を振り上げようとするのをお婆さんが引き止めて言う。
「どれほど心を痛めておられますでしょう…。至らぬことをして、申し訳ございません。パク運転手の代りにこの婆がお詫び申し上げますので、どうかお怒りをお納めください。奥様。」
「すぐ帰れ!」
お詫びを受け入れず、パク運転手を犯罪者扱いして怒鳴るキム・ヒョンジャ。
それを見てキレるヨヌン。
「もういいわよ、お祖母さん!帰れっていてるじゃない。うちの父が100%過失があるって決まったわけでもないのに何でそんな責め方をするんですか!」
「パク・ヨヌン。静かにしろ!父が罰を受けなくてはならないのなら、俺が代わりに罰を受けます。しかし、これだけは分かって下さい。うちの父は会長を永年お世話してきた人間です。21年間無事故無違反で会長の運転手を勤めてきました。それなのにその言い方はあんまりでしょ!」
ヨヌンを制止し、チョルンがキム・ヒョンジャに言う。
激怒するキム・ヒョンジャ。
それを2階から降りてきたテヒが制止する。
「よくいらっしゃいました。お婆さん、お久しぶりです。大学のとき以来ですね。それと、パク・チョルンさん。パク運転手の息子さんだって知りませんでした。それでおじさんの様子はどうなんですか?」
「まだ、意識が戻りません。」
「祖父の葬儀で忙しくて、おじさんのことを気遣えませんでした。どうもすみません。」
「何がすみませんよ!事故起こしといて!ふざけるのもたいがいにしなさいよ。」
吠える叔母・キム・ヒョンジャにテヒは釘をさす。
「叔母さん、言い過ぎですよ!」

 外で泣いているヨヌンを気遣ってユン・ソジュンがやってきた。
「社長!ほっといて下さい!」
「ヨヌンさん、うちの母がヨヌンさんのお婆さんに暴言吐いたことは謝ります。すみません。お祖父さんが死んだことで母さん、気が立ってるんですよ。どうか分かって下さい。」
「会長だけが人間なの?運転手は人間じゃないワケ?」
「ヨヌンさん…。」
「人の命って平等でしょ?会長さんが死ねば大事件で、うちの父が重症でも誰も何も言わない。」
「もうその辺にしてください。気持ちは分かりますから。」
「どこが分かっているのよ。うちの父は人生を会長さんにささげたのよ。母が死んだときだって、父は会長のそばにいたのよ。なのに、あなた方はうちの父が助かろうと死のうと関心を持たないじゃないの!」
「…すみません。」
「あなたがたは…本当に悪い人たちね。分かってるの?自分勝手じゃないの!分かってるの!」
そう言って泣くヨヌンを静かに抱きしめるソジュン。

 パク運転手のいる病院にこっそり忍び込むウ・スンヒ。
そこにイ・ソヌがやってきて呼びとめる。
「スンヒ。何しているの?」
「パク運転手の容体はどうかなって様子を見に…。」
「なんか変ね…。」
「どこが?」
「悪いことをしている人みたいに、不安そうに見えるんだけど。なんか向こうの家で変なことしたんでしょ?」
「そんなことないわよ。」
「テヒ姉さんの様子はどう?」
「どうって…。」
「お祖父さんが亡くなってどんな様子かなって。」
「そんなこと知ってどうするわけ?」
 そんなやり取りをしていると、病室から医者が出てきた。
「おじさんの容体はどうですか?」
「意識が少しずつ戻りかけています。」
「本当ですか?」
「人を見分けることはできるようですが、意思疎通までは無理なようです。脊髄を酷く損傷していて、神経障害を起こしてます。両手両足の感覚はまだ戻っていません。」
ソヌと医師との会話にスンヒが割り込んできた。勿論、本当のことをしゃべられたら不都合だからだ。
「言葉は喋れますか?」
「時間がたてば簡単な会話くらいは出来るでしょう。」
「どれぐらいで話せるようになりますか?」
「状況にもよりますが、1,2週間というところですね。」

 ソヌが病室に入る。
「おじさん!私です。イ・ソヌです。」
パク運転手はそれが聞き取れたのか静かに顔を向けて反応する。
「どれだけ心配したか分かりますか?」
ソヌの言葉で笑ったような眼になり軽くうなずく。
「もう大丈夫。気が付いたんですから。」
背後からウ・スンヒが現れる。
とたんにパク運転手の顔がこわばった。
驚いてソヌが尋ねる。
「どうしたんですか?おじさん!」
慌てて医者を呼び、病室を去るソヌ。
だがその様子を見て、パク運転手が話せるようになったら、自分の身が危ういと表情がこわばるスンヒ。

部屋を出て「おじさんが意識を取り戻してよかった!」と明るく言うイ・ソヌ。
顔色が変わったスンヒを見てソヌが言う。
「何、ぼうっとしてるのよ!」
「ん…何でもないわ。」

 さて、こちらは女将の家。
「アイゴー!食堂も失くし、旦那も取られ…どうすりゃいいのかねぇ。」
愚痴を言う女将。
そこへスンヒが帰って来る。
疲れてぐったりしながら、母の様子を尋ねる。
ファン・グットがいなくなった寂しさと退屈さを訴える女将。
「母さん、心配しないで。そのうちピョンチャン(平昌)連れてってあげるから。」
「いつの話になるかねぇ。」
「もう少し待ってよ。」

 ソヌが行った後は、息子であるチョルンがパク運転手の病室を見守る。
チョルンは事故で満身創痍の父の姿を見て気落ちするが、ソヌがそれを慰める。
「おじさん、意識が戻ったじゃない。助かってよかったわ。おじさんまで亡くなっていたらどうしようかって思ったもん。私は親から捨てられ、スンヒの一家からも捨てられて、好きな人まで私から立ち去ったじゃない。私の周りの人がみんな私から去って行くから、おじさんまで去ってしまったらって心配していたの。私の周りの人ってみんな不幸になるから…。」
「なんでそんなこと思うんだよ!こうしてお前が横にいることで幸せになれる人だっているんだし。ばあちゃんも俺もお前のこと好きだよ。そばにいるだけで幸せだ。俺はお前を愛している。…見てろ!俺は死んでもお前から離れないからな。」
「…ありがとう。」
チョルンを慰めるつもりが逆にソヌがチョルンに慰められてしまった。
「…あ、そうそう。夢の中に出てきたお父さんの話、どうなった?」
「別に何もなかったわ。」
「早く思いだせればいいのにな。」
「そうね…いつかは思い出すでしょう。」

深夜、スンヒはうなされて目を覚ます。
そこには、なんと、キム・ピルチュンの亡霊が。
「よくも、うちの孫娘になりすましたな!この悪党め!なりすまして家に入り込んだ偽物め!イ・ソヌがわしの本物の孫娘じゃ!出て行け!」
キャ~~!
起き上がると、そこにキム・ピルチュンはいなかった。
悪夢か?

 パク運転手に自分の正体を言われたらおしまいだ。
スンヒは深夜の病院に忍び込んだ。
そして人工呼吸器のパイプをハサミで切った!

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第28話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第28話

ガラスの靴 第28話
 食堂を甥出せれたことを恨み、ウ・スンヒが偽キム・ユニであるとバラしてやるとキム・ピルチュン邸に押し掛けてきた女将の内縁の夫・ファン・グット。
慌てたスンヒはファン・グットを外に連れ出し何しに来たのよと問い詰める。
するとファン・グットは「取引に来たんじゃ」という。
その要求は1000万ウォン出せというもの。
「家を追い出され、どこかで暮らさなければいかんけぇの。」
「おじさん、アタマおかしいんじゃない?」
「狂ってはいないけん。1000ウォン出さんのじゃったら、直接会長のとこに行って、ウ・スンヒはニセモノのキム・ユニだというけぇのう。」

 脅迫されてアタマにきたスンヒは実家の食堂でファン・グットに恐喝された件を話す。
「え?何だって?1000万ウォン?」
驚く女将。
「私が代わりに会おうか?」
女将はなんとかなだめようとするが「会ってどうするの。店を売り払って、5000万ウォンを平気で無駄にするような男にこれ以上何を望むの?」と素気無いスンヒ。

 朝、イ・ソヌが出勤してくると自動販売機の前にいたチェハ通信の社員たちが噂していた。
「知ってるか?キム・テヒがうちの会社の次期会長だってよ。チャンチーム長はどうなるんだろうな?新事業チームに復帰するらしいけどさ。証券法で捕まったけど、結局はキム・テヒと婚約してけりがつくらしいな。」

 その噂を横でちらっと耳にして事務所に歩いて行くイ・ソヌ。
そこに現れるオ・ハニョン。
「おはようございます。イ・ソヌさん。チャンチーム長ですがもうすぐ職場復帰します。あ、それと、キム・テヒさんと今度の土曜日に婚約式をしますから。めでたいですよね。」
表情のこわばるイ・ソヌ。
「…まさか…まだチーム長に未練があるんじゃないでしょうね?これは忠告ですけどね、まだ未練があるのなら、関係を整理してください。」

 廊下を歩いて行くと、窓辺にたたずむチャン・ジェヒョクがいた。
思わず持っていた書類を落としてしまうソヌ。
黙って拾おうとするジェヒョク。
一瞬涙をこぼしたソヌは気を取り直し、「チーム長、私がやりますから」と書類を拾い始める。
その手を思わず無言でつかんでしまうジェヒョク。
 祖父の死に対する報復のため、キム・テヒと婚約することにはなったが、心の中にぽっかりと大きな穴が開いて虚ろな表情となるジェヒョク。
「何日か会社を休んだら仕事がたまっちゃって…。外国企業とのアイコンパックの打ち合わせで急に忙しくなって…。英語が苦手だから苦労してます。こんなことならもっと勉強しとけばよかった!」
作り笑いをし、心にもないことを言うソヌ。
「…病気はよくなりましたか?」
「もう大丈夫です。心配しないでください。あ、もうこんな時間!では失礼します。」
足早に行こうとして思い出したように振り返り更に付け加える。
「…婚約おめでとうございます。」
涙をこらえてその場を去るソヌ。
しかし、ジェヒョクは抜け殻のようにうつろな表情のまま。

 先輩社員の雑用を一手に引き受け、こまねずみのように働き、へとへとになって夜家に戻るソヌ。
その帰り道でずっと待ち伏せしていたのはパク・チョルン。
2人でハンバーガーショップに行く。
食欲がなく、暗い表情でジュースばかり飲むソヌの前で、ハンバーガーをがっつくチョルン。
肉体労働でお腹が減っている様子。
お腹一杯になって店を出る。
「ああ、いい気分だね。体を使ったあとの食事はサイコーだぜ。汗を流すのがこんなに気分のいいことだったら、早く始めりゃよかったよ。頑張ってカネ貯めてトラック買うぜ、俺は。トラック買ったら、一番最初に乗せてやるよ。どこ行きたい?」
ずっと暗い表情で何も言わないソヌの様子が変なことに気が付くチョルン。
「おい、どうしたんだよ?」
「…あの人…婚約するんですって。」
「誰と?」
「テヒ姉さんと。」
「そうか…。よかったじゃねぇか。」
「そうね…よかったのよね、これで。」
こらえていた涙がこぼれるソヌ。

 その頃テヒはチャン・ジェヒョクと婚約指輪を選ぼうと宝石店に来ていたが、ジェヒョクは抜け殻のようにずっとぼうっとしていた。
それからというもの、ソヌは何とか心の整理をつけようと仕事に没頭した。
テヒはテヒで抜け殻になったジェヒョクを見るのがつらかったが、何も言えず人形のように座っているしかなかった。
そして、婚約式当日も大勢の参列者の前でジェヒョクは死んだような眼をしてぼうっとしていたのだった。
豪華なケーキやシャンペンも彼にはむなしいものでしかなかったのだ。

 婚約式が終わって、家に帰ってきたキム・ピルチュンや叔母・キム・ヒョンジャたち。
キム会長はさっさと部屋に引っ込み、キム・ヒョンジャと付いてきたチン秘書室長が応接間で2人で話をする。
「いやぁ、まさか婚約に至るとは…。これから厄介なことになりそうですな。」
「心配はいりません。これからあの2人はいずれ別れるわよ。」
「え?」
「バツイチ女の実感ですわ。今に見てるといいわよ。」

 婚約式の後2人っきりで夕食をとるテヒとジェヒョク。
「私たちって、本当に婚約したのよね。実感わかないんだけど。あなたは?」
「俺もだ。」
「拙速すぎたからなのかしら…。ねぇ、私たち、今度旌善(チョンソン)に行かない?出逢った場所だし。私はソウルに出てきてから一度も行ったことないの。お父さんと妹がいなくなった辛い場所だったから二度と足を踏み入れたくなかったの。でもね、この頃、あの頃のこと思い出すの。一緒に行きましょうよ。」
「…また、今度な。」
「あなたと結婚したら、上手くいくと思うわ。妻として、パートナーとして努力するわ。あなたは私を選んでくれたし、私の大好きな人だから。でも一つだけお願いがあるの。私だけを見て。一緒にいても、ずっと遠くを見つめているようだから。とっても寂しいの。多くは望まないわ。ただ、そばにいるときだけは私を見て。」
「すまん!色々なことが一度に起きたから…。頭の中がグチャグチャなんだ。心の整理をつけるため最大限の努力をしている最中だ。少し時間をくれるか?」
手を握って言うジェヒョク。
「そう…。分かったわ。」
ジェヒョクの立場を理解しつつもどこか寂しいテヒだった。

 ソヌは仕事に没頭しても部屋を掃除しても辛さがこみ上げてくる。
深夜、布団をかぶって泣いていた。
 翌朝、涙をぬぐって出勤するソヌ。
目の前でドアが閉まったエレベーターの中にいたのはテヒとジェヒョクの2人きり。
「ソヌさん…私たちの婚約知っているの?」
「ああ。」
「そうなんだ…。」
後味の悪さを感じるキム・テヒ。

 チーム長室に入ってきたジェヒョクに先に出勤していたオ・ハニョンが尋ねる。
「チーム長、大丈夫ですか?」
「…これまで溜まっていた決裁書類を全部持って来てくれ。全部今日中に検討する。」
「はい、分かりました。」

 ソヌは後のエレベーターで事務所に入ろうとすると先輩社員に呼び止められた。
「秘書室がキミを探していたぞ。会長が呼んでいるって。」
それを聞いて、会長のところに行くイ・ソヌ。
「こっちにきて座りたまえ。…顔色が悪いな。」
「いいえ、おじいさ…いや、会長。」
小切手の入った封筒を出しながら言うキム・ピルチュン会長。
「おじいさんでもいいぞ。会長と呼ばれののは聞きあきているからな。単刀直入に言おう。イ・ソヌ嬢にはこの会社を退職してほしい。…イ・ソヌ嬢が嫌いだからではない。孫娘のためなのじゃ。」
「おじいさん!」
「チャン・チーム長やイ・ソヌ嬢にもまだ恋愛感情が残っている。その状態で同じ会社で顔を突き合わせていたら、辛いことになる。それに孫のテヒだっていい気分ではないだろうからな。カネなら出す。小さな花屋ぐらいなら開業出来るだろう。」
「すみませんが、ここを辞めたら、もう行くところがありません。このお金で幸せが買えるのならこのお金を頂きます。でもお金をもらっても私は何もできませんから、受け取るわけにはいきません。」
「ソヌさん…。」
「おじいさん。私にはもう仕事しか残っていないんです。正社員でないたかだか契約社員ですが、テヒ姉さんとアイコンパック発売のために頑張っています。生まれて初めて任されたプロジェクトなんです。アイコンパックだけが私の夢なんです。その最後の夢さえあきらめなくてはならないんですか?」
「3人で仕事をするのは不幸なことだ。3人一緒に居たらダメだ。それは分かるだろう?老い先短いじじいの頼み事だ。頼む。辞めてくれ。」
「おじいさんの気持ちはよくわかりました。でも一つだけお願いがあります。1か月待って下さい。アイコンパックが発売になりますから。アイコンパック発売まで待ってもらえませんか?おじいさん、言ってましたよね。神様は人が耐えられないような試練は与えないって。でも、ときどきは耐えられない試練を与える場合だってあるんですよ。」

 会長室を出て、廊下で一人泣くソヌに電話が…。
パク・チョルンだった。
「うるさくて声がよく聞こえないわ。どこなの?」
「どこって…工事現場さ。」
「工事現場の騒音を聞かせたくて電話したの?」
「声が聞きたいからに決まってんだろ?今日はハンバーガーじゃなく、もっと旨い物御馳走してやるよ。」
チョルンの優しさに涙を流すソヌ。
「おい、聞いてるのか?…どうした、その声は?泣いているのか?」
「疲れているだけよ。」
「だったら、すぐ来いよ。御馳走してやるから。」
「いいわよ。そんなお金があったら、お婆さんにお肉を買ってあげて。私、今忙しいの。仕事がんばってね。じゃあね。」
電話を切って泣くソヌ。
電話が切れたあと、うかない顔になるチョルン。
一緒に工事現場で働くスタクが尋ねる。
「アニキ?どうしたんだい?」
「ああ、ソヌの声がなんだかよくなくってさ。」
遠くから現場監督のどなり声が聞こえる。
「おい、そこで何をしている。仕事しろ、仕事!」
仕事に戻りながら言うチョルン。
「お前も仕事がんばれば、俺の義弟になれるんだからな。」
「え?ヨヌンさんと結婚できるんですか?がんばります!」

 さて、こちらはユン・ソジュンが経営するレストラン。
社長のソジュンは不在で忙しく働くパク・ヨヌン。
そこで、マネージャーに呼び止められる。
「さっき社長から電話があったんだけど、この帳簿、社長んちに届けてくれる?」
言われて、ソジュンの家、つまりキム・ピルチュン邸にファイルを届けるヨヌン。
「お使いは済みましたから、これで失礼します。」
「まぁ、待て。うちがひっくり返るわけでもなし。急いで帰ることもないだろう?」
引き止めるソジュン。
そこに、キム・ヒョンジャが出てくる。
「母さん、スタッフのパク・ヨヌンさんだよ。今日、店に出勤できそうにもないから帳簿を持ってきてもらったんだ。」
「こんにちは。大奥様。」
「…そう。ねぇ、2階のミニョンのことだけど、一人でずっと置いておく気?」
「一日二日いいだろう。子供の頃はよく遊びに来ていたんだしさ。一人でいたって別にいいじゃない。」
「でも、お客様はお客様でしょ?行ってあげなさいよ。」
「ちょっと二階に入って来るよ。ドリンクでもパッと飲んで待っててよ。」
「じゃぁ、ドリンクをパッと飲んで、失礼します。」
レストランに戻りたがっているのに強引に二階にヨヌンを連れて行ってしまうソジュン。

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 二階に上がってきたヨヌンと目が合うソジュンの幼馴染・チェ・ミニョン。
「あら、ヨヌンさんじゃない?」
「帳簿を届けてもらったんだよ。」
「それは口実で、家に招待したかっただけでしょ?」
「バレたか…。」
「ソジュンって元々こうなのよね。子供の頃、私を家に招待しようとして、わざわざ、宿題を見せてくれとか言い訳を作っていたのよ。」
「暑いだろ。これでもつまめよ。」
プチトマトを差し出すソジュン。
「地下鉄の中は全然暑くありませんでしたよ。」
「まぁ、地下鉄で来たの?それじゃ、随分歩いたでしょうに。」
ヨヌンの一言に反応するミニョン。
「何だよ。タクシーで来いっていったのに。」
「健康な二本の足があるのに、タクシーなんか乗りませんよ。歳をとって腰の曲がったお婆さんになったって私はちゃんと歩きますよ。」
「見たろ?…心配したってしょうがないヤツなんだよ。」
そこに現れる偽ユニことウ・スンヒ。
「あれ?ヨヌンさんじゃない?ヨヌンさんが何でうちに?」
「俺の使いだよ。」
「そうだ!ヨヌンさんはソジュン兄さんのレストランで働いていたのよね。ヨヌンさんのこと大切にしてあげてね。私が可愛がってる後輩だし。」
「そう?」
「私が後輩ですって?いつからお姉さんの後輩になったのかしら?」
「わ、わ、わ、…私はヨヌンさんが私より年下だから後輩だと…。」
「結構です。あなたが心配しなくてもちゃんと食べて生きてますから。社長、失礼します。これ以上いてもお邪魔でしょうから。」
「ヨヌンさん、何その態度。あなたのお父さんだってそんな態度取らないわよ。」
つっかかるスンヒ。
「何の話ですか?うちの父が?」
「知らないの?あんたのお父さんはうちのお祖父さんの運転手じゃないの。」
「え?それじゃ、社長のお祖父さんって、チェハ財閥の会長さんですか?」
「言わなかったっけ?…」
「知らなかったわ。ここのうちがそんなに凄い家とはね。」
驚くソヌに悪態をつき続けるスンヒ。
「因縁だわね。あなたのお父さんはうちのお祖父さんの運転手。あなたは私の従兄のお兄さんのお店の従業員。…ところで、ミニョンねえさんはいつから講義なの?」
「来月からよ。」
「カッコいいわねぇ。アメリカ留学までして、博士とって、講義かぁ…。お店の従業員なんか相手にしているお兄ちゃんにはお相手としてはもったいないわねぇ。」
「いい加減にしろよ!」
暴言を吐き放題のスンヒにキレるソジュン。
「ユニさん、私だってアメリカ留学をしていた頃はレストランの皿洗いだってしたことあるわ。」
スンヒのあまりの態度に一言いうミニョン。
それに口答えをするスンヒ。
「お金持ちのうちで人生経験としてやるのと、貧乏人の家で生きるためにやるのとでは違うんじゃない?」
それを聞いて激怒したヨヌンはスンヒの髪の毛を引っ張って振り回す。
「キャ~!止めて!」
ソジュンが止めに入る。
「ヨヌンさん、やめなよ!」
騒ぎを聞いて2階に駆け上がってきたキム・ヒョンジャ。
「なにやっているのよ!」
「なんでもありません。」
「ヨヌンさんは何も悪くない。」
叔母・ヒョンジャをミニョンとソジュンがなだめるが、許せないヨヌンは「失礼します。」と一言言って店に帰ってしまう。
それを追いかけるソジュン。
「おい、待てよ!」
門の前で呼びとめるソジュン。
「こんなうちに何で私を呼ぶんですか。私をいじめるつもりだったんですか?」
睨むヨヌン。
「そんなことないって。」
「社長の趣味は人をからかうことですか?人の価値はお金で決まるもんじゃないはずです!」
「ヨヌンさん、俺の本当の気持ちが分からなくてそういうことを言うんですか?俺は家族にごく自然にヨヌンさんのことを紹介したかっただけなんだ。ユニのことは謝る。だからもう怒らないでくれよ。」
「私はね、父が会長の運転手をやっていることを一度も恥じたことはなかったわ。父は誠実でいい人だから。私は父を尊敬して、愛しています。」
「分かってるって。俺だって、おじさんのこと好きだぜ。本当だ。だから、俺の気持ちも知らないで拗ねるのはやめてくれよ。」
「本当に誤っているのね。」
「ごめんよ。」
「私に悪いことしたの分かってるわね?」
「済まなかった。」
「なら、いいわ。」
するとソジュンはヨヌンを抱き寄せる。
「通りですよ。みっともないじゃないですか。」
「キスだってしたじゃない。かまわないよ。」

 その頃スンヒは部屋で癇癪を起していた。
「畜生!人前で恥をかかせて!」
そこに電話がかかって来る。
女将の内縁の夫・ファン・グットだ。
「わしじゃ。カネの準備は出来たか?」
電話が切れると更に怒りばかりが募るウ・スンヒ。

工事現場での仕事を終えて出てくるチョルンとスタク。
「うう…肉体労働がこんなにキツイとは…。」
「食べて行くのに楽な仕事なんてねぇぜ。」
クタクタなスタクに一言言うチョルン。
工事現場のすぐ外には車でやってきたカントン若頭とスキンヘッドのアニキ、そして…イ・インス親分!

 夕食は久々に組の人たちと取るチョルンとスタク。
焼き肉に焼酎。
杯をやりとりする親分とチョルン。
ひたすら煙草をふかすカントン若頭。
「組ばやめたチョルンに酒なんぞ注ぐ必要はなかですよ、親分。」
「まぁ、そう言わずにお前も飲め。」
カントン若頭にも焼酎を注ぐ組長イ・インス。
「そーゆうこつではなくて、チョルン野郎の組ば抜けたしぇいでナイトクラブん大半ば余所に持っちいかれたとですよ!」
「いいじゃないですか。ナイトクラブの仕事がなくなったら、私のところに来て下さいよ。土木作業の現場を紹介しますから。」
「なんやっち?土木作業?こんうちが?」
文句を言う若頭に組長が言う。
「土木作業ね…。まぁ、いいじゃないか。ソウルは暮らせば暮らすほどカネばかりかかる街だ…。いっそ旌善 (チョンソン)にでも帰ろうかって思っているところでさ。」
「旌善 (チョンソン)ば行って、どげんして暮らすとですか?」
「農業でもやるか、まぁやろうとすれば食いぶちぐらい稼げるだろう。」
「農業?じゃぁ、チャン・ジェヒョクをどげんするとですか?」
「チャン・ジェヒョクとの縁もここまでだ。仕事は上手くいっているか?」
「はい。」
「女とは?」
「頼ってもらえないですね…。」
「いずれにせよ、うらやましい奴だな、お前は。男として生まれて力を手に入れるため命をかけて、命をやり取りするなんてバカな話だよな。そんな世の中でお前みたいに愛する人のために命を張るなんてよほどの勇気がな行ければ難しいことだ。そんなお前がうらやましいよ。」
「親分は命をかける女性に出会わなかったんですか?初恋の無い奴がどこにいる。もう遠い昔のことだが、俺だっていたさ。そういう人が。」
「うわぁ、組長。そんなおなごがいたとですか?誰やか?」
「いいよ、もう。」
「あ、そうたい!旌善 (チョンソン)の写真館にいたあの…」
トンチンカンなことをいう若頭にスタクがいう。
「どうも、違うみたいですよ…。」
「あ、ならば…」
「もう過ぎ去った昔の話だ。」
酔いも回ってきて、みんなで歌い出す組員たち。
その中で遠い目をする組長。
或いはかつてのキム・テヒを思い出していたのかもしれない。

 イ・インス組長たちが飲んでいる間、ウ・スンヒは密かにイ・インスたちと抗争を繰り広げてきたサンパンウル一家の組事務所を訪れていた。
「こんにちは。どうぞお座り下さい。」
組長に勧められ、席に着くウ・スンヒ。
「あなたのような若くて美しい女性が何で私たちのようなものの事務所に?チェハ財閥会長の下の孫娘の方でしたよね?お金を融通してくれという話ではなさそうですし…どうしましたか?」
「私にまとわりつく嫌な人がいるんですよ。その人を始末してください。」
「悪いヤツなんですか?」
「はい。私、脅迫されているんです。」
「だったら、行くところは警察でしょうに。…あ、そうですか。なるほど。人に言えない事情があるわけですね。」
「その人が二度と私を脅迫できないようにお仕置きだけしてくれればいいです。」
「確かに、そういうことなら、うちは専門ですけどね。」
なんと、ウ・スンヒは女将の内縁の夫・ファン・グットの始末をこっそり頼みに来たのだった。

 屋台で酒を飲むファン・グット。
「あの、小生意気なクソ女め。おばさん、お湯をくれぇ!」
「何さ、つけでこれ以上飲む気なの?」
「明日には払うけぇ。」
不機嫌そうに丼に湯を入れてドンと出す屋台のおばさん。
そこにいきなりヤクザの集団が現れる。
屋台から引きずり出し、裏通りの広場に連れて行き、そこでファン・グットをフルボッコにのすヤクザ達。
「わしが何をしたっちゅうのだ!」
「…ウ・スンヒという女を知っているだろう。その女に電話をしたりこれ以上あったり、脅迫したりするな。どうなるか、分かっているな?それさえ約束してくれたら、障害者にするのだけは勘弁してやる。」
「くそ…」
「返事がないところを見ると、可愛がり方が足りなかったかな…。」
ドカ、バキッ!
気絶するまで殴り、蹴る組員たち。

 部屋にいたスンヒにはサンパンウル一家からファン・グットを締め上げたことを報告する電話が。
「そうですか。お疲れさまでした。お金は指定の金額を送金します。」
電話を切りため息をつくスンヒ。

 そのあと、実家を訪れたスンヒ。
「え?解決した?どうやって?まさかお金を出したの?」
不安げに聞く女将に「私が狂ったとでも思って?お金なんて渡さないわよ。」
「じゃぁどうやって?」
「あのおじさんに一番ふさわしい手で解決してやったわ。だからお母さんも枕を高くして寝られるのよ。」
「ねぇ、スンヒ。おじさんを家に呼び戻しちゃ…ダメ?」
「何言っているのよ。」
「情ってものがあるでしょ?私たちのやっていること、ちょっと汚くない?それにあの人がいないと、私、寂しくて…。」
ばつの悪さと寂しさで居心地の悪さを感じる女将。
「もういいわよ!あおのおじさんとは終わったんだから、これ以上愚痴はいわないの!」
きつくなじるスンヒ。
「お母さん、もう少し待ってて。平昌(ピョンチャン)にある別荘に招待してあげるから。」
「私を連れて行ってくれるの?」
「そうよ。だから寂しくても、我慢して。分かった?」

 チョルンの家ではお婆さんとパク運転手が雑談中。
「こっちへきて果物でも食べなさい。で、会長さんの様子はどうなの?」
「テヒ嬢の婚約式をやって、お疲れだったよ。ところで、ソヌはうちに戻ってこないのか?」
出された果物を食べながら母親であるお婆さんに尋ねるパク運転手。
「またうちに来て住もうって声はかけたけど、一人暮らしをするって言い張るのよ。頭が良くて、要領もいい子だから心配ないと思うわよ。あの子はね、可哀想な子なの。小さい頃旌善 (チョンソン)の市場に捨てられていたのをクッパ屋のおばさんが拾って育てたのよ。」
「え?チョンソンだって?」
「そうよ。ハッキリしているのは小さい頃の記憶を全部なくしていることなの。私が思うのに捨てられたショックで記憶喪失になったんじゃないかしら?」
「え?ソヌが記憶喪失だったって?」
「ひょっとして、ソヌがいたっていうクッパ屋にもう一人女の子がいなかったか?ウ・スンヒっていう。」
「そうよ。いたいた。ウ・スンヒね。小さい頃ソヌと一緒に育てられたって。よっぽどいじめられたのかしら、ソヌはその家でものすごく苦労したって。」
「うわっ!」
「どうしてスンヒのことを知っているの?」
「母さん。用事を思い出した。ちょっと出かけてくる!」
パク運転手は本物のキム・ユニが誰なのか気が付いたようだ。
外に出ると、その問題のスンヒがクッパ食堂から家に帰るところだった。
物陰からパク運転手がが様子を見ていると、血まみれの手がにゅっと現れた。
「うわっ!だ…誰だ?」
見ると血まみれのファン・グットだった。
傷だらけの体で、秘密を教えるといって、ファン・グットはパク運転手を居酒屋に誘った。
「秘密とは?」
「その前に約束があるんじゃ。俺を…守ってくれ!秘密をばらすと命を狙われるんじゃ。」
「脅迫を受けたんですか?」
「ああ。スンヒがヤクザ雇って俺を狙ってきたんじゃ。」
「スンヒとはユニ嬢のことですか?」
「表向きは虫も殺さん顔をしておるけど、腹ん中は真っ黒じゃ!」
「…とても理解できませんね。」
 これまでのいきさつを全て話す。長い話になるから…と更に酒を進めるファン・グット。

 その時間夜遅くまで仕事をしているイ・ソヌ。

「そ…ソヌが失われた2人目の子供だって?」
「そうじゃけぇ。」
「まさかそんなことが…。アンタ!なぜそれを知っている!」

 夜遅く…部屋に戻ったソヌは遅い夕食を食べている。

 深夜のキム・ピルチュン邸。
 パク運転手はファン・グットから聞いたことを報告にやってきた。
「何だって?本物のユニが分かったって?どこだ!どこにいる!」
「会長!驚かないでください。その子はチェハ通信で働いています。ちょっと前まで、うちに住んでいたイ・ソヌ嬢です。」
「なんだと?イ・ソヌ嬢だと?ま…間違いないのか?本物の2人目の孫娘がイ・ソヌで間違いないか?」
「ウ・スンヒと同じ家に育ち、小さい頃の記憶をなくしていました。確認してきました。
キム会長は支度をすると急用だと言って家を出たのだった。
それを見て、自分の正体がばれたことに気が付くウ・スンヒだった。

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第27話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第27話

ガラスの靴 第27話
 悪夢から自分がキム・ユニだったときの記憶を取り戻してしまったイ・ソヌ。
病院にこっそりやってきて、病室を覗き込んでいたウ・スンヒは慌てる。
偽キム・ユニであることがソヌの口からばれてしまうから…。
記憶喪失だったのに、記憶が戻った!?
知らせを聞き、医者が大急ぎで病室にやって来た!
診察を終えた医師が言う。
「記憶喪失の方は自分の名前や家の電話番号が言えないことが多いですが、環境の変化で記憶を取り戻すことがあります。しかし、元の生活に戻れず全く違った環境で過ごした場合、記憶が戻らないこともあります。勿論、完全に忘れたわけではなく、潜在意識下に隠れてしまうのです。」
「では、ソヌが夢で父親に会ったというのはどういうことなのでしょうか?」
パク・チョルンが質問する。
「何かのショックで潜在意識に隠れていた記憶が突然戻ったのでしょう。それで、夢で出てきた人たちの顔は覚えていますか?」
「どんな顔をしていたのかとひとつひとつ説明するのは難しいですが、そこに出てきた人たちにもう一度会えば、ハッキリわかると思います。これまで、ときどき知らない人が夢に出てきましたが、今回誰だかやっと分かりました。父でした。」
医者に聞かれて父を夢で見たことを話すソヌ。
「他に何か覚えてないのか?」
チョルンが尋ねる。
ソヌは首を横に振るが医者は「お父様を思い出したのなら、記憶は繋がっていますから、これからだんだんと思いだしますよ。」という。

 ウ・スンヒは実家の食度に戻った。
すると、母親である女将が頭に鉢巻きを巻いている。
頭痛だという。
そこでスンヒが気が付く。
「まさか…5000万ウォンで株を買って失敗したの?」
「悪い奴が証券会社の社員を装って、おじさんから5000万ウォンだまし取ったの!」
女将がそれを言うや否やブチ切れるスンヒ。
「出て行け!すぐに出て行け!」
義父を強引に家からつまみだすスンヒ。
「実の父同然のわしに何をするんじゃ!」
「父親面すんじゃねぇ!テメエはアタシに飴一つ買ってくれたこともないくせして!」
「わしのことを馬鹿にしくさって、後で後悔しよるぞ!」
怒鳴って出て行く女将の夫。

 夜、テヒはチャン・ジェヒョクに呼び出される。
ジェヒョクは酔っ払っていた。
「まぁ、お酒を飲んできたのね!」
「酒?ああ、飲んできたさ。それがどうした。俺はイ・ソヌと別れてきた。きれいさっぱりとな。それでいいいんだろ?もう俺と結婚できるよな、テヒ!会長の前で行ってやろうぜ!」
「明日また話しましょう。あなた、今そういう話を出来る状態じゃないわ。」
「心配すんなよ。気は確かだぜ。会長の前でハッキリさせよう。いつまでもズルズル引きずるのはもうたくさんだ。」
強引にテヒの家に入るジェヒョク。
 叔母のキム・ヒョンジャはテヒの手を引いていきなりどかどかとジェヒョクが踏み込んできたのでビックリ!
「まぁ、酒臭い!いったい今何時だと思っているの!」
「分かってます。夜遅いです。会長に重要な話がありますから、すぐに起こしてください!」
慌ててジェヒョクをテヒとキム・ヒョンジャが制止すると大声で会長を呼ぶジェヒョク。
「会長!チャン・ジェヒョクが参りました!重要な話があります!」
ヒョンジャは早く追い出してと怒鳴り、ユン・ソジュンは「ジェヒョク兄さん!変なことしないで日を改めてきてくださいよ!」というが、大声をあげるのをやめない。

 下が騒がしいので、ついにキム会長が出てきた。
「わしに会いに来ただと?」
「はい、会長に申し上げたいことがございます。」
会長は部屋にテヒとジェヒョクを呼び話を聞く。
「言いたいこととはなんだ。」
「私はテヒと結婚します。私たち2人は結婚いたします。どうぞお許しください!会長。」
「…テヒ…。それに同意したのか?」
「…はい…御祖父様。」
「テヒ、お前は外に出ていなさい。こいつと2人だけでちょっと話がある。」

テヒが席をはずすと会長は怒鳴った。
「なんてことをするのだ。テヒをだしに使ってわしを脅す気か!」
「私にここまでさせたのはまさに会長です。」
「この極悪人め!」
「私は会長を許すつもりでした。それで、ここでの生活を終わらせて遠くに旅立つつもりでいました。しかし、会長はそれを阻止されました。会長、あなたが全てをめちゃくちゃにしたのですよ。分かりますか?」
「それでわしに復讐しようとテヒと結婚する気になったのだな。」
「いけませんか?」
「断じて許せん!」
「それでも結婚したらどうなさいますか?今度は私を殺しますか?会長は2度も大切な人を私から奪ったのですよ。今度は私が会長の大切にしている人を奪います。」
「おのれ…。」
「私は祖父と一緒ですか。祖父と一緒で競争相手にはなりませんか。一度勝負なさいますか?」
激怒した会長はジェヒョクを叩こうとしてよろける。
「哀れなのは私ではなく会長の方です。自分の体もおぼつかないくせに私に戦いを挑もうとするとは…。会長、いくら反対しても無駄です。テヒは私のものです。」
ショックで崩れるキム会長。

 うずくまっている会長を見て駆け寄るテヒとキム・ヒョンジャ。
「触るな!一人にしてくれ。それとテヒ、お前の顔は見たくない!」
うずくまりながら呻くように言うキム・ピルチュン。
叔母のキム・ヒョンジャはテヒを責める。
「あんた!お祖父さんを殺す気?あんたが初めてここに来た時からこうなると思っていたわよ!お兄ちゃんはアンタのお母さんに殺されたようなものだったけど、今度はアンタがお祖父さんを苦しめるわけ?アンタの目的は何?お祖父さんの会社ってこと?」
「でしたら、叔母さん、あなたは何が目的なんですか?お祖父さんはまだ生きています。なのに叔母さんときたら、しきりに弁護士に連絡して怪しい動きをしてますね。チン室長が何で頻繁にうちに来るんですか?お祖父さんが財産をみんな私に譲るのを阻止するため準備をしているんですよね?」
「私が遺産相続狙いをしているんですって!」
ヒステリーを起こすキム・ヒョンジャ。
「どうか自重なさってください。叔母さん。お祖父さんは生きているんですよ。お祖父さんにどんな過ちがあっても、叔母さんとチン室長で会社を好き勝手にするのはやめてください。家の中で叔母さんが何を言っても私は干渉しません。でも会社のことは違います。叔母さんが口を出す問題ではありません。」
そう言ってテヒが部屋に戻るとキム・ヒョンジャは家政婦さんに八つ当たりをした。

 部屋に戻ったテヒは父の遺影に向かって語りかける。
「お父さん、私どうすればいいの?」
祖父とジェヒョクの板挟みになり、苦しむテヒ。

 その頃、ソヌは病院で父の思い出を思い出そうとしていた。
「ねぇ…チョルン。私のお父さんってどんな人だったのかしら?いい人だったのかなぁ…。もう一度会えるのかなぁ…。もう一度会えたら、何を言おうかしら…。」
「そりゃ、ソヌがこれまで経験してきたことを順序どおり率直に言うべきじゃないかな。」
「もし…夢の通り、本当に父さんが死んでいたらどうしよう?生きていればいいな。私を捨てた父親であっても。」
「待っていろよ。心から願っていればいつかきっと会えるさ。どうせ会わなければならない人なら必ず会えるから。人が生まれるってことは会わなければならない人に会わなくてはならないからじゃないかな。だから、会うべき人に全員会えると人は死ぬんじゃないかな…。」
「そうね…。そうかもしれないわ。」
だったら、俺は幸せ者だな。早く会えて。60,70になって会ってたらどうしようもなかったからな。」
チョルンの冗談に思わず笑って「え?私たちが60歳とか70歳になった姿なんて想像つかなぁい!」というソヌ。
「人はみんな歳をとるだろう。」
「ま、そうよね…。そういう歳になったら、今は辛い経験も懐かしい思い出になるかもね。」
「もう寝なよ。俺帰るから。」
「ありがとうね、チョルン。」
病室でチョルンを見送るソヌ。

 チョルンが病院を出ると、病院の前にジェヒョクが立っていた。
「なんだよ!何の用で来たんだ!」
咎めるようにジェヒョクに詰め寄るチョルン。
「俺も分からない…。気が付いたらここに来ていた。ソヌさんの具合は?」
「あんたが心配することかよ。…帰れよ!別れたんなら、男らしくきれいさっぱりと終わらせろよ。あんたがうろちょろするとソヌが傷つくのが分からねぇのかよ!」
胸ぐらをつかみ、殴りたいのをこらえて更にチョルンは続ける。
「帰れよ!帰れっていうのが分からねぇのかよ!何の資格があってここに来るんだよ。なんでまたソヌを苦しめに来る?何故ソヌを泣かせるんだよ!…お前にはソヌに会う資格なんてないんだよ。分かったか!」
殴りたいのを我慢し、爪が手のひらに刺さりそうなぐらい拳を握りしめて言うチョルン。

 翌日…日中のユン・ソジュンが経営するレストラン。
従業員であるチョルンの妹・パク・ヨヌンがどこかに携帯で電話をかけている。
「…午後の勤務が終わったら行くから…」
横で電話を聞いてしまった社長のソジュンはあれこれ聞く。
「ん?どこへ行くって?…俺の聞き間違いか?」
慌てて携帯を仕舞うヨヌン。
「何驚いているんだ?」
「何でもないです。気を使わないでください。」
そのそばからまた電話が鳴る。
「電話鳴っているぞ。出ないのかよ。」
電話を取り上げて出るソジュン。
「もしもし、こちらパク・ヨヌンの携帯電話ですが、どなたですか?」
相手はなんとチョルン兄さんの弟分のスタクだ。
「ヨヌンさんい代わって下さい。」
「誰ですか、あなたは。どういう用件か分かりませんが、今、パク・ヨヌンさんは勤務中ですけど。本来、勤務時間中の私用電話は禁止なんですけどね。この次は勤務時間中に電話をしないでください。」
この言葉にムッときたスタクは言う。
「社長さん、従業員のプライバシーに干渉されるんですか?」
「プライバシーに干渉しているんじゃありません。好きな女性にハエがたからないようにしているだけです。」
「なんだって?」
「用がないならこれで失礼します。」
ガチャンと電話を切られたスタクは首を傾げて言う。
「ん?なんだって?ハエ!?」
ヨヌンは電話を切ったときのソジュンの態度を見て文句をつける。
「社長、何するんですか!好きな女性のためとか、いったいどういうつもりですか!」
「ヨヌンさんが好きだってハッキリ言ってやっただけだ。それがどうしたんだよ。」
「完全に一方通行だわ。私の言うことがそんなに信じられないんですか?」
「信じられないことしてるじゃん。信じさせてくれるのかよ。」
いきなりヨヌンにキスをするソジュン。
いつも好きだといってもからかっていると思われているソジュンは実力行使にでた。
怒ったヨヌンはソジュンをビンタし、胸ぐらをつかんで言う。
「この野郎!こういう風に唇を奪うのかよ!」
そういうとお返しのキスをする。
驚くソジュン。
「驚くことないでしょ。盗まれたキッスを取り返しただけだから。」
走りだし、壁の後で言う。
「ああ、暑い!何でこんなに暑いのかしら…。」
ソジュンのことがどこかで好きなのにそれを素直に認められないヨヌンは突然のキッスにただ体が火照るだけなのだった。
そして、ソジュンの方もしばらくぼうっとしていた。

 ソヌの病室にチョルンのお祖母さんが見舞いにやっていた。
「ああ、ソヌ。家を出るのにああいうやり方がありますか。全く。この婆がどれほど心配したことか分かりますか。」
「すみません、お婆さん。気を使わせてしまって…。」
「あ~あ、やつれちゃって…。それで体の具合はどうなの?」
「もう大丈夫です、お婆さん。」
「なら、いいわ。お前が大丈夫だというから安心したわ。ここに座りなさい。この婆が粥を持ってきた。」
実の孫のように接するお婆さんに申し訳なく思うソヌ。

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 一方、チョルンはスタクと妹のヨヌンを連れてソヌの部屋を何とかしようと、壁紙屋やら荒物屋などを回り、壁紙や食器、布団などを買う。
 チョルンは店のコップを割ってしまったり、ソヌのことを妄想し枕に顔をうずめるなどアホなことばかりする。
その様子に呆れるスタクとヨヌン。
大きな荷物を持って歩く3人。
そこでスタクがソジュンの態度に文句をつける。
「ヨヌンさんとこの社長、あれ、変だぜ。いきなり好きな人のことを何とかかんとかとかわけのわからないことを急に言いだして。」
ヨヌンはそれを無視し、「お兄ちゃん速いわよ。待ってぇ!」と荷物を担いだまま追いかける。

 そして、3人でソヌのボロ屋を修理する。
壁紙を貼っているところに退院したソヌが戻って来る。
「これは…いったいどうしたの?」
ヨヌンが答える。
「私たち3人で協力してソヌ姉さんの家を修理しようってことになったの。雨漏りは兄ちゃんが屋根に登って直したのよ!」
「実は、修理の大部分、俺がやりました!」
スタクが付け加える。
「ソヌ、手伝わなくていいからな。俺達で上手くやるからさ。」
悪戦苦闘の末、部屋の修理は完了。
修理した真新しい部屋で4人で焼き肉を焼いて食べる。
途中で席をはずすソヌを見てヨヌンが言う。
「なんか、お姉ちゃん、変よ。」
気になったチョルンはソヌを追って外に出る。
そして、タルドンネ(貧民街)の丘の上に立つソヌに声をかける。
「どうしたんだよ。」
「ん?風に当たりたくて…。」
「壁紙、気に入らなかったか?それとも新しく買った布団がイケてない?」
「そんなんじゃないわよ。壁紙も布団も気に入ったわ。」
「じゃぁ、どうしたんだ?…あいつのこと思い出したのか?」
「…ごめんなさい。もう終わったものとして忘れようとしているんだけど、まだ会いたくなるの。忘れられるわよね?」
「そんなので苦労するなよ。それは時が解決することだから。」
「大丈夫!心配しないで。私は明日からまた一生懸命頑張るんだから。仕事の遅れも取り戻さないとね。…ここ、夜空の星がきれいね。」

 夜、ウ・スンヒが一人で部屋にいると電話がかかってきた。
電話の主はスンヒが実家の食堂からつまみだした義父・ファン・グットである。
「態度の悪いスンヒ!お前が追放した可愛そうなおじさんじゃ。」
焼酎を飲み、泥酔しながら公衆電話からかけてきた。
「何の用でかけてきたのよ!」
「何の用か、分からんじゃろ!わしがのう、一言いえば、お前なんておしまいじゃ。」
「何ですって?そんなことしたら、おじさんだって無事では済まないわ!分かる?」
「ふわはっははは…。わしを追い出しといて、左うちわで気楽に暮らせると思うとるんか?」
「私はね、この地位を守るためなら何だってするわ。おじさん、無事だといいんだけど…。おじさんが私が遊んで暮らすのを邪魔するんなら私もおじさんをタダでは済まさないわ。」
そういうとガチャンと電話を切るスンヒ。
怒り、復讐を誓う義父・ファン・グット。

 翌日の早朝。
夜明け前にバスに乗り会社に出勤するソヌ。
そして、アイコンパック開発の仕事に戻る。
しかし、そこにはチャン・ジェヒョクの姿はない。
忙殺されつつも心の中にぽっかり穴が開いたように感じるイ・ソヌ。
それを心配そうに遠くから眺めるキム・テヒ。

 ジェヒョクはオ・ハニョンの運転する車に乗ってイ・インスの組事務所にやってきた。
出てきたカントン若頭がジェヒョクに言う。
「親分はまだ拘置所たい。なしてきさんだけ拘置所から出られたんばい?」
その質問にはオ・ハニョンが答える。
「保釈金を積んで出してもらいました。まず、チャン・ジェヒョクが拘置所から出られないことにはお宅の組長さんを助けられませんからね。」
「チャン・ジェヒョク、親分ば助けなかっち承知せんぞ。」
カントン若頭はそう言うと車で行ってしまった。

 事務所で携帯にかかってきた電話に出るテヒ。
「検察の方はもういいの?じゃあ、後で行くね。」
どうもジェヒョクからの電話のようだ。
そのやり取りを聞いていたソヌはあまり心穏やかにはなれない。

 ジェヒョクに呼び出されて家にやってきたテヒ。
焼酎をがぶ飲みするジェヒョク。
「また、お酒なの?…私にもちょうだいよ。」
なんとテヒは杯を突き出した。
ぐいっ!ぷはぁ~~!
「もう一杯!」
それも飲み干し、更に飲もうとするテヒ。
「私も一緒に酔いたいの。お祖父さんとあなたの間に挟まれて、精神的にどれほど辛いか…。分かる?それでも私は耐えようとして頑張っているのよ。あなたの力になりたいから。なのにあなたったら、何やっているのよ。そんなに辛かったら、いっそのことイ・ソヌと一緒にどっか行っちゃいなさいよ。却ってサッパリするわ。」
「俺は…お前と結婚する。そういったろ?」
「無理にすることないわよ。」
「分かっているよ。俺が自分で決めたんだ。」
「何、馬鹿なこと言っているのよ。胸が痛んでとても見ていられないわ。」
「同情はいらない。」
「あなた、同情と愛の区別がつかないの?本当に分からないの?あなただけを頼りにしているのよ。プライドも何もかもかなぐり捨ててしがみついているのに。何故だかわかる?それでも、あなたがそばにいてほしいから…。一回でも私の子持ちを考えてくれたことはあるの?他の女性の方を向いている男を見て、どんな気持か…。好きなのよ!好きなんだってば!」
テヒの勢いに黙ってしまうジェヒョク。

 テヒは酔って帰宅する。
「お祖父さんは?」
家政婦さんに尋ねるテヒ。
「まだ、起きてると思いますよ…。お酒飲まれたんですか?」
「少しね…。」
テヒは眠れぬままぐったりしている祖父・キム・ピルチュンの部屋に行く。
「お祖父さん。ただいま。実はお祖父さんに言いたいことがあります。」
「わしはお前とは何も話したくない。」
「いつまで私と口を利かないつもりですか?…ジェヒョクをもう許して受け入れてあげてください。お祖父さん!今度だけはお祖父さんが折れてください。どうかお願いです。私がこういうことをして、お祖父さんがどれほど傷ついたか分かります。でもジェヒョクのことをとても見てられないんです。何でも言うことを聞きますから…だから、今回はお祖父さん、許して下さい。」
跪いて懇願するテヒ。
難しい顔をするキム・ピルチュン。
「私の最初で最後のお願いです、どうかジェヒョクを許してあげてください。」
「もうよせ。」
「お祖父さんの御答えをもらうまで私は退きません。」
「やめいというてるのじゃ。」
キム会長は家政婦を呼び付け、テヒを連れて2階に上がれと命じる。
テヒを部屋から追い出すと、一人っきりで考えごとをするキム会長…。

 翌朝、ジェヒョクの部屋にパク運転手が現れた。
「会長がお呼びです。」
ジェヒョクは朝早く車でキム会長の家に連れて来られる。
驚いて出てくるキム・テヒと叔母キム・ヒョンジャ、従兄のユン・ソジュンそして、偽ユニことウ・スンヒ。
会長の部屋に呼ばれるジェヒョク。
「悪い奴め…。お前はこれからもずっとテヒと一緒にいるつもりか?わしからテヒを奪うつもりか?」
「そのつもりだともうお答えしました。」
「一つだけ約束してくれ。テヒを幸せにするとな。お祖父さんの復讐の件はもう忘れよう。お前はまだ若い。テヒと未来を切り拓け。約束してくれるのならいいぞ。ついてこい。」
キム会長は応接室に全員を集めて言う。
「テヒをジェヒョクと結婚させることにした。」
キム・ピルチュン会長の言葉に驚くキム・ヒョンジャ。
「え?それではテヒとこのチャン・ジェヒョクを結婚させるんですか?」
「話は最後まで聞け!チャンチーム長。わしが望むことはただ一つじゃ。テヒを幸せにすること。テヒは幼いときに父を亡くし苦労して育った子じゃ。このじじいのせいでさぞや辛かったろうと思う。孫娘の涙をこれ以上見るのは嫌じゃ。責任を持ってテヒを幸せにするのじゃぞ。辛いことが多い世の中…2人で手を取り合って生きてゆきなさい。今週か来週に婚約式をやろう。」
「お父さん!」
「わしが決めたことじゃ。口を出すな。」
そういうと部屋に戻るキム会長。
後を追って部屋に入るテヒ。
「お祖父さん…。」
「ありがとうと言う言葉はいらん。お前の父親の想いに応えてやろうと思ってな…。」
「お祖父さんを失望させないよう頑張ります。」
「近くに来い…。」
テヒをそばに呼び寄せ、手を握って言う。
「お前のことを何よりも愛しているのはわしじゃ。お前の後ろにはいつもわしがいることを忘れるな。」

応接室で無言でうなだれるジェヒョクにソジュンが明るく言う。
「よかったじゃないですか。これからはお義兄さんと呼ばないとね。」
「何がおめでとうよ!」
ふてくされるキム・ヒョンジャ。

 その瞬間、ソヌの家でコップが落ちて割れるのだった。

 キム会長邸に突如現れるウ・スンヒの義父・ファン・グット。
「何の御用ですか?」
訝しげに尋ねるパク運転手。
「あ、はじめまして。あのう…こちらのキム・ユニさんにお目にかかりたく…。」
そこに出てきたウ・スンヒ。
「あ、おじさん…。」
「ユニ…元気かね?」

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第26話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第26話

ガラスの靴 第26話
 「一緒いてくれ」
「そうやって、私を利用してお祖父さんに復讐する気ね?」
「そうさ。それが俺の本心だ!」
部屋に来たキム・テヒを引きとめて、復讐話を切り出すチャン・ジェヒョク。
「俺をこんな風にしたのはキミのお祖父さんなんだよ。俺かお祖父さんか、生き残るのは2人のうち、一人だ。お前と結婚する。それで全て解決だ。」
「それ話になるわけ?いくら私が必要だからって愛のない結婚はいやだわ。」
当然のことながら、祖父の復讐に利用されることにテヒは拒む。
「あなた、私のことなんか愛していないじゃない。」
「お前が俺を愛しているじゃないか。違うか。」
「そうよ。愛しているわ。こんな酷いことを言われてもまだ、愛してる。でも、こんなのあり得ないわ。」
「俺は…悪人として生きる!」
本当はジェヒョクも辛く、苦しいのだ。
テヒを押し倒そうとし、涙を流すジェヒョク。
その辛く悲しい新庄を理解するテヒはそっとジェヒョクを抱きしめる。

 一方、ソヌはそんなことも知らずジェヒョクのオフィステルの前でずぶぬれになりながら、ジェヒョクが来るのを待っていた。

翌朝、そのオフィステルの前にうずくまってジェヒョクを待っているソヌをテヒが見つける。
「いつからそうしていたの?」
「昨日チーム長に電話した後、いてもたってもいられなくてここに来たの。」
「それで一晩中雨に打たれていたの?はいてくればいいのに…。」
「お二人の邪魔をしちゃ悪いと思って…。チーム長、どうしてますか?」
「寝ているわ。疲れちゃったみたいね。心配しないで。チーム長は強い人だから…。」
「はい…」
「ソヌさん、あなた大丈夫なの?」
「大丈夫です。でも、うちに帰って着替えなくてはなりませんから、会社には遅れそうですけど…。でも明日からは大丈夫ですよ。それより先輩の方が大変ですね。チーム長のことであれこれ苦労されて…。」
車で送ってあげようかというソヌの申し出を断り、一人、ボロ屋に歩いて行くソヌ。
ところが、部屋に着いたところで崩れるように倒れてしまった。

 テヒも家に戻る。
するとイライラカッカした叔母・キム・ヒョンジャに「よくも約束をすっぽかしたわね!あのチャン・ジェヒョクのために。さんざん悪いことしといて拘置所に入っていたあいつのために!」とネチネチ嫌味を言われる。
そして部屋から祖父・キム・ピルチュンが部屋に呼び付ける。
「テヒを連れてこい!」
部屋に入ってきたテヒにキム会長が尋ねる。
「お前がキム・ジェヒョクの保釈金を用意して拘置所から出したのだな?」
「はい、お祖父さん。」
「何故だ!」
「申し上げたはずです。お祖父さんがこれ以上ジェヒョクさんを苦しめるのなら、私が助けるしかないと。」
「わしが、やつをやっつけるのにはそれなりの理由がある。それも知らずに口をはさむとは!」
「怖かったの…。お祖父さんがジェヒョクさんに何をするか分からなかったから。」
「それで、2人で夜を明かしたのか?」
「はい、そうです。」
「まさか…。まさか越えてはならない一線を越えたのではなかろうな?」
一言も答えないソヌに目をむいて「越えたのか?…」というキム会長。
「ごめんなさい!」
「テヒ!お前!」
飛び上がるキム会長。
「お…お前はこのじじいを見捨てるというのか!いかん!こんなことは許されん!」
「もう、これ以上ジェヒョクさんを攻撃するのはやめて、許してあげてください。私はジェヒョクさんが好きなんです。」
そこへ入って来る叔母・キム・ヒョンジャ。
「あんた!アタマおかしいんじゃない?チャン・ジェヒョクはチェハ通信を乗っ取ろうとした人なのよ!そんな奴と結婚する気?」
聞いていたキム会長は2人とも出て行け!と怒鳴る。

 部屋に戻ったテヒは子供の頃のことを思い出す。
「妹を探す!」というテヒをなだめて「いや、お祖父さんをまず見つける方が先決だ」と説得していたのはあのジェヒョクだった。
そして、空港までジェヒョクを見送り、「帰国したらお嫁さんになる!」といっていた子供の頃の自分をも思い出していた。

 テヒはジェヒョクの部屋に置手紙をしていた。
「朝食を作っておくね。それから、旅行鞄は片付けなかった。まだ遅くないわ。逃げたい場所に逃げたら?お祖父さんのことは私が何とかするから。だからジェヒョク、お祖父さんをもう恨まないで。」

 拘置所のイ・インス組長に面会に行くパク・チョルン。
「どうやって、戻ったんだ?お前だって無事では済まなかったろうに。」
「弁護士に頼んで助けてもらいました。」
「カントンから聞いたよ。お前、工事現場で働いているんだってな。どうだ、様子は?」
「正直、キツイです。金を稼ぐことがこんなに大変なこととは思いませんでしたよ。…すみません、組長。こんな大変な時に、よりによって組を抜けてしまって。カントン若頭も寂しがっていたでしょう?」
「いいよ、気にしないで。寂しいのなんて一時さ。俺たちヤクザは毎日ケンカに明け暮れ、刑務所を出入りする。そんなことを何十年も繰り返しているんだ。お前、よく決心したよ。辞められるときに辞めるのがいいってもんよ。」
「組長、いつ出られそうですか?」
「運が良けりゃ1、2か月で釈放、下手すりゃ1年以上ってこともあるな…。心配するなよ。俺は大丈夫だ。俺がこういうとこに入るのなんて一度や二度のことじゃねぇんだ。…なぁ、ここから出たら、お前、土木作業で手にしカネで焼酎をおごっとくれよ。お前のおごりの酒が飲みたくってよ。」
「いいですね。そうしますよ。」
組長はチョルンの心根を何もかも分っている人情深い親分だった。

 チェハ通信の事務所ではソヌが出勤してこないとテヒとオ・ハニョンが時計を見て気にしている。
 テヒがソヌの携帯に電話をするが、電話に出たソヌの様子がおかしい。
「も…し…も…し…。」
「どうしたのよ、その声!」
「さ…寒い!」
「今どこにいるの、住所はどこ?私が行くから。」
ソヌはそこで意識を失った。
あせるテヒに隣の机の男性社員が言う。
「エンジェルサービスを使ったら?」
「あ、そうだ…!」

 携帯の電波から住所を割り出し、ソヌのところに行こうとするテヒ。
会社の玄関まで下りてきたところで、ソヌの行方を捜しに来たチョルンとばったり会う。
「イ・ソヌさん、病気みたいなの。今から様子を見に行くわ!」
チョルンも車に同乗し、ソヌのボロ屋へ向かうテヒ。
意識を失って倒れているソヌを2人で抱えて病院に連れて行った。

 ユン・ソジュンのレストランで働くパク・ヨヌンを珍しくスタクが訪ねてきた。
「え?ソヌ姉さんが見つかったって?」
「でも、病院に入っているって連絡をもらいました。」
「病院なの!?」
「重い病気にかかっているようで、チョルン兄貴が付き添ってます。」
「着替えてくる。ちょっと待ってて。」
「え?仕事中抜け出して大丈夫なんですか?」
あっという間に言ってしまうヨヌン。
待っているところに社長のユン・ソジュンが現れる。
「どなたをお探しで?」
「あ、パク・ヨヌンさんを。」
「お兄さんですか?」
「いや、兄ではなく…その…。」
ヨヌンの恋人が現れたと勘違いするソジュン。
そこへヨヌンが現れ、親しくしているお姉さんが病院に入院したからお見舞いに…というと2人を車に乗せ、ソジュンは病院まで連れて行く。
「恋人を後部座席に座らせて不満だろ?」
「ちょっと…スタク兄さん、いったい社長に何言ったの?」
困った顔をしながら「あの、ヨヌンさんと俺の関係についてちょっと説明を…。」
それを聞いてニヤッと笑いソジュンが言う。
「ああ、ヨヌンさんを隣に座らせてドライブできるなんていい気分だ!」
「遊びに行くんじゃなくって、お見舞いなのよ!」
「あ、そう?」
にやけて病院の前まで送り、ソジュンは「じゃあ、気をつけて。明日また会おう!」といって去る。
行った後、スタクが「ああ、いけすかねぇ奴だ!」と文句を言う。

 病室ではソヌは意識を失ったまま点滴をされ横たわっており、チョルンが手を握って座っている。
そこへテヒが入って来る。
「お医者様によるとソヌさんは過労と栄養失調が重なっていたそうよ。2,3日安静にしていたら大丈夫だから心配って。」
「こんなことになるんなら、強引に引きとめときゃよかった…。」
ソヌの病気は自分のせいだと責任を感じるチョルン。

仕事があるので、いつまでもソヌに付き添っていられず会社に戻るテヒ。
「ごめんなさいね。仕事があるものだから。」
「とんでもないです。おかげでソヌを見つけられましたから。」
「よかったわ。お友達に付き添ってもらえて。ソヌさんのことよろしくね。」
テヒが会社に戻ると入れ違いでスタクとヨヌンがやって来る。
「お兄ちゃん!ソヌ姉さんを見つけたんだって?それまで一体どこにいたっていうの?いどこが悪いの?」
あせるヨヌンを制止するチョルン。
「しぃっ。今、ソヌは寝ている。廊下で目を覚ますまで待っているか、日を改めて見舞いに来るかどっちかにしてくれ。」
2人が廊下で待ち、チョルンは再び病室へ。
眠るソヌの髪をなでて言うチョルン。
「もう二度と逢えないかと思っていたよ。どれほど心を痛めたことか…。オヤジのいうとおりだった。人間信じていればまた会えると。本当にそうだったな…ソヌ…愛してるぜ…。」
チョルンの頬は涙でぬれていた。

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 夕方、テヒはジェヒョクのオフィステルを訪れた。
ジェヒョクは検察からしばらく外出を差し止められていた。
「これからどうするのよ。」
「検察の取り調べを早いところ終わりにしないとな。」
「それから?…実はね、私、ここに来る前に色々考えたの。結婚するって言っていたわよね。私、受け入れようと思ったの。利用されてもいい。でも条件があるわ。これ以上お祖父さんを苛めないで。お祖父さんと何があったかは知らないわ。でもこれ以上お祖父さんと争うのを見てられないの。もし、私があなたと結婚すれば、お祖父さんはこれ以上手は出せないと思うから。」
テヒとしては苦渋の選択だった。
そしてテヒは1枚のメモをジェヒョクに差し出した。
「ソヌの入院先の病院よ。直接会うといいわ。そして、ソヌとの関係を整理できるかどうか自分で確かめるといいわ。私たちのことをそれから改めて話し合いましょ。」

キム会長の寝室に秘書室のチン室長がやって来る。
「会長、チャン・ジェヒョクの件は如何致しましょうか?」
「検察に一任しろ。」
これ以上話を進められなくなったチン室長は「分かりました」と一言言って寝室を辞す。
そのあと、キム・ヒョンジャと応接間で一緒にお茶を飲むチン室長。
「お父様は何と?」
「それが…このままほっとけというんですよ。」
「ほっとけ…ねぇ。テヒが庇っているんじゃ仕方はないわね。」
「まさかとは思いますが、このままテヒ嬢とチャンチーム長が結ばれるということは…。」
「そんなことはないわよ。」
「どうもスッキリしませんなぁ…。事実、テヒ嬢とチャンチーム長が結婚すると私たちは不利になりますよ。」
「チャンチーム長がそんなに凄い人なの?」
「甘く見てはいけませんよ。あのキム会長と対等にやりあえるんですよ。とにかく、あの二人が結ばれるのは反対しないと…。」

 証券会社にやって来る食堂の女将と夫。
「キム・ウノさんはいますか?」
「キム・ウノでございますか?当営業所にそんな名前の職員は折りませんが。」
「そんなバカな?その人の名刺と株の取引をした契約書ですが。」
名刺と書類を一瞥した証券会社の社員は「偽物ですね、これは!」
「そんなバカな!食事も御馳走したのに…。」
「いずれにせよ、当社にキム・ウノというものは折りませんが…。」
この二人、証券マンを装う詐欺師に騙されて5千万ウォンを奪われたのだった。
警察にもいかずパニックになっている。

 ウ・スンヒが実家に帰ろうとし、隣の店のお婆さん(=チョルンのお祖母さん)に挨拶する。
「どこかに外出されていたんですか?」
「ソヌが入院したんでお見舞いに行って、帰りに買い物もしてきたんだよ。」
「ソヌが入院ですって?」
「一人で家を出て、暮らした揚句に過労と栄養失調で倒れたそうよ。随分無理をしたのね。」
「ソヌはどこの病院に入院しているんですか?お見舞いでもしようかと…」

 病院でソヌが目を覚ます。
「ソヌ!」
「あ…チョルン。なんでチョルンがここにいるの?」
「お前が荷物を持って出て行ったところで、このパク・チョルン様の手のひらからからは逃れられないのさ。…熱は下がったみたいだな。そのまま大人しく寝てろよな。医者がしばらく安静にしろってよ。何か飲むか?飲み物は買ってあるんだ。」
黙ってじっとチョルンを見つめるソヌ。
「何じろじろ見てんだよ。穴があいちまうよ。」
そこでようやく口を開くソヌ。
「何で私を探したのよ。ほっときゃいいのに。」
「俺がほっといたら、誰が病気のイ・ソヌを病院に運ぶんだよ。もういい。黙ってろ。退院したら、うちに来いよ。オヤジもヨヌンもお祖母さんも待ってるから。みんな待ってるんだぞ。」
「いいわよ。戻らないから。」
「戻らない?またあの雨漏りだらけでカビ臭いボロ屋に帰る気か?」
「どんなボロ屋だってアタシの初めてのお家なの。」
「布団も鍋もないくせに。」
「そのうち買うわよ。」
「我がままを言う…。」
「疲れたの。口げんかはもうやめよ。」
「チャン・ジェヒョクの野郎とはどうする気なんだ?別れたのかよ。いずれにせよヤツが関わってからろくなことがない。…あ、そうだ、スタクとヨヌンがずっと外で待ってるんだ。ちょっと会ってくれよ。」

 廊下にチョルンが出て行くと、スタクとヨヌンの2人がおらず、チョルンは探しに行く。
その間に、チャン・ジェヒョクがやってきた。

 チョルンはスタクとヨヌンを見つける。
「おい、どこ行ってんだよ!」
「ずっと待っていたけど、ヨヌンさんが果物でもお見舞いに買ったらどうかっていたから。ほら、ソヌさん、果物好きじゃないですか。」
スタクが答える。
病室に戻る3人。
ところが、そこにはソヌの姿がなかった。

 そのとき、ジェヒョクは病院の庭にソヌを連れ出し、抱きしめていた。
しかし、ソヌは静かにジェヒョクの手を振りほどき、泣きながら病室へ戻った。
病院の廊下に現れるソヌにチョルンが言う。
「どこ行ってたんだ?ヨヌンとスタクはさっきまで待っていたけど帰っちまったぞ。ばあちゃんは明日来るって。…それにしてもどうしたんだ?」
泣いているソヌを見て訝しげに思うチョルン。
「…私、あの人と別れてきた。私は胸が痛むの。」
チョルンの胸で泣きだす。
「いいよ、もう…。単に風が吹いただけさ。時がたてば忘れられるよ。」
そう言って静かにソヌを抱き寄せるチョルン。

 一方、チョルンは家の近くに車を停めて、中でぼうっとしていた。
そこへ、オ・ハニョンがやってきた。
「チーム長、いったいここで何をしているんですか?検察の書類持ってきましたけど。」
「それは明日見るよ。」
「…まさか、イ・ソヌさんに会ったとか…。」
「気にする必要はない。関係を整理してきたから。」
「それは良かったです。最初からそうするべきでした。」
お前なんかに俺の気持ちがわかってたまるかよと言いたげな目つきでオ・ハニョンを一瞥すると中に入って行った。
そして焼酎を一気飲みすると瓶を壁に投げつけたのだった。

 ウ・スンヒが病院にやってきた。
チョルンは看病をしているうちに眠ってしまっていた。
そしてソヌはうなされていた。
妙な夢を見ていたのだ。
見知らぬ男が子供を守ってゴミバケツをヤクザに投げつけていた。
ソヌはまだ気が付いていないが、それは亡父だった。
記憶が断片的に戻り始めたのだ。
ジェヒョクとの想い出と交互にソヌとその男が美味しそうにジャージャー麺を食べる場面が現れる。
そして、男は車にひかれた。
「ダメェ~~~!」
ガバっと起きるソヌ。
ソヌの声で驚いて目を覚ますチョルン。
「おいっ!大丈夫か!」
ソヌはチョルンに抱きついている。
「チョルン!怖い!父さんが死んじゃった!」
その見知らぬ男が父親であったこともついに思い出してしまった。
物陰からソヌの記憶が戻ったことを見たスンヒはぎょっとした。

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第25話

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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第25話

ガラスの靴 第25話
 ソウル地検から拘置所に移されたチャン・ジェヒョクにキム・ピルチュン会長が面会する。
「元気かね…。拘置所生活はどうかね。さぞや居心地がよかろう。敵を倒したつもりががっかりしたかね。恩をあだで返す恥知らずが。」
キム会長はジェヒョクに勝ち誇って言う。
「俺にそんなことを言う資格があるとお思いですか?会長がうちの祖父を殺したんですよ。自分の欲のために親友を裏切ったのですよ。そんな人が私に仕返しですか。」
怒りを込めて静かに答えるジェヒョク。
「お前のお祖父さんは経営能力がなかった。あのまま会社経営を任せていたら、チェハグループは生き残れなかったろうよ。分かるか?」
「後悔されてないんですか?うちの祖父を死なせたことを悔いているの思ってましたが、違うんですか?許そうと思っていたのに…。」
「わしを許すとな?」
「はい、許そうと思っていました。」
「力なきものに『許し』などという言葉は不釣り合いだ。テヒを連れて旌善(チョンソン)のもまた、よかろう。今更、後悔なんてしたところで仕方がない。わしに逆らうとどういう目に会うか、よく見ておくんだな。」
「俺に何かするのかかまいませんが、イ・インスやオ・ハニョンは何も知らずに俺について来てくれただけです。ちょっかいを出さないでください。」
「お前も祖父さんも、10回かかってきたところで、わしの敵などではない。」
格の違いを見せつけて高飛車に言うキム会長。
フラフラしながら拘置所を出てきた会長にチン秘書室長は帰宅を勧めるが、そのまま会社へ向かえと指示を出すキム会長。
拘置所に残されたジェヒョクは一人怒りの炎を燃やすのだった。

 さてこちらはチェハ通信本社。
キム・テヒが祖父・キム・ピルチュンに面会を求めるが、秘書室長に断られる。
怒ったテヒはそのまま会長室に乗り込む。
「お祖父さん!申し上げたいことがあります!」
「止めてください。会長は具合が悪いのです。」
「お祖父さんに話があるのです。あなたは出て行って!」
「まァ、待て。テヒの言う通りにしてあげなさい。」
キム会長は押し問答をするチン室長を外で待っているようにと退かせる。
「お祖父さん、チャン・ジェヒョクチーム長が検察に捕まりましたが、ありもしない罪状までくっついていました。お祖父さんの仕業ですね?ジェヒョクがいくら悪いからってここまでやることはないじゃないですか!」
祖父に食ってかかるテヒ。
「ジェヒョクはな、お前を利用したのだ。お前を利用してチーム長の座を手に入れ、あまっさえ会社を乗っ取ろうとしたのだぞ。」
「だからと言って、ありもしない罪状まで作るんですか?あんまりでしょ。」
「事業をやるということは非情で残酷でなくてはならないのだ。相手に負けたくなければ力の差を見せつけんとな。」
「私はこのままジェヒョクを見過ごすことはできませんわ。」
「わしを裏切る気か?」
「お祖父さんのことは大好きだし、尊敬してますわ。でも、こんな残酷なやり方を真似するつもりはないの。お祖父さんがこれ以上ジェヒョクのことを苛めるのなら私も黙っていられませんわ。」
祖父に反旗を翻すテヒ。

 今度はオ・ハニョンが拘置所のジェヒョクと面会する。
「今回の件で関係者は全員捕まっています。会長はこの復讐に関わる人間を全員始末するつもりです。どうしますか?いつまでキム会長をほっとくんですか?チーム長がここで倒れたら、ついてきたイ・インスも私も終わりです。それでもいいんですか?黙っていないで何か言ってください!」
「俺をここから出してくれ。そのあとのことは俺が一人でカタをつける。」
「もう一度挑みますか?」
「俺のせいでキミやイ・インスを犠牲にしたくないのだよ。」
「何とか、拘置所から出られるよう手配をします。」
「それと、もう一つ頼みがある。俺の代りにイ・ソヌに会ってくれ。」

 命令を受けてオ・ハニョンはイ・ソヌに会いに行く。
「チーム長はどうされてますか?大丈夫ですか?」
「大丈夫です。」
「よかった。随分心配したのよ…。」
そこで、お金の入った封筒を出すオ・ハニョン。
「チーム長に頼まれて引っ越し資金を用意しました。」
「他に何か言っていることはなかったですか?」
「お金を渡せと頼まれただけです。イ・ソヌさん、もうそろそろチーム長を解放してくださいよ。イ・ソヌさんがくっついているとチーム長の立場は悪くなるばかりです。イ・ソヌさんさえいなければ、今回のようなことはなかったはずです。」
ソヌを責め始めるオ・ハニョン。
「つまり全て、私のせいだってこと?」
「チーム長は魚、あなたは鳥です。魚が鳥を愛して水を離れれば生きてはいけません。もうこれ以上チーム長を苦しめないで、立ち去って下さい。」
「そう、チーム長が言ってたんですか?」
「言葉に出さなくても空気で分かるでしょう。」
ソヌはお金を返し、「気持ちと思い出だけを受け取っておきます」と一言言って、去る。

 雨に打たれながら帰るソヌ。
チョルンの家を出た後、既に部屋は借りていた。
おんぼろで半地下の家具も何もない小さな部屋を。
ぽつぽつと雨漏りする中、雨粒に交じって、血のしずくが…。
ソヌはまた鼻血を出していた。

チョルンは夜遅く家に戻ってきた。
玄関の前にはスタクとカントン若頭とチンピラが一人。
「いったい、こんな遅くまで誰にも連絡せずにどこに行っていたんですか?若頭がずっと待っていたんですよ。」
「チョルン!親分が警察ばつかまったと。チャン・ジェヒョクの手伝いばしたけん。」
顔を曇らせるチョルン。
「心配なか!死んだわけやないけんね。ばってん、親分の捕まったっちなるっち、サンパンウル一家が何ばしでかすか分からんけんね。だから、チョルン、ナイトクラブん経営ばしとってくれなかね?」
「すみません。俺は手を引きます。」
「どげんしたと?急に…。」
「もう、ヤクザはやめて真面目に暮らそうと思います。」
「おい、組長がきさんのこつば、どげん可愛がっとるか、分かっとるやろうもん。」
「組長ば捕まっと~と。そげんこつ話ばならんやろうもん。」
「すみません。自分の決心は変わりません。組長にもそう伝えてください。」
カントン若頭はチョルンの胸ぐらをつかみ、涙目で言う。
「ほんなごつ、悪か奴たい。義理っちゆうもんのわからんと?」
若頭が帰った後、首にかけたソヌとの想い出の指輪を眺めながら、しみじみスタクに言うチョルン。
「スタク、俺は本当に義理人情のないやつだ。そうだろ?」
「そんなことないですよ、アニキ。親分ならアニキの気持ち、分かってくれますよ。」
「組長に申し訳ないな…。」

家に帰って来るや「祖母ちゃん!メシ!」と元気に言うチョルン。
「まぁまぁ…こんな早くに家に帰って来るなんて、お日様が西から昇っちゃうじゃないのよ。」
戸惑いつつも喜ぶお婆さん。
「お父さん!お祖母さん!俺は今日から仕事につきました。」
「え?なんだって?」
「レンガ運びの仕事です。」
これには妹・ヨヌンも戸惑う。
「え?お兄ちゃんがレンガ運びですって!?今日から肉体労働者になったって?」
「ああ。今日から真面目に生きることにしたんだよ。」
「おいっ、それ本気か?」
驚く父・パク運転手。
「ええ。本気です。頑張って仕事して、お金貯めて、トラックを買います。トラック運転手になったら仕事がいっぱいあるってソヌが言っていましたから。今まで、ケンカを仕事にしていたこと、すみませんでした。父さん、俺はこの家の長男として頑張ります。」
「そうか…。よく決心した。ソヌもそれを聴いたらきっと喜ぶだろうよ。」
パク運転手は息子の決心に手放しで喜び、お婆さんは台所に行ってうれし涙を流した。
「お祖母さん、どうしたの?」
台所についてきたヨヌン。
「何でもないよ。ただ、ソヌちゃんが有難くてねぇ…。チョルンを真人間にしてくれたんだもの。たった一人の孫をヤクザ者として一生を送らせるなんて辛いことだったのに、ソヌちゃんのおかげで人間らしい生き方をするようになったんだよ。どれだけ有難いことかね。ソヌちゃんからはあれから全然連絡がないね。」
「住むところが決まったら知らせが来るんじゃないかしら。心配しないで、お祖母ちゃん。ソヌ姉さんはどこへ行っても立派にやっていける人よ。」

そのソヌはボロ屋で一人、カップラーメンをすすっていた。

 翌朝のキム会長邸
食事をしながら、叔母のキム・ヒョンジャが言う。
「ねぇ、みんなで夏の休暇は海に行きませんこと?お父さんも空気のいいところで静養された方がよろしくってよ。あ、テヒ。お見合いの件だけど、今晩にしたわ。遅れないでね。」
他の家族が黙って食べている中、一人であれこれスケジュールを立てようとする。
呆れた、息子のユン・ソジュンが言う。
「母さん、なに急に約束を決めてんだよ。お祖父さんがまだ具合が悪いんだ。来週だっていいじゃないか。」
「わしに気を遣わんでよろしい。」
「でしょ。私もそう思いましたの。お父様。今晩7時ですからね。いい加減に接していい相手じゃないんだから、礼儀正しくね。」
テヒは一言も答えず、さっさと出勤してしまった。
祖父・キム・ピルチュンは出勤せず、家で休むことにした。
そして食事がすむと、偽ユニ・ウ・スンヒを自分の書斎に呼んだ。
「チャン・ジェヒョクのことだがの。テヒには何か言ったのか?」
スンヒがつかんだ秘密をテヒにばらしていないかどうかの確認だ。
「いいえ。何も。」
「よしよし。それでいい。これからも黙っていろ。チャン・ジェヒョクの過去についても仕事についても。何のことか分かるな。」
「分かりました。お祖父様の言うとおりにします。」
「では、わしは寝る。」
キム会長はそう言ってスンヒに封筒を渡し、寝室に入ってしまった。
スンヒが部屋に戻って封筒を開けると、何と大金の小切手が…。

 一方、テヒのところには弁護士から電話が。
ジェヒョクの拘束を解き、保釈させる手段が見つかったという知らせだ。
「ありがとうございます。どうかよろしくお願いします。」
そう答えるとテヒは電話を切った。

 そうしてテヒがチェハ通信の事務所に出勤すると既にソヌがいた。
「おはよう!よく来てくれたわね。昨日は会社に出て来なかったから、心配しちゃったんだから。」
「昨日、チャンチーム長のところに行こうとしたんですが、まだ会えないって断られてそのまま帰ってきたんですよ。」
「そうなの…。ま、とにかく戻ってきてくれてよかったわ。」
「前に、先輩、言ってましたよね。辛くて大変な時こそ、理性的に判断すべきだって。ここで感情的になったら、チーム長が辛くなると思って。正直、この会社に来る勇気はなかったです。でも色々起きたことについて言える立場にありませんから…。とにかく私が元気を出して仕事をしなきゃ、前には進めないじゃないですか。それで戻ってきました。ずうずうしかったですね。」
「いいえ、勇気のある人だと思います。本当によく帰ってきてくれました。」
その言葉を聞いて涙ぐむソヌ。

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 昼間、キム・ヒョンジャはユン・ソジュンの幼馴染のチェ・ミニョンを連れて、ソジュンのレストランに現れる。
「いらっしゃいませ」…と出てきたパク・ヨヌンの顔が凍りつく。
「あら、お知り合い?」
「ソジュンに会いに来た時ちょっと話をしたわよね。」
そこへソジュンが出てくる。
「あれ、2人してどうしたのさ。」
「ミニョンがアメリカから帰ってきて、私にお土産をくれたから、お礼に御馳走してあげることにしたの。」
「私が、郊外で食事しよっていったのに、お母さんったら、ソジュンのとこで食べようってうるさいのよ!」

 席につくやソジュン、母親のキム・ヒョンジャ、幼馴染のミニョンは子供の頃の話で大盛り上がり。
「子供の頃、ミニョンをお嫁さんにしたいって言っていたわよね?」
「お母さん、そんな昔の話を…。やめてくださいよ。」
迷惑そうなソジュン。
「俺、仕事あるからちょっと…。」
食事の最中に引っ込んでしまうソジュン。
しばらくして、バーカウンターのマネージャーに電話が入る。
「パク・ヨヌンさん。駐車場に上着を持って行ってください。お見合いさせられそうになって逃げたんですよ、社長は。大女将が女性連れでくると大抵お見合いでしてね、社長ったら、それが嫌で、ああして引っ込んじゃうんですよ。」

 マネージャーに言われるまま、上着を持って駐車場にやって来るヨヌン。
「お。ありがとうな。ささ、乗ってくれ!涼しいところにドライブに行こうよ。」
「え?何ですって?私、今仕事中ですよ。」
「一回さぼったからって、ペナルティーなんかかけないから。」
「変な社長。真面目に働く従業員にサボれって言うんですか?それが社長の言うことですか。
「あ、俺、他の社長とは一味違うから。知らなかったか?」
「よ~く分かってますよ。でもここまで重症患者とはね。」
そうやって仕事に戻ろうとするヨヌンをソジュンは引き止める。
「一度ぐらい『社長!ハイ!分かりました!』って言えよな。」
「はい、分かりましたって言えないようなことしてるじゃないですか、社長!」
「ドライブしないとクビだぞ!」
「しつこくするとセクハラで訴えるわよ!」
「好きな女性にドライブに行こうっていうのがセクハラだっていうのかい?」
「え?何ですって?…す…好きな…女性?今、私のことを好きだっていったの?」
「知らなかったか?鈍い奴だなぁ。」
「それは冗談ですか?」
「タイプでなければホイホイ雇ったりなんかするもんか!」
「下心があって私を雇ったのね!」
ソジュンを蹴り上げるヨヌン。
「私は人形じゃないわよ。そういう人形みたいな女がよければ、アンタのママが連れてきた女とデートすれば?」

ぷりぷりしながら店の階段を上り、途中で立ち止まって考え込むヨヌン。
「…本当に私のこと、好きなのかしら?コクるんならもっと真面目に言えっていうのよ。からかっていると思うじゃないのよ。」

 キム会長の寝室にパク運転手が呼びだされた。
後からこっそりのぞき見をするスンヒ。
「まぁこっちに来て座れ…。キミはうちに来てどれくらいになるかな。」
「私が36歳のとき入社しましたから、もう21年になるかと…。」
「21年か…。随分長かったな。」
「そんなことはありません、会長。無力でお役に立てず、すみません。」
「キミを咎めるために呼んだんじゃない。チャン・ジェヒョクの件は参ったな。あまりいじめるとテヒが悲しむからな。わしの若気の至りでテヒを苦しめるわけにいかん。それで考えたのじゃが、テヒに会長職を譲り、ジェヒョクはもう一度アメリカに送ろうかと。そうすれば、ジェヒョクにも罪滅ぼしが出来るんじゃないかとね…。ところで、キミを呼んだのは他でもない。頼みがあるんじゃ。実は2階にいる娘が本物のキム・ユニでなく、偽物だということはキミも知っているな。」
「はい、会長。」
「今回倒れたとき、随分いろいろ考えたのじゃ。その中の一つが本物のユニを探し出すことじゃ。わしが死ぬ前にテヒを本物の妹に引き合わせたい。家族に内緒で…特に2階のユニには秘密で見つけ出してくれ。」
「分かりました、会長。最善を尽くします。本物を見つけ出します。」
「信じているぞ。」
「はい、失望させない所存です。」
盗み聞きをした偽ユニは仰天し、慌てて部屋に戻る。
「私に内緒で私を陥れる算段をしているなんて…。ただじゃ済まないわよ!」
怒り狂う偽ユニ。
 さて、ここはとある工事現場。
ここでチョルンはレンガ運び、つまり土木作業に従事していた。
そこへタクシーでスタクと偽ユニことスンヒがやってきた。
一服しているときスンヒが近づいてくる。
「あら、お兄ちゃんがこんなとこで働いているなんて以外だわ。ソヌにそそのかされたの?まじめに働けば結婚してあげるとか言われて。」
「日記帳はお前が持ってんだろ。」
「日記帳?知らないわよ、そんなもの。」
「知らんぷりする気かよ。」
「本当に知らないんだから。」
「おめえはよ、俺がまじめに働いているのを有難いと思うんだな。俺がヤクザのままならおめえはとっくに地獄の底に突き落とされているぜ。このクソ女め。」
「ソヌは今どこにいるの?チャン・ジェヒョクさんがあんな目に会って会社に来れなくなっているんでしょ?」
「ソヌは家にいない。うちから出て行った。」
「出て行った?いったいどこに?」
「知らねぇよ。未だに連絡が取れない。」
そういうと立ちあがり、土木作業にさっさと戻って行った。
スンヒの「一緒に夕飯食べようよ」という言葉を完全に無視して…。

 スンヒは工事現場から実家に行った。
すると女将と夫は花札をやって遊んでいた。
「昼日中から働かないで何をやっているのよ、もう!」
「別にやることもなくて退屈だから…。」
「おじさん!私があげたお金、どうしたの?まったく、この人にお金を渡すとろくなことにならないんだから。」
イライラカッカするスンヒ。

 チェハ通信オフィスではキム・テヒとオ・ハニョンが話をしていた。
「チーム長の保釈金っていくらぐらいかかるって?」
「弁護士によると四、五千万ウォンぐらいかかるそうです。」
「分かったわ。そのお金は私が用意します。他に必要なものは?」
「お金だけ用意すれば、とりあえず大丈夫です。イ・インスが幸いにも関係を否定してくれたおかげで、保釈金だけで済みそうです。弁護士によると午後4時に決定が出るそうです。」
「じゃぁ、お金を用意して弁護士事務所に行きます。そこで会いましょう。」
そのやり取りを偶然立ち聞きしてしまったイ・ソヌ。
テヒが行ったあと、オ・ハニョンがソヌに言う。
「会社に復帰したんですね?イ・ソヌさん。」
「チーム長が釈放されるんですか?」
「恐らくそうなるでしょう。キム・テヒさんの力が大きいです。知っている弁護士に手を回しましたから。五千万ウォンの保釈金もキム・テヒさんが用意しました。」
「そうですか…。よかったですね。」
「はい、よかったです。チャンチーム長にキム・テヒさんが付いていなかったら、大変なことになっていました。分かってますか?チャンチーム長に本当に必要でそばにいるべき人がいったい誰なのかを。私がソヌさんに消えてくれといったのは意味のない話ではないのですよ。」

 キム会長邸ではキム・ヒョンジャが電話で激怒していた。
「なんですって?この期におよんで取り消しですって?どうやって先方に説明すればいいのよ!」
電話の相手はキム・テヒ。
お見合いをキャンセルしてくれという希望だった。
「ふざけるのもたいがいにしなさい!」
「すみません、叔母さん。いずれにせよ、今日は行かれません。」
そういうとテヒは電話を切った。
ヒステリーを起こす叔母のキム・ヒョンジャ。
そこへキム会長が現れる。
「いったいどうしたというのだ。」
「酷いのよ、お父さん!テヒが勝手に約束をキャンセルするって言ってきたのよ!」
「何で約束を取り消すって?」
「そんなこと分からないわよ!全く、恥ずかしいったらありゃしないわよ!」
そこへ秘書室のチン室長がやってきた。
「大変です、会長!チャン・ジェヒョクが釈放されると連絡がありました!テヒが仕掛けたようです。」
「何?テヒがか?…あのチャン・ジェヒョクが拘置所から釈放されるだと?」
「たった今、決定が下されましたから、今日の夕方には釈放されるでしょう。」
「おのれ!チャン・ジェヒョクを叩き潰せ!テヒをここに連れてこい!」
興奮し、激怒するキム・ピルチュン会長。

 拘置所の出口ではオ・ハニョンが待っていた。
そこへ釈放され、出てくるチャン・ジェヒョク。
「お疲れさまでした。」
「君こそ、おつかれ!」
「私なんかより、キム・テヒさんの方が頑張ってくれましたよ。」

 夕方…。会社から戻ったソヌは雨漏りのするおんぼろの部屋に一人いた。
そこへテヒから電話。
「チャンチーム長、釈放されたわよ。」
「え?出られたの?」
「ええ。代わってあげる。」
「もしもし…チャンチーム長!ソヌです!」
しかし、何も言わないジェヒョク。
そして、電話を切ってしまった。
「今、何も言いたくないんだ…」

 電話を切られて泣くソヌ。
どうやらジェヒョクはテヒを使って再度キム会長に復讐する気らしい。

 一方会長は孫娘テヒとにっくきジェヒョクの消息が分からずイライラし、電話で「すぐに探せ!」と怒鳴り散らす。

 そのテヒはジェヒョクの家にオ・ハニョンと一緒に入ってきた。
オ・ハニョンは「ではこれで失礼します。明日またお目にかかりましょう」といって帰ってしまう。
テヒが冷蔵庫の中が空っぽなのを見て、夕飯買ってくるわというのを引きとめ、ジェヒョクが言う。
「どこにも行くな。今晩は俺といてくれ!」

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第24話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第24話

ガラスの靴 第24話
 キム・テヒは病室で未だ意識を取り戻さない祖父・キム・ピルチュンの手をじっと握っている。
やがて、キム会長が意識を取り戻す。
取り戻したとき口にした言葉は「チャン・ジェヒョクは…どこだ。」

 病室の入口に秘書のチン室長、叔母のキム・ヒョンジャ、その息子でテヒの従兄・ユン・ソジュン、偽キム・ユニことウ・スンヒ、パク・チョルンの父であるパク運転手らの面々が集まって来る。
そこで、病室のドアが開き、医者が出てくる。
「意識を取り戻されました。もう大丈夫ですよ。」
テヒに勧められ、秘書室長が病室に入る。
「会長!秘書室長のチン・サンマンです。」
すると会長は「近くに来い!」
そう言ってチン室長に耳打ちをする。
「え?それを今すぐですか?」
「そうだ。今すぐだ。」
「分かりました。直ちに実行します。」

 その頃、ジェヒョクはソヌを車で家のそばに送り届けていた。
「明日また会おう。」
ソヌが家に入ると、チョルンが家にスイカを買って帰ってきていて、丁度みんなが食べようとしていたところだった。
パク運転手は会長の病院についているので帰ってこなかったが、ご機嫌なチョルンはお婆さんとソヌ、妹のヨヌンにスイカを切ってふるまう。
ソヌはお婆さんに「はい、あ~~ん!」とスイカを食べさせてあげる。
それを見たチョルンが「俺も、俺も!あ~~ん!」と口を開ける。
しかしソヌはつれなく「あんた、手はないわけ?」とスイカを食べさせてあげず、自分でパクっと食べてしまう。
それを見て笑うヨヌンとお婆さん。
悔しくてスイカをヤケで一気食いするチョルン。

 その夜、運転免許試験の問題集をチョルンに渡すソヌ。
「あんた、運転免許も取ってないでしょ。これ見て勉強しなさいよ。」
「免許と取ってどうしろってんだい?」
「トラックの運転でもしたら?ヤクザ屋さんなんかやめて…。」
「もし、運転免許取ってトラックに乗るようになったら、嫁にでも来てくれるのかよ。じゃなけりゃ、やだね。」
「あなたね、ヤクザ以外で出来る仕事があるの?そんなのでお嫁さんをもらいたいですって?拳で家族を守るわけ?ちゃんとやらないとあんたの顔なんて二度と見ないんだから。」
「分かった、分かった!ったくよぉ…。」
どさくさにまぎれて肩に手を回すチョルン。
いつもならそこでパンチを一発お見舞いするところを「スイカをお婆さんやヨヌンに振舞って喜ばせたから今日だけは許す」と妙に優しい。
更にソヌは「なんだかんだいって、おじさんもお婆さんもアンタのことを頼りにしてるんだからね。ちゃんと一家の大黒柱にならないと。分かってる?」と説教までする。

 チェハ通信事務所ではチャン・ジェヒョクにオ・ハニョンが札束を渡す。
「これはキム・ピルチュンを倒すための軍資金です。明日にはもう200万ウォン入ってきます。」
「いいよ、もう。俺の中ではもう決心は決まっているんだから。」
「このお金はキミが持っていなさい。これまで俺について来てくれた感謝のしるしだ。」
「チーム長、本当に諦める気ですか?」
「諦めるんじゃない。再出発だよ。」
「イ・ソヌさんのせいですか?」
「ああ。まずは旌善(チョンソン)に行くつもりだ。あそこにはお祖父さんのお墓がある、からな。そこで人生をやり直すつもりだ。長い間ありがとうな。今まで付いて来てくれて。キミは良き友であり忠実な部下だった。願わくばキミにも幸せをつかんでほしい。」

 夜明けのパク・チョルン宅。
 ソヌは家を出る決意をし、チョルンの部屋の外から別れの挨拶をする。
「今までありがとう。アンタがいてくれたおかげで初めて自分は一人じゃないって分かったわ。そんなアンタを傷つけるようなことばかりして…ごめんね。アンタにも他の家族の皆さんにも悪くて…。だから出て行くことにしたの。黙って出て行くのは礼儀知らずかもしれないけど、顔を見たら辛くなっちゃうから。」
ドアの向こうでチョルンがじっと聞いているとも知らず、挨拶を終えると、チョルンからもらった想い出の指輪をドアノブにかけて出て行くソヌ。

 出て行ったソヌを追いかけるチョルン。
「行くな~!イ・ソヌ!お前が必要なんだ!お前がいないとダメなんだよ!免許取って、真面目に生きるから。だから行くな!」
泣きながら立ち去るソヌ。
座りこんで泣くチョルン。
チョルンの切ない気持はソヌにも分かっていた。チョルンを振り切った後、泣きじゃくるソヌ。

 ジェヒョクはかばんにお祖父さんとのスナップ写真を入れる。
そしてテヒに電話をする。
「まだ病院かい?」
「いいえ。うちに帰って来たわ。お祖父さんが気が付いたし、お医者様がもう大丈夫だっていうから。それより、あなた、明日会社でしょ?」
「いや、荷物をまとめているところだ。」
「アイコンパックは今大事なところじゃないの。」
「キミがいるじゃないか。」
「どういうこと?」
「今はすまないとしか言えない。時がたてば、いずれ君になにもかも話せるようになるだろうけど。」
「ジェヒョク!明日会えるわよね?」
「今日はもう休んで。」
そうやって電話を切るジェヒョク。
その直後だ。
ドアをノックする者がいた。
コツコツ!
「こちら、チャン・ジェヒョクさんのお宅ですね?」
「どなたですか?」
「ソウル地検です。証券取引法違反であなたに逮捕状が出ています。」
検察官に捕まるジェヒョク。

 一方、ソヌはチョンニャンニ(清凉里)駅の列車ホームでジェヒョクを待ち、チョルンは家で、ソヌが残して行った指輪を眺めていた。
チョルンの部屋にヨヌンが飛び込んでくる。
「お兄ちゃん!ソヌ姉さんがいなくなった!」
「静かにしろ。」
「お兄ちゃん、知ってたの?なんで行かせたのよ。引き止めなかったの?いったいどこに行ったの?」
「何も言うな。」
そう言って立ちあがるチョルン。
それをみて「お兄ちゃん、可愛そう…。」というヨヌン。
 パトカーが暴力団事務所にやってきた。
「誰の許可ば得て、ここに来たと?」
すごむカントン若頭に刑事が逮捕状を示していう。
「イ・インスに証券取引法違反で逮捕状が出ています。」
警察にすごんで公務執行妨害で若頭と組員が逮捕されそうになったとき、イ・インス組長が出てくる。
「お前たちはさがれ。さぁ、行きましょうか。」
大人しくパトカーに乗り込むイ・インス組長。

 秘書室に乗り込み、チン・サンマン室長に「チャン・ジェヒョクを捕まえさせて…いったいどういうことなの?説明しなさい」というキム・テヒ。
「新聞に出ていることしか知りませんよ。」
「逃げないでちゃんと説明しなさい。チャン・ジェヒョクの逮捕は本当なの?」
「それは事実です。ヤクザと手を組んで株を買い占めましたからね。」
「ヤクザですって?」
「少し前に、通報がうちにあったんですよ。イ・インスというヤクザ者がチェハ通信の株式を急に集め始めたという。それで会長と一緒に調べてみたら、背後にチャン・ジェヒョクがいたんですよ。チェハ通信を乗っ取ろうとしていましたよ。」
「まさか、ジェヒョクが…。何でそんなことを…。」
「元々野心家だったからじゃないですか?こういっちゃなんですが、私は最初からチャン・ジェヒョクって男は信用ならんと思っていたんですよ。危なっかしい感じがしてね。」
「じゃぁ、チン室長が検察庁へ告発したんですね。」
「はい、私が告発しました。」
「お祖父さんの命令ですか?」
「チャンチーム長の息の根を止めろ!…という指示でした。」

 廊下で頭を抱えるテヒ。
そこにオ・ハニョンが通りかかる。
「あなたなら知っているわよね。何でチャンチーム長が不法にチェハ通信の株を買い占めたのか?」
「詳しいことは説明できません。ただ言えることは大きな夢を持って株を買おうとしたということです。辞表を預かってます。」
辞表を見てテヒは「このことを知っている人はいますか?」と尋ねる。
「いいえ、キム・テヒさんに見せるのが最初です。」
「じゃぁ、このことは誰にも言わないで。」
「無茶なお願いをします。今、チャン・チーム長を救えるのはキム・テヒさんだけです。」

 ソヌは駅でずっとジェヒョクが来てくれると思いひたすら待っている。

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 チョルンはチェハ通信を訪ねてきた。
そして、キム・テヒを見つけて尋ねる。
「すみません、拉致されたとき、イ・ソヌさんと一緒にいた方ですよね?」
「あ…はい。」
「どうなっているのか教えてください。何でチャン・ジェヒョクがつかまったんですか?それとソヌは今どこですか?チャン・ジェヒョクとどこかへ行くと出て行きました。しかし、チャン・ジェヒョクは捕まっている。それも知らずに馬鹿みたいにどこかで待っているんですよ。何でもいいから知っていることを教えてください。」
「…チャンチーム長と旌善(チョンソン)へ行こうとしていたわ。」
「旌善!?」
「私もそれしか知らないの。」

 それを聞いて、チョルンは清凉里駅へ走った。電鉄線のホームから江原道方面の列車ホームでソヌらしき人影を見て、駆けて行くチョルン。
しかし、タッチの差で、ソヌは立ちあがって行ってしまった。
行き違いになり、会えなかったチョルン。
「どこへ行った!どこへ行っちまったんだよぉ…」

 その頃、駅の売店でソヌはパンと牛乳を買っていた。
そしてベンチで座って食べてたところ、隣に新聞を持ったおじさんが座り、新聞を広げ出す。
そこには「チャン・ジェヒョク逮捕」のニュースが。
「すみません!ちょっとこのニュースを見せてください!」
おじさんから新聞を取り上げて食い入るように読むイ・ソヌ。

 ソヌはその足でチェハ通信本社へ向かった。
そこでテヒと会う。
「チャンチーム長はどうなったんですか?なんで捕まったんですか?」
「詳しいことは私も分からないわ。ただ、今検察庁で取り調べを受けているわ。」
「会いに行かなくちゃ。」
「それは無理よ。これを持って行って。それと明日の朝は必ず出社して。2人で遠くに行こうとしていたのは知っているわ。でも今は、そんなこと出来ない状況なのよ。」
預かった辞表をソヌに渡すテヒ。
「無理よ…。」
「馬鹿なこと考えないで!こういう辛い時こそ、理性的にものを考えるの!ソヌさんが感情的になっちゃったら、チーム長が余計に辛くなるじゃないのよ。分かったわね。私はイ・ソヌさんがこういうときちゃんと対応できる人だって信じているわ。」
「先輩!なんで私にこんなに親切にしてくれるんですか?私が憎くないんですか?」
「このまま辞めて、どこかに行ったら、本気で憎むわ。」

 ジェヒョクは首にソヌとの想い出の指輪をかけて、運転免許試験問題集の勉強を始める。
 
 ソヌは帰るあてを失い、ひたすら街を彷徨うのだった。

 テヒは帰宅すると横になっているキム会長の枕元へ行く。
「大丈夫なの?もっと入院していればよかったのに。」
「病院なんかに居たら、ない病名まで作られそうだからな。」
「随分心配したのよ。」
「ん?そうかい?」
「お祖父さん、ジェヒョクに何であんなことしたの?チン室長から聞いたわよ。お祖父さんがやらせたって。どうしてそこまでやったの?ジェヒョクがいくら悪かったといっても検察庁に引き渡すなんて。」
「…疲れた。寝させろ!」
「もしかして、私のせい?ジェヒョクが私を選ばず、他の人と付き合うから…。」
寝た振りをするキム会長。

 部屋から出てきたテヒを叔母のキム・ヒョンジャが呼びとめてお見合いの日程が決まったと伝えるが、何も答えず行ってしまうテヒ。
テヒがキム・ユニ(偽物・正体はウ・スンヒ)の部屋に行くと、ダンスミュージックを大音量でかけて偽ユニが踊っていた。
呆れて部屋に戻るテヒ。

 食堂の女将の夫はそのとき、花札賭博の賭場にいた。
やくざたちのいかさまによってすってんてんにされていた。
ほうほうのていで家に帰ると女将が激怒し、物を投げる。
「アンタ、賭場で賭け事やっていたしょ!ったくもう~~!あんた、銀行から借りたお金、全部かけたでしょ?そういうことしたら、指を切るって言ったわよね?指を切りなさい、指を~~!」
2人が殴り合いのケンカになっているところにウ・スンヒ帰宅。
「お母さん!何やってるの!」
顔のアオタンを卵でグリグリする女将。
※これは韓国の民間療法。アカタン、アオタンは卵でグリグリすると治ると信じられているのです、
スンヒは継父が先に手を出したことを咎め、今度やったら私がただじゃおかないわ!と怒鳴りつける。

 キム・ピルチュン邸にはチン秘書室長がやって来る。
 すると、キム会長はフラフラする体で出かけようとする。
「お父さん、その体でどこ行くつもりなの?」
キム・ヒョンジャが尋ねると、「一々問い詰めるな」とだけ答えるキム会長。
車に乗り込もうとするときチン室長に言う。
「今日は他の運転手の車に乗せろ。」
パク運転手が下がり、一緒にいた別の運転手が運転席に座った。
パク運転手を置いて、キム会長が向かった先は検察庁だった。
そして、拘留中のチャン・ジェヒョクと面会するのであった。

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第23話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第23話

ガラスの靴 第23話
 ウ・スンヒは電話口で日記の内容を読み上げる。
「チャン・ジェヒョクさんのお祖父さんはチャン・ギユンさんですね。うちのお祖父さんと一緒に仕事してましたね。会社の経営が傾いて、不渡りを出して、心臓マヒで亡くなられたと。続けますか?」
聞きながら苦い顔になるジェヒョク。
「俺の答えを聞きたければこの間のカフェに来い」
そう言って、ジェヒョクは電話を切った。
「ごめん。約束を守れなくなった。この次は一緒に食事をしよう。」
ソヌを抱き寄せて夕食を渋々断るジェヒョク。

 ジェヒョクに呼び出されて、夜、家を出ようとするウ・スンヒ。
 そこをユン・ソジュンに見とがめられ、「このうちの大人たちに余計な心配かけるようなことするなよ」と釘を刺される。
「余計な心配しないで」と一言いい、スンヒは約束のカフェに行った。

 ソヌは帰宅。
パク運転手は体調不良のキム・ピルチュン会長のそばで待機しているため、不在、お婆さんは寝ていて、ヨヌンが迎えてくれる。
ヨヌンは昨夜帰宅しなかったことを心配しているが、ソヌはヤクザに監禁されたなどとは言わず、仕事が忙しくて帰れなかったとごまかす。
お土産はジェヒョクの家で食べそこなったお寿司。
「こんな高い物、どうしたの?」
「あ、これ、チーム長が買ってくれて…。私を推薦してくれて会社に入れてくれた人なの。」「お姉ちゃん、そのチーム長って言う人と随分とまた仲がいいみたい…。もしかして…その方を好きでしょ?うちのチョルン兄ちゃんよりも。」
ヨヌンの女性の勘が冴えている。
返事に困るソヌ。
「分かっているわよ。うちのお兄ちゃんはプータローだし、客観的に見れば見所のない男性に見えるでしょうね。でも心はとってもきれいよ。お姉ちゃん、それ分かってるでしょ?」
「分かってるわ。」
「お兄ちゃんが誰かに命をかけるなんて初めてのことなのよ。お姉ちゃんに負担をかけそうなこと言うけど、私はうちのお兄ちゃんがソヌ姉ちゃんと結ばれればな…って思ってるの。」

 そういって、ヨヌンが下にキムチを取りに行っている間に、突如、ソヌが鼻血を出した。
 
 こちらはカフェ。
ジェヒョクはスンヒに何も言わない。
「何で黙っているの?ソヌを会社から追い出してくれさえすれば、秘密は守るわよ。」
そこでやっと口を開くジェヒョク。
「もし、要求を拒否したらどうする?」
「なら仕方がないわ。お祖父さんに日記を見せるまでのことよ。」
それを聞いて薄笑いを浮かべるジェヒョク。
「じゃぁ、仕方ないですね。どうぞお好きに。俺はキム・ユニさんの要求を聞き入れる気はありません。キム・ユニの座に居たければ、俺を振り回すのはやめにした方が身のためですよ。俺は最初っから本物のキム・ユニだって信じてませんからね。イ・ソヌを追い出したい理由もまさにそれでしょう?偽物だってバレたらまずいから。」
ジェヒョクに逆襲されて顔が引きつるスンヒ。
「随分、想像力の豊かな方ですこと。」
「一週間あれば、あなたが偽キム・ユニだって証明できますよ。」
「偽物なら私が先輩よ!」
もうわけのわからないことをいって反論するスンヒ。

 ブチ切れたスンヒは家に帰るとキム・ピルチュンの部屋に行き、日記帳を差し出して言った。
「チャン・ジェヒョクさんのお祖父さんのことが書いてある日記帳です。どうかご一読を!」
日記帳を見るキム会長にスンヒは言う。
「心臓マヒで亡くなったチャン・ギユン会長の孫があのチャン・ジェヒョクさんなんですよ、お祖父さん。テヒ姉さんに接近したのも復讐のためだったんですよ。しかも、私のことを脅すんです。お祖父さんと2人だけの秘密にしていた私が偽物だって話を知っていて、うちのお祖父さんがチャン・ギユンだってバラしたら、お前が偽物だって言いふらしてやるって。お祖父さんの復讐のためなら手段を選ばない人よ。あいつを潰さないとお祖父さんもテヒお姉さんも怪我をするわよ。」
「いったいこの日記帳、どこから手に入れた?」
「お祖父さんの運転手さんから直接聞くとよろしいですわ。」
「なんだと?」
「運転手の息子さんと私、親しくてね、その人からもらったのよ。」

そう言って部屋を出るスンヒ。
入れ違いで部屋に呼ばれるパク運転手。
「こ…これは何だ?いつからチャン・ジェヒョクの秘密を知っていた?いつから隠していた。言え。」
「会長!誤解です。」
「じゃぁ、この日記帳はどうしてあるのだ!説明しろ、説明を!」
「じ…実は、あのチャン・ジェヒョクのオフィステルに秘密を探りに行ったとき見つけました。チャン会長のお孫さんだとそのとき知りました。」
「しかし、キミは何も見つけられなかったと言っていたではないか。なのにこんなものを隠していた。いったいどういうつもりだ!」
「こんなのは無意味な争いだと思いました。それで復讐を引きとめようと…それだけなんですよ、会長!他に意図はありません。」
「そんなことはなかろう!チャン会長の復讐をするつもりなんだろう!」
そう言ってフラフラと崩れるように倒れるキム会長。
会長が大変だ!
慌ててキム・テヒ、キム・ヒョンジャ、ユン・ソジュンが会長の書斎に飛び込む。
「おじさん、いったいお祖父さんに何をしたんですか!」
パク運転手を責めるテヒ。
意識を失うキム会長。
ショックを受けたテヒはジェヒョクに「おじいさんが倒れた」と電話をした。

 病院に駆けつけるジェヒョク。
集中治療室で治療を受けるキム会長。
ショックでふさぎこんでいるテヒに「大丈夫か?」とジェヒョクは声をかける。
「お祖父さん、どうなっちゃうの?…」
涙ぐむテヒ。

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 そして病院からは会長宅のキム・ヒョンジャへ「とりあえず峠は越えた」との電話が。
それを聞いたウ・スンヒは部屋に入り、「今、倒れられちゃ、元も子もないじゃないの…」と独り言を言う。

 ソヌは出勤の準備中。お婆さんはソヌを実の孫のように可愛がり、顔色が悪いからと特製スープを作ってソヌに出す。
ソヌはそのお婆さんの優しさに思わず抱きついて「ありがとう」という。

外に出るとカントン若頭以下組員が身辺警護にぞろり。
「あ~、組長からイ・ソヌ嬢が再び拉致されることがないよう警備ばせんねと私事がありましたけんね。」と誇らしげに言う若頭。
困った顔のチョルンが「いや、俺一人でソヌを守れるって言ったのにみんな付いてきちゃって…。」
あきれ返ってそのままバス停まですたすた歩いて行ってしまうソヌ。
後を追うチョルン。
バス停ではソヌを取りかこむようにヤクザがぞろり。
「早く行ってって言ってよ、もう。」
「ん、あ、いや、みんな喜んでやっているからなぁ。」
隣に立つチョルンが答える。
「こんなことがずっと続くようなら、もうあなたのうちに居候できないわ。」
「それは俺ンちを出て行くってことか?」
「こんなことされるとお祖母さんに申し訳なくて、家になんかいられないじゃないの。」
「こういうことになったのは私のせいでしょ?あなたがヤクザになったのだって、携帯電話200万ウォンを私の代りに弁償するためだったわけだし。」
「そんなんじゃねぇ。」
「じゃぁ何よ。何でヤクザなんかに。」
「男として、お前のために何かしてあげたかったから。お前のために何かしようとしてもお金も何もない俺に有ったものは拳だけじゃないか。」
「私ももう充分過ぎるほどあなたから受け取っているわ。これ以上何をしようと言うの?」
「俺はお前の笑っている顔が好きだ。だからほほ笑んでもらえることを何でもやるつもりだ。」
「馬鹿ね…。本当に大変なのはあなたじゃない。私のせいで一番傷ついているのはあなたじゃないの。いっそ会わなければよかった。あなたを悪の道に走らせなくて済んだから。」
「いや、お前に会っていなかったら、俺ははるかに不幸になっていた。愛なんて分からなかったからな。俺に済まないなんて思うな。俺は好きだからこうしているんだ。」

 居心地の悪いウ・スンヒは実家の食堂に帰って来る。
「真昼間っからどうしたのよ。」と尋ねる女将。
「嫌なことがあってね。お爺さんが倒れた。」
「死ぬの?」
「いや、峠は越えたって。」
そこへ酔って帰って来る継父。
株で損した分を補てんしてもらおうと頼むがスンヒにすげなく断られる。
「お金くれないんなら、偽キム・ユニだって触れて回るけぇ。」
その言葉に怒って出て行くスンヒ。

ユン・ソジュンの経営するレストランにソジュンを訪ねて一人の女性がやってきた。
チェ・ミニョンだ。
ソジュンはパク・ヨヌンに紹介する。
「幼馴染のチェ・ミニョンだ。アメリカに留学していて最近帰ってきた。」
「話は聞いているわ。6年ぶりに会ったって言うのにヨヌンさんのことばっかり言っているのよ。何でも自分の給料分お皿を割ったんですって?」
「ひどい、裏で私の噂話をしていたの?」
「噂だなんて…。ちょっと話をしただけなのに。こいつはね、怒らすとやばいんだ、これが…。あ、キミは仕事に戻っていいから。」
するとヨヌン、ソジュンの足を思いっきり踏みつけて「あら、ごめんなさい!そこに社長の足があったなんて気が付かなかったわ。」
それを見て面白がるチェ・ミニョン。

 病院ではテヒとジェヒョクが集中治療室の外で座っている。
「家に帰って休んだら?」
「私は大丈夫よ。あなたこそ、夜を明かして、会社にも行けなくって…。ごめんなさいね。」
「私も昨日は大変だったの。」
「僕で何か役に立てることがあってよかったよ。…そんなに心配するなよ。会長はたぶん大丈夫だから。」
「そうね…ありがとう。」
お互いに気を遣うジェヒョクとテヒ。
集中治療室から医者が出てくる。
「峠を越えましたが、意識が戻るまでは安心できません。」
心配でたまらないテヒは病室に入る。
それを外から見たジェヒョクはキム・ピルチュンへの報復を完成させたい一方で、テヒを苦しめては可哀想だという思いもあり、一人悩む。

 ソヌはジェヒョクもテヒもいない会社で一人アイコンパックの資料作成に励む。
そしてジェヒョクがチーム長室に来ていないか確認しにいくとそこにはオ・ハニョンが。
「チーム長のことがそんなに心配なら、ここを辞めてください。あなたはチーム長がどんな人か全く分かっていない。チーム長はトラブルがあればある程どんどん強くなっていくでした。それが、イ・ソヌさんに会ってからというものどんどん変わっていきました。あなたがチーム長を壊したのです。もしチーム長が間違いを起こすようなら、私はあなたを許しません。」

 ジェヒョクが病院から出て帰宅すると、携帯電話の留守電がソヌからの録音メッセージでいっぱいになっていた。
「出勤せずにどうしたんですか?」「今、仕事をしています。」「まだ会社にいます。」
それを聞いたジェヒョクは急に立ち上がって部屋を出て行った。

いくら電話しても出ないジェヒョクを諦め、会社に携帯を置いて帰ろうとするソヌのところにジェヒョクが現れる。
「待たせてごめん。」
「1日中電話したのに全然出ないんだもの。」
ソヌを抱きしめるジェヒョク。
そして丘の上で二人っきりで話をする。
「会長が倒れた。峠は越えたけどね。会社では会長が倒れたことはトップシークレットだったからね。連絡が出来なかったんだ。以前に、うちの祖父さんを死なせた男がいたって話をしたよね。だから、僕は復讐をしようとしていた。覚えているかい?」
「覚えているわ。」
「実はそのターゲットこそがキム会長だったんだ。…おかしな気分だったよ。倒れてベッドで寝ている姿を見たって言うのに…全然嬉しくないんだ。」
「愛と憎しみは紙一重だからね…。もしかしてチーム長はキム会長のことを気に入っていたんじゃない?」
「そうかもな。…僕は会社を辞めようと思うんだ。もうチェハ通信で自分が出来ることなんかなくなっちゃったし。でもソヌさんは会社に残れば実力もあるしそれなりの地位に行けると思うよ。でも出来たら、一緒に辞めて、僕について来てほしい。」
「私の方がチーム長から去らなくてはならないって思ってました。辛い思いをさせたんじゃないかって。」
「ソヌさんがいなくなったら…それこそ一番辛いよ。」

そして…熱いキッスをする2人。

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第22話

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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第22話

ガラスの靴 第22話
 「パク・チョルンが助けにくるまでせいぜい待っているんだな」
キム・テヒとイ・ソヌの2人はオ・ハニョンが雇った隣町のヤクザに拉致され、倉庫に閉じ込められる。
「誰なの?パク・チョルンって。」
「私の友達なの。先輩を巻き込んでしまってごめんなさい。」
「困ったわ。明日の10時に会議があるのに。そのパク・チョルンって人が来ないとどうにもならないわね…」
暗い倉庫の中で二人の会話は続く。

一方、隣町のヤクザはオ・ハニョンに電話をする。
「まずいことになりましたぜ。イ・ソヌという女を連れて行こうとしたら、急に妙な女が割り込んできたので仕方なく、2人とも拉致しました。」
「もう一人って誰なんです?」
「キム・テヒという女です。」
「え?キム・テヒ?とにかく、仕方がないから2人ともそのまま閉じ込めておけ。」
 チョルンが日記帳を持ってこないことには話にならないので、2人とも幽閉する指示を出したオ・ハニョン。

キム会長宅にはふらふらになったキム・ピルチュン会長が帰宅し、ベッドで横になる。
秘書のチャン室長はキム・ヒョンジャと話をする。
「いつからお父様は具合が悪くなったんですの?」
「チャン・ジェヒョクが会長室に呼ばれて殴られたときからです。秘書室までその音が聞こえてきましたよ。3回も。」
「会長はどこか静かな場所で静養させるべきです。」
「私もそう思うけど、はたしてお父様は耳を傾けてくれるかしら?遺言状はあるの?」
「聞いたことがないですね…。会長は秘密が多いですから、よくわかりませんが…。」

 チョルンの家ではチョルンが持ち出したとも知らず、父親のパク運転手が日記を探している。
 そのチョルンと弟分のスタクの後ろをウ・スンヒが付きまとう。
「お前なんか顔も見たくないといっただろうが。」
「嫌われているのは知っているわ。でも、嫌いだというその声だけでも聞きたいの。」
呆れたチョルンはスンヒを焼き肉屋に連れていく。
「何で俺のことが好きだって言うんだ?」
「ソヌのこと、何で好きなのか聞いたとき、『人を好きになるのに理由がいるか?』って言っていたわよね。私もそうよ。昔、私がいじめられて友達がいなかったとき、チョルン兄ちゃんだけが違ってて平等に接してくれていた。そのときからずっとよ。」
「別に好きだから助けたわけじゃないのに。」
「チョルン兄貴は正義感が強くて、いじめられる人を見るとほっとけないたちだったからですからねぇ。」
スタクが口を挟む。
「分かっているわよ、そんなこと。私もいじめられている人の一人にすぎなかったってことも。それでもお兄ちゃんのことが好きだった。ごめんね。好きになって。」
「スンヒ、まぁ一杯飲め!」

その頃ソヌは倉庫のドアを開けろと絶叫しながら叩き続けていた。
「…体力を消耗するわよ。どっちみち、そのパク・チョルンって人が来ないことにはどうにもならないんでしょ?こっちに来て座ったら?」
こんなときでも冷静なテヒ。
「先輩、本当に、本当にごめんなさい。」
「さっきから謝ってばかりね。実はね、昔こういうことがあったの。ヤクザにとり囲まれて、こういうところに入れられて。そのときは子供だったし、一人ぼっちだった。でも、今はソヌさんがいるじゃない。私は怖くないわ。無事に出られるわよ。心配しないで。」

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その頃、イ・インスの組ではカントン若頭と2人で話をしていた。
「おい、チョルンはどこ行った。」
「ウ・スンヒと飲んでいるんじゃなかとですか?それより親分、今、あのジェヒョクの日記帳を血眼で隣町のサンパンウル一家が探しとーとですよ。」
「何?チャン・ジェヒョクに連絡しろ。」
めんどくさそうにカントン若頭がジェヒョクに電話するが、その携帯電話はジェヒョクがトイレに行っている間にかかってくる。
それを見た、オ・ハニョンはいち早く電話を切り、「電話がかかってきたか?」と聞くジェヒョクに「いいえ、かかってきてません」としらを切る。

「携帯電話の電源、切られてますぜ。俺らを避けとーとですかいね?」
「ジェヒョクの奴め…」
イ・インスはオ・ハニョンの裏切りにまだ気が付いていない。
とにかくイ・インス組長はチョルンとソヌの行方を追うよう若頭に指示した。

 そのころチョルンは泥酔し、スンヒ、スタクとタクシーを探していた。
どさくさにまぎれて、チョルンの上着の内ポケットに入っている日記帳を掠め取るスンヒ。
チョルンとスタクがタクシーで行ってしまうと、盗んだ日記帳をスンヒは開いて読む。
ついに、ジェヒョクの秘密をつかんだスンヒはにやりと笑った。

 酔って帰宅し、スタクと妹のヨヌンとやっとのことでベッドに寝かす。
ヨヌンはスンヒに付きまとわれて仕方なく飲んだ話を聞き激怒。

テヒとソヌは励ましあう。
「少しは寝なさいよ。」
「おなかがすきすぎて眠くないわ。」
「私のこと、憎いでしょ。ジェヒョクさんのこと奪われたって思って。ずいぶん心配していたんですよ。」
「正直のところ、初めは恨んでいたわ。ソヌさんさえ現れなければジェヒョクさんと私の間に波風は立たなかったでしょうから。でも人と人が会うのはそれなりの理由があるって言っていたじゃない。ソヌさんと私が出会ったのも何か訳があったはずに違いないわ。」
「スンヒがお金持ちのお祖父さんがいたからってうらやましいなんて全然思わなかったけど、今はうらやましい。こんな素敵なお姉さんがいるんですから。先輩こそ寝てください。明日は重要な重役会議なんでしょ?」
「もし、明日の重役会議に出られたら、プロジェクト名をソヌさんが命名してくれた『アイコンパック』にしようと思うの。とても気にいったし。次世代モバイルインターネットサービスの名前は『アイコンパック』でいこうと。」

翌朝、キム会長邸ではテヒが帰ってこないとお手伝いさんが心配する。
叔母のキム・ヒョンジャは冷たく答える。
「どうせチャン・ジェヒョクと飲んでいるんでしょ?ほっときなさいよ。何事もなかったかのように帰ってくるんだから。それからこの件はお父さんには内緒ね。」
 そして、「テヒが初めて発表するプロジェクトだ。これが寝ていられるか!」…と起きだしてきた父・キム・ピルチュン会長にはもう出かけたと嘘をつくキム・ヒょンジャ。

 パク運転手宅にはカントン若頭がスキンヘッドの若い衆一人を伴って、チョルンを朝早く訪ねてくる。
「個人的な話がありますばい。」
二階に行った若頭はチョルンに言う。
「大変たい。イ・ソヌが拉致されたばい。ジェヒョクの日記帳の件と関係があるようやけんど。」
チョルンが上着のポケットに手をやると…日記帳がない。
とにかく監禁されている疑いのある場所に若頭たちと行くことにしたチョルン。
父親のパク運転手から日記帳のことを聞かれたが、「帰ってから話します』とだけ答えて出ていく。

 早朝のチェハ通信オフィス。
チャン・ジェヒョクが出勤してくると、いつもなら真っ先に来ているはずのテヒとソヌがいない。定時間になっても連絡がないので心配するジェヒョク。

 ソヌとテヒが監禁されている倉庫。
外をサンパンウル一家が守っている。
そこへ現れたチョルンと暴力団の面々。
二人を監禁していたヤクザたちをぼこぼこにする。
外で人を殴る物音が聞こえたので出口に向かったソヌ。
ガラリとドアが開くとそこにはチョルン。
「大丈夫か!」
「遅いじゃないの!もう!怖かったんだから!」
「そうやって反発してくるところをみると大丈夫みたいだな…よかった!遅れてすまん!」
そこへ組長が入ってくる。
「無事か!」
「はい。」
「もう、あなたたちのせいでキム・テヒ先輩まで巻きこまれちゃったじゃないですか!」
それを聞いてチョルンがあいさつする。
「パク・チョルンと申します。イ・ソヌさんの先輩の方ですか。今後ソヌさんをよろしくお願いします!」
組長とテヒの目が合って驚く。
組長がチンピラだったとき、財布を掏り取ったあの娘だ。
まっすぐな目をして気の強かったあのときの少女だと。
テヒもあの日のチンピラと気がついたようで無言で組長の顔を眺めていた。
テヒとソヌは拉致されたときにサンパンウル一家が拉致場所まで運んできていたテヒの車に乗り、急げば会議に間に合うわと行ってしまう。
ちょっと寂しい表情のチョルン。
「何だ?ありがとうと言ってもらえると思ったか?」
組長がいたずらっぽい目で言う。
「いや、そんなことありませんが…。チャン・ジェヒョクの野郎のせいでこんなことが起きちまって…。」
「なぁ、チョルン。この件は俺に任せてくれないか?チャン・ジェヒョクとはちょっと話があるんだよ。で、お前は手を出さないでくれ。」

テヒは車の中から会社に電話。
「遅れてすみません。会議には間に合わせますから、準備して待っていてください。」
車を飛ばすテヒ。
会議直前に車は会社に着く。
「ソヌさん、今日は私のアシスタントをして!」
二人で会議室までダッシュし、チャン・ジェヒョクが代わりに会議を進行させようとした瞬間、「遅れてすみません!」と二人が入ってくる。

 そしてソヌがアシスタントをし、テヒが『アイコンパック』プロジェクトのプレゼンテーションを開始する。
プレゼンテーションが進行する中、オ・ハニョンが会議室を抜け出し、サンパンウル一家に抗議の電話をする。
「何?日記帳がない?ふざけるな!言い訳は聞きたくない。急いで日記帳を探すんだ!いいな!」

 かくしてプレゼンテーションは大成功。重役連からは割れんばかりの拍手。
会長も恵比須顔をテヒに向けて「おお、お疲れ!」という。

会議の後片付けをしているソヌのところにジェヒョクがやってくる。
「何だか二人とも全然寝てないみたいじゃないか。いったい何があった?」
「ちょっとしたトラブルに巻き込まれて…。」
「秘密ってことか…。」
「会議うまくいってよかったですね。」
「テヒさんは実力のある人だ。必ず成功すると思っていたよ。ところで、今夜夕食を一緒に食べないかい?」
「じゃぁ、ジャージャー麺大盛りで。」
「中華料理店じゃなく、うちで…。」
そうして家の鍵を渡すジェヒョク。
「ソヌさんが待っている家で食事がしたいんだ。旨いものは僕が用意するから。」

 さてこちらはユン・ソジュンのレストラン。
パク・ヨヌンはウェートレスの仕事が板について笑顔が自然に出るようになった・
ところが、ソジュンは「あああ、やりすぎだ!愛嬌ふりまきすぎだよ、もう」と不満たらたら。
自分が笑顔を作って接客しなさいと熱血指導したのも忘れて…。
厨房に注文内容を伝えるヨヌンに「うちは食事を売るところで媚を売るところじゃないんだ。何をニヤついているんだ。」と文句をつけるソジュン。
しかし、そこはヨヌン。
「暇だったら、従業員に文句をつけてないで、自分も店に出て働いたらどうですか。」
そこへ叔母のキム・ヒョンジャがやって来る。
「新しい従業員?それが何であなたを怒鳴っているのかしら。」
「ちょっと、精神的な部分で文句をつけたから。」
「全く…社長が女性従業員と口げんかをするなんて…。」
「今日は何で来たんですか?」
「うちにいるとヒマだから。ところでアメリカからチェ・ミニョンが帰ってきたの。知ってる?ソヌと見愛をさせようかと思って。」
「あ、俺はお見合いは御免だからね。お目当ての相手がいるからさ。」
どうやら、キム・ヒョンジャはソジュンの幼馴染をキム・テヒの見合い相手にする気らしい。

 さて、こちらはウ・スンヒの実家である食堂。
スンヒが高価そうな刺身を持ち込み、実母である女将と、継父に御馳走している。
「何でこんな高い料理を持ってきたの?」
「ちょっといいことがあって。イ・ソヌを追い出す格好のネタを手に入れたのよ。作戦内容はややこしいから言わないけど、お母さんたちは黙って高みの見物でもしてて。」

 ソヌは言われた通り、仕事が終わるとジェヒョクの家へ。
家の中の高価そうな熱帯魚の水槽を見ながら待つソヌ。
ジェヒョクがソヌの待つオフィステルに車でたどり着くと、そこにはカントン若頭以下チョルンのいる暴力団組員の面々が待ち伏せしている。
「イ・インス親分がきさんに話のあっけんそーばい。」
組事務所に連れて行かれるチャン・ジェヒョク。
事務所の入口では拳を握りしめ、睨みつけるパク・チョルンがいた。
中で組長と二人きりで話すジェヒョク。
「日記帳がどれほど大切なものなのかは知らないが、お前さん、手段を選ばないね?」
「何の話だ。」
「日記を手に入れようとして、人質にキム・テヒとイ・ソヌをサンパンウル一家が倉庫に朝まで監禁したんだよ。」
「え?」
「サンパンウル一家はうちと敵対関係にある暴力団だ。なんであんな奴らとつるんで悪さをするんだ?しかも女を人質にとるとは。チャン・ジェヒョク!いったいどういうつもりなんだ?」
とんでもない陰謀と事件があったことを聞かされて驚くジェヒョク。
「オ・ハニョンが単独で処理したみたいだな。イ・ソヌとキム・テヒまで連れ去るとは予想もつかなかったことだ。オ・ハニョンは俺を助けようとしてやっているんだから、責任は俺にある。ああ…もう嫌だ!こんな頭脳戦。もう全て投げ出したいよ。」
「どういうことだ。」
「祖父さんのことも自分の過去も全て捨てて楽になりたいってことさ。俺がまいた種だ。俺が刈り取らないとな…。」
「忠告しとくよ。お前さんの部下のオ・ハニョンに気をつけろ。足元すくわれかねないぞ。」
事務所を出て行くジェヒョクにチョルンが言う。
「もう二度とこんな問題起こすなよ。今度こんなことをしたら、俺かお前のどちらかが死ぬからな。」

 帰りが遅れたジェヒョク。
ソヌは待ちくたびれてうっつらうっつらと居眠りをしていた。
ジェヒョクが入って来ると目を覚ます。
「さっきまで起きていたのに居眠りなんかしちゃって…。」
「随分待たせたね。ありがとう…待ってくれて…。」
ソヌを抱き寄せるジェヒョク。
そこに突然の電話。
ウ・スンヒからだ。
「日記帳は私のところにあるわ。どうする?ソヌをクビにしてくれたら秘密は守るけど、ソヌと付き合うのならどうなるか知らないから。」

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第21話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 
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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第21話

ガラスの靴 第21話
 「キム会長の運転手を脅迫してることをバラされたくなかったら、ソヌをクビにしてちょうだい。」
脅迫するウ・スンヒ。
「何故、あなたの言葉を聞かなくてははならないんですか?」
「私が、チャン・ジェヒョクさんの弱みを握ったからです。」
「証拠はありますか?私が会長の運転手を脅した証拠、示せますか?私の弱みを握りたければ証拠を持ってくることですね。」
ハッキリ突っぱねるジェヒョク。
そしてしつこく食い下がるスンヒに「自分のことしか考えていない利己的な人ですね」と冷たく言い放つ。
ジェヒョクが去った後、「今に見てなさい。絶対身動きできない証拠をつかんでやるわ」と一人決心するスンヒ。

 事務所に戻ってきたジェヒョクはスンヒの脅迫を問題視し、オ・ハニョンに言う。
「何でバレたのか分からないが、キム・テヒの『妹』キム・ユニが日記帳の一件を知っている。」
「日記帳はパク運転手の息子が持っているんでしたね。早く回収しないと。」
「いや、それでは却って話をこじらせることになる。キム・ユニを監視しろ。何をしでかすか分からない女だからな。」

 組事務所の組長室に集まるイ・インス組長と若頭のカントン、そしてパク・チョルン。
チョルンは日記帳を取り出し、親分に見せる。
そして一言。
「チャン・ジェヒョクかパク・チョルンか2人のうち、どちらかを選んでください。ヤツのせいでうちの親父が酷い目に遭いました。」
組長は答える。
「ジェヒョクは古い友達だ。つぶすわけにはいかない。だが、お前を失いたくもない。」
「問題はチャン・ジェヒョクと俺が不倶戴天の敵同士だということです。当分日記は俺が預かります。どっちに付くか決めたら連絡してください。」

 チョルンが組事務所を出て帰る途中、ウ・スンヒがいきなりタクシーでやって来る。
「二度と俺の前に姿を見せるなって言っただろ!」
「話があるのよ!ねぇ…日記帳だけど、私にくれない?チョルン兄さんのお父さん、そのせいで脅迫されたんでしょ?」
日記帳をくれたら、ジェヒョクを酷い目に合わせてやるととんでもない提案をするスンヒ。
 深夜のチェハ通信の事務所では最後まで残業で残ったイ・ソヌがパソコンの前で居眠りをしている。
そこにジェヒョクが現れて、ソヌの携帯のベルを鳴らしてソヌを起こす。
「チーム長、帰ったんじゃないんですか?」
「外で人と会って、戻ってきただけだよ。それより、キミ、こんな時間まで何していたの?」
「パワーポイントで次世代携帯アプリの企画書を作っていたんですけど、パワーポイントが苦手で…。テヒさんは他の人に頼むって言っていたけど、初めて任された仕事ですから…。」
「そう…。じゃぁ見てあげるよ。」
そうして深夜の愛のパワポ熱血指導が手とり足とり行われたのだった。

 深夜の公園のベンチでジェヒョクの日記帳をくれというスンヒの提案についてチョルンはしばらく考えた後、ハッキリ断った。
「チャン・ジェヒョクはムカつくけど、人の手を借りて復讐をしようとまでは思わねぇ。俺一人できっちりかたを付けられる問題だ。」
「簡単な方法を教えてあげたのに。」
「安易な方法なんてろくなもんじゃねぇ。話はすんだ。消え失せな。」

 食堂では女将が店の権利書がないとあちらこちら探し回っている。
そこに夫が帰宅。
「店の権利書を担保に5000万ウォン借りて、倍になるという投資信託を申し込んできた。」
「いったい何をやっているの?まかり間違ったら大変なことになるじゃないの!」
妻の話など聞かず欲ばかりかく愚かな夫を嘆く女将。

 キム会長宅では朝食の時間にテヒが携帯電話の新規プロジェクトについて祖父のキム・ピルチュンに説明する。
そして、テヒは叔母のキム・ヒョンジャにお見合いの相手を探してくれと頼み込む。
「ジェヒョクさんとは関係が終わったわけではないけど、アラサーだもん。そろそろちゃんとした結婚相手を見つけないとね。」
従兄のユン・ソジュンがその発言に首をかしげる。
「姉さん、いままでそういうの嫌がっていたじゃないの?どうしたんだい?急に。」
「結婚についての考え方が変わったのよ。」
そこにウ・スンヒが口を出す。
「うそよ。新規事業チームに契約社員で入ったコのせいでしょ?チャン・ジェヒョクがその女に首ったけで…。」
「なんですって?それ本当なの?」
驚くキム・ヒョンジャ!
話を黙って聞いていたキム・ピルチュン会長は「ちょっと話をしよう」とテヒを連れて書斎に入る。

 「本当のことを言いなさい。いったい何があったんだ?」
テヒはお互いにどこか関係が覚めてしまったから冷却期間を置こうっていっただけ、ジェヒョクさんに落ち度はないとジェヒョクをひたすら庇う発言を繰り返す。
なんかあやしいと思いつつ、キム会長は出勤の準備をしなさいと言って話を終わらせた。

 スンヒの出しゃばった態度に怒ったソジュンはお祖父さんと母さんになんてこというんだと文句をつける。
そこへテヒが出てきてスンヒを部屋に呼ぶ。
「お祖父さんの健康だって悪いのに何であんな酷いこと言うの?」
「だって、腹立つんだもん。」
「それでも言ってはいけないことがあるの。余計な心配をかけてどうするつもりなの。」

 イライラしながら部屋を出るスンヒ。
「カレシ盗られているのに何さ、あの態度。ばっかじゃないの?」

 ソヌは前日深夜まで働いたのに、食事もせず会議準備があるからとさっさと出勤してしまう。
それを見て呆れるチョルン。
部屋で横になっているとヨヌンがやってきて、「お兄ちゃん、ソヌ姉さんを他の男性に盗られたまま諦めるつもり?いいの?それで!」と言う。
うるさい、寝かせろ、口出すなと鬱陶しがるチョルンに更に言うヨヌン。
「これは女の勘よ!ソヌ姉さんがホントに好きなのはお兄ちゃんだけよ。お兄ちゃんの純粋な愛に気が付いたらきっと戻って来る筈だわ。」
「ホントか?それ。」
「10本の指をかけてもいいわ。もし、違っていたら指十本燃やすわよ!」
それを聞いて牛乳を届けようとダッシュするチョルン。
ところが、ソヌに追いつきそうになったとき、ジェヒョクの車がやってきて、「昨夜は遅かったじゃないか。会社まで送ってやるよ。乗りな」…とソヌをさっさと連れて行ってしまった。
悔しがるチョルン。

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 ジェヒョクとソヌが会社に着くとキム会長とばったり。
「あ、おじいさん、おはようございます!」
「おじいさん?誰に向かって口をきいてる!」
睨むチン秘書室長。
「会長、おはようございます。」
頭を下げるジェヒョク。
ここで初めておじいさんが嘱託などではなく会長だと気が付き「済みませんでした!」と頭を下げるソヌ。
会長はジェヒョクに会長室に来いと言ってエレベーターで行ってしまう。
「ソヌさん、先に事務所に行ってて」と言って会長の後を追うジェヒョク。

 事務所の前の廊下ではスンヒが待ち伏せしていた。
「今朝ね、うちでひと悶着あったの。ジェヒョクさんがテヒ姉さんと付き合わずにあんたと浮気しているって聞いて、お祖父さんも叔母さんもカンカンよぉ!解決したかったら、アンタがこの会社を辞めることね。」
汚い告げ口をしたに違いないと黙ってスンヒを睨むソヌ。

 会長室に連れて来られたジェヒョク。
部屋に入るや否やキム会長はいきなりジェヒョクを殴る。
「悪い奴め!テヒを寂しがらせて、テヒを傷つけて!このじじいがテヒを頼むといっておいたのにこんなことをするとは。本当のことを言え。お前はテヒのことをどう思っているんだ!」
「好きでした。好きと愛しているは違います。」
「それで愛のためにテヒを裏切る気か!」
2、3度殴りつけた後、「顔も見たくない!失せろ!」と怒鳴る会長。
ジェヒョクが出て行った後、倒れこむ会長。

 事務所に唇を切ったジェヒョクが入って来る。
心配そうにジェヒョクの顔を覗き込み、「会長に殴られたんですね。私のせいで。スンヒ、いや、キム・ユニから話を聞きました。」というソヌ。
「済まないのは僕の方さ。確かに会長は怒っているけど、それで変な判断を下すことはない思うよ。ソヌさん、心配しないで。」
そのやり取りを後から見ていたテヒは気分を害し、目をそらして行ってしまう。
そして、席に戻ると、昨夜遅く完成したソヌがパワーポイントで作った企画書が置かれていた。
そこに叔母のキム・ヒョンジャからお見合い相手が決まったことを伝える電話が…。
「今度の土曜日だけど、いいわね。」
 チーム長室のチャン・ジェヒョクにはウ・スンヒから電話が。
「朝、お祖父さんがものすごく怒ってたから心配してたのよ。」
「いったい、何が望みだ!」
「前にも言ったわよね。イ・ソヌの解雇。そして二度と会わないって約束して。」
「断ったら?」
「交渉決裂ね。後になって公開しても知らないわよ。」
ほぼ嫌がらせのような電話に怒るジェヒョク。
直ぐに電話をかけた先は…イ・インス組長のところだった。

 ビリヤード場でチョルンがビリヤードをしているところにイ・インス組長とカントン若頭がチャン・ジェヒョクとオ・ハニョンを連れてやってきた。
組長が言う。
「2人の間でこじれた話は2人で解決した方がいいと思ってな、連れてきたんだよ。」
「俺は話なんてないぜ」と知らん顔をしようとするチョルンにジェヒョクが言う。
「俺の方が話がある。日記帳を返してくれ。」
「断ったら?」
「金なら出す!」
「いくら出す?」
アタッシュケースを出して中を開いて出すジェヒョク。
中は札束がぎっしり。
「驚いたな…。俺の親父が一生見られないようなお金だぜ。でもお断りだ。」
「いくらならOKする?」
「世の中はお金を積めば何とかする人間ばかりだが俺のようないくら積んでも態度を変えない馬鹿野郎がいることを覚えておけよ。」
「日記帳を返せ!」
「返してほしけりゃ、うちの親父をなぶらないことだな。真面目に暮らしている人間を振り回しやがって。俺の言うこと、間違っているか?」
「正しいと思いますぜ。兄貴!」
スタクが答える。
「もういい。やめとけ。うちの若い衆は家族だ。家族同然の者に手を出す気はない。これは2人の男のプライドの問題だ。俺が口を出せる話じゃねぇ。俺が手伝えるのはここまでだ。」
侠気を示すイ・インス。
そうして、子分を引き連れ、組長は引き揚げた。
 
 諦めて車に戻るジェヒョクにオ・ハニョンが言う。
「こういう場合は反対勢力のヤクザを使うのが定石ですよ。日記帳さえ戻ってくればいいんですよね。チーム長の手は汚させませんから。」
そしてオ・ハニョンはイ・インスと敵対する暴力団の事務所に行き、札束を出して組長に渡す。
「日記帳だけ手に入れてくれればいいですから。」
「それで、パク・チョルンって人の弱点は何です?」

 ソヌがトイレに入ると、女子トイレでチェハ通信のOLたちがひそひそと噂話。
「今度事務補助で入ってきた契約社員のコったら色仕掛けでチーム長をたらしこんだのよね…。」
OLたちはソヌが洗面台にいるのを見つけるとそそくさと出て行ってしまった。
顔をしかめてトイレを出て、会社のロビーに行くと、そこで掃除係のシン班長にばったり出くわす。
シン班長も嫌味たらたら。
「あ~~ら、お久しぶりねぇ。事務職になれたんですねって。チーム長を色仕掛けで口説き落としたとか…。」
会社の中で四面楚歌となったイ・ソヌ。

事務所に戻るとテヒが待っていた。
「この企画書、よく出来てるわね。お疲れ様。」
「この際ですから、この企画、モバイルインターネットサービスに『アイコン・パック』と命名したいのですが。アイコンをクリックすればすぐ使えるからアイコン・パックとすれば頭に入りやすいですよね?」
「悪くはないわね。検討するわ。」
「ありがとうございます。先輩の言葉で勇気をもらいました。今日はいやなことばっかりだったから…」
「人の噂は気にしないこと。噂なんか気にしていたら、負け犬になっちゃうわよ。じゃぁね。」
仕事を終えて会社から出てきたところに突然ヤクザグループの車が現れ、ソヌとテヒを拉致した。
オ・ハニョンが頼んだイ・インスと敵対する暴力団の連中だった。

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第20話

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韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第全話

韓国ドラマ ガラスの靴 あらすじ 第20話

ガラスの靴 第20話
 目の前で、ジェヒョクがソヌを抱きしめる姿を目撃してしまったことで落ち込むパク・チョルン。
「スタク、不様だよな、俺。今気分は最悪だよ。ソヌにカッコよく見られたくてわざわざ似合いもしない背広なんか来てさ…。」
チョルンはネクタイを外し、上着を脱ぐとそれをホームレスに着せて、そのまま行ってしまった。

 ジェヒョクの部下・オ・ハニョンがイ・インス組長と密談中。
「キム会長の運転手を可愛がってやらないくてはなりません。その前に奪われた日記帳を取り返さなくてはなりません。」
オ・ハニョンはパク運転手が奪い取ったジェヒョクの日記を取り返す指示をイ・インス組長に出していた。
「チャンチーム長が直接その指示を出しましたか?」
「その運転手はチャンチーム長の秘密を暴こうとしています。どんな手を使ってでも阻止しないとチャンチーム長は終わりです。今、チャンチーム長は四面楚歌です。彼を生かすか殺すかはあなた方に任せます。」
密談が終わり、帰るオ・ハニョンと入れ違いでチョルンが組事務所に帰って来る。

 イ・インス一家がパク運転手の車に襲いかかる。
「こらぁ、チャン・ジェヒョクから奪ってきた日記帳をおとなしゅう出せや!」
殴りつける若頭と組員たち。
殴られたパク運転手が一団の中の一人のチンピラにしがみつき顔を見たらなんと我が息子のパク・チョルン。
「わ、親父!」
「お前が何で?」
鉢合せをした親子に慌てる他の組員。

 パク運転手親子は二人きりで公園のベンチで話す。
「まさか、お前がこの件に関わっているなんて。人が人として生まれたら、人間らしく生きなきゃだめだろ。なんでヤクザなんかになっちまったんだよぉ!」
「そういう父さんは何でヤクザから脅されるようなことをしたんだよ。」
「それは会社の仕事上のことだ。」
「何も言ってくれないんなら、俺は俺でヤクザとしてきっちり仕事をするしかないんだよ。すみません、父さん。俺は組が父さんを脅迫するのを止めることはできません。」

 自分の父を襲うよう指示した誰かがいることに腹を立てたチョルンはブチ切れて組長に迫る。
「誰が、うちの親父を襲えと指示を出したんですか!」
「…お前の親父が、俺の友達の品物を奪って行ったから、それを取り返しに行っただけだ。まさか、お前の親父だとは知らなかった。分かっていたら、別の手でアプローチしたのに…。」
「俺は親父が襲われたんですよ!」
「すまん。許してくれ。」
怒って出て行くチョルン。
「おい、カントン、おめぇがチョルンのやつを慰めてやりな。」
出来るかな…と戸惑う若頭。

「おい、ジェヒョク、大丈夫か?」
「大丈夫なはずないでしょ?それより、カントン兄ぃ、そのおやっさんの友達ってだれなんです?」
「あ、チャン・ジェヒョクのことやろうもん。」
「あいつ、チャン・ジェヒョクって言うんですか…。」
「組長と親しいからとやかく言えんけど、そのうち、組長がしてやられるんやなかかと気にはしとるばい。」
「何でそんなのと付き合っているんですか。」
「組長の性格を知ってるやろうが。一度友達になったら、一生面倒見る性格やけん。」
「それで、俺には秘密ですか。」
「きさん、口は堅かね?…チャン・ジェヒョクはあのチェハ通信のチーム長たい。」

 そういうジェヒョクの方は車でソヌを家に送るところだった。
「さっきから、一言もしゃべらないんだね。何か言ってよ。」
抱きしめられたときから、じっと黙っているイ・ソヌ。
「何か言えよ。」
「…チーム長。私は他の人と同じように会社に出勤して、仕事をして、家に帰る。それが子供の頃からの夢でした。」
「随分素朴で平凡な夢だな。」
「はい、素朴で平凡な夢です。でもそんな素朴な夢はチーム長には似合いません。告白されて、どれほどうれしかったか…。ほかならぬチーム長にそこまで思ってもらえて、私は充分幸せです。だから、それ以上の欲はないんです。これ以上何か望んだら、傷つく気がして…。」
「ぼくは君を信じているよ。何があっても君を守るつもりだよ。その自信がなかったら、告白なんてしないさ。信じてくれ。」
そこに突然現れてチャン・ジェヒョクを殴りつけるパク・チョルン。
「てめぇの正体は何だ!チェハ通信のチーム長以前に何者だ!俺の親父に手を出すとはどういうつもりだ、この野郎!…知らねぇのかよ。チェハ財閥・キム会長の運転手はうちの親父だ!てめぇがイ・インス親分を使って襲わせたのがうちの親父なんだよ、この野郎!」
「どういうことなの?チョルン。」
戸惑うイ・ソヌ。
「ソヌ、気をしっかり持てよ。こいつはな、うちの親父を襲ったんだよ!」
「チーム長。チョルンはいったい何を言っているんですか?」
「ぼくは知らないよ。」
「知らねぇだと?うちの親父連れてきて、目の前で白状させてやろうか?この野郎!」

ソヌとチョルンが家に戻ってきた。
お祖母さんが夕飯出来ているわよと言ってもいらないと言って二階に上がってしまう2人。
その間、無言で新聞を読む父・パク運転手。
「ちょっと…。あの二人変だよ。何かあったのかね?」
「さぁ…分かりませんよ、母さん。」
二人で部屋に入って来るソヌとチョルン。
「ヨヌン…。ちょっと席をはずしてくれねぇか?」

ヨヌンを部屋から出すチョルン。
「私に何の用なの?」
「お前、あの野郎とどういう関係になっているんだ?」
「何が?」
「お前、付き合ってるのか?」
「何で?ダメなの?」
「話になってねぇ。お前、あいつにお似合いの相手だと思ってるのかよ。」
「付き合っちゃダメなの?お金のある男性から私が言い寄られたのが、そんなに大ごとなの?みなしごで貧しいから?」
「そういうことを言っているんじゃねぇ!あいつが何者か分かって付き合っているのか?」
「分かってるわ。まず私を愛している。私が必要だって。私に横にいてほしいんだって。」
「お前、馬鹿か?それが真実だと思っているのか?笑わせるな。まともな男がヤクザを使ってうちの親父を襲わせるか?」
「チーム長じゃないって言っていたじゃない。自分が指示したんじゃないって言っていたじゃない。」
「それを真に受けとめてるのか?」
「ええ。信じているわよ。」
「イ・ソヌ!お前、やつのことが本気で好きなのか?聞いてんだよ!」
「ええ。大好きよ。スッキリした?」
黙って部屋を出て行くパク・チョルン。
「…ごめん。チョルン。私、あの人のことが本当に好きなの。」
チョルンがいなくなった部屋で独り言を言うソヌ。

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 遅くまで事務所に居るオ・ハニョンのところに現れ、いきなりオ・ハニョンを殴りつけるジェヒョク。
「お前、イ・インスに連絡して人を送り込んだだろ!」
「送りました。」
「何でそんなことをした?俺はそんな命令していないだろ。」
「チーム長に余計なことで気を使わせたくなかったんです。チーム長は仕事のことだけ勧めてください。あの件は私が処理しておきますから。私はチーム長に従ってきました。あの運転手のせいで身を滅ぼす道理はありません。私たちがこれまで何のために頑張ってきたのかどうかお忘れなく。」

 朝のキム・ピルチュン邸。
早起きして挨拶するウ・スンヒをいぶかしがる叔母・キム・ヒョンジャ。
食欲はないからと朝食を食べずにそそくさと出勤するキム・テヒ。
出かける支度をしながらキム会長は娘のキム・ヒョンジャに尋ねる。
「テヒに何かあったのか?元気がなさそうに見えるのだが。」
「チャン・ジェヒョクとはうまくいっていないようですね。この間も一人でお酒を飲んでいましたから。」

 朝早く会社に出てきたテヒはジェヒョクと鉢合わせ。
「おはよう。顔色良くないな。」
「お気になさらずに。振られたからといって死んだりしませんから。心配する振りなんかやめてください。却って傷つきます。」
「だったら、憎め。」
「どうして憎まなくてはならないのですか?憎んだら、あなたのことをその間、ずっと思いだして苦しむでしょ?そんなつまらないことしないわ。」
「テヒ…。」
「その呼び方はやめて下さい。もう友人でも恋人でもなく、単なる職場の同僚でしかないんですから。」
 事務所で無表情にソヌを呼びつけ「この間の企画はどうなっているの?パワーポイントで資料を作ってわたしのとこに持って来て。」と指示を出すテヒ。

 会長室ではキム・ピルチュンが秘書のチン室長を呼びつけて聞く。
「イ・インスについてその後何か分かったか?」
「私たちが調べていると気が付いて、大人しくしているようですが。」
渋い顔をするキム会長。

 チェハ通信チーム長室ではジェヒョクが書類の決裁中。
オ・ハニョンが「イ・インスから連絡がありまして、株式の買収は400株に達したそうです」と報告する。
「中止を指示したはずだが。」
「イ・インスがチェハ通信の問題について目を付け始めたようです。外国企業の動きも見て、自分から動いたようですが。」
「俺の言うことを聞いてないのか?中止だ。」
「あと一週間で全て終わります。チーム長が10年かけてやってきたことです。今更放棄はできません。パク運転手の件も私が責任を持って後始末します。では。」
部屋を出て行くオ・ハニョン。

 会長室にジェヒョクとテヒが呼びだされる。
「お前たちは今後どうするつもりなのか聞こうと思って呼んだのじゃ。」
「お祖父さん、私たち結婚しようなんて考えてないですよ。」
祖父のキム・ピルチュンの質問にテヒが答える。
「なんだ?結婚しない?では、ジェヒョク。キミは趣味でテヒと会っているのかね?」
「そんなことありません。」
「いずれにせよ、今、私たち2人の縁談は困ります。お祖父さん。」
「なんか、あったんだろ?」
なかなか鋭いキム会長。
「仕事が始まって、まだ日が浅いんです。」
「ジェヒョク!キミはテヒの面倒を見られる自信がないのか?いつまでブラブラしておる。それはただの時間の無駄ではないか。この会社はいずれテヒに譲る。それがキミの目標だったであろう。テヒと2人でここを切り盛りするという…。」
「その通りです。初めはそのつもりでした。しかし、私の野望に付き合わせるにはテヒはもったいないです。テヒなら私がいなくても充分チェハ財閥を率いることが出来ます。」
「本気かね?」
「はい、会長。」
「正体不明な奴だな…。だからこいつを見ていると面白い。」
笑い出すキム会長。

 会長室を出てエレベーターホールに行く2人。
「私と付き合っていたのは私じゃなくて、会社が目的だったのね?」と詰問するテヒ。
「だから言ったろ。俺を知れば知るほど傷付くって。会長が我々を一緒に呼んだのは俺の正体をキミに見せるためだろう。」
「その正体とやらをソヌにも見せたの?」
「ああ。」
「それでもあなたが好きだって?」
涙のしずくをこぼしてテヒがエレベーターに乗るのを見送るジェヒョク。

 ウ・スンヒが実家の食堂に帰り、女将に食堂の不動産権利書を渡す。
「うわぁ~~本当なの?私の名義なの?お店が?名前がオ・クムスン…アタシの名前だ!」
うれし泣きする女将と夫。
「…ところで、ソヌのこと聞いてない?」
「全然。でもなぜそんなこと聞くの?」
「何でもないわ。」

 スンヒはソヌを貶めるネタを探しているようで暴力団事務所に現れた。
「こんにちは!私、パク・チョルンの恋人ですけど。」
「あれ、病院に居たコやね。ん?パク・チョルンはどげんした?ん?二股かけと~と?」
戸惑いながらチョルンを探すカントン若頭。
代りにスタクが出てくる。
「チョルン兄貴なら今、ちょっと出かけてますが。」
スタクからジェヒョクからジェヒョクがチョルンの父を脅迫していると聞かされ、ビックリするスンヒ。
そして、チョルンがソヌをジェヒョクに取られて怒っていること、ジェヒョクがソヌを就職させたことも聞かされる。
「たぶんソヌさんはジェヒョクさんと同じ部署で働いているはずですが…。」

 チョルンがいきなりチェハ通信チーム長室にやって来る。
社員たちは必死でチョルンを制止するが、チョルンは振り切ってやって来る。
「知り合いだ。手を離してやれ。」
二人になったとき、チョルンは日記帳を取り出してジェヒョクに見せながら言う。
「日記帳は俺が持っている。親父に二度と手を出すな!親父に手を出したら、ただじゃおかねぇ。覚えておけ。」
「その日記帳をどうする気だ。」
「お前のやることを見て決める。それとソヌのことだ。お前言ったな。俺のようなヤクザ者にソヌさんは似合わねぇとな。」
「ああ、言ったさ。キミのようなものが邪魔しなければソヌさんは上手くいくとね。」
「確かにそうかもな。お前は俺よりカネも学歴もあるからな。ソヌから見れば、俺より必要な人間だろうしな。しかし、考えが変わった。親父は男なら目標決めてつき進めといった。ソヌが俺の目標なんだよ。俺はお前なんかには負けねぇ!ソヌを盗られてたまるかよ。俺が言いたいのはそれだけだ。」

 会社から出て行くチョルンをソヌが追いかける。
「ジェヒョクさんに何をしたの!」
「うちの親父に手を出すなっていっただけだ。」
「チーム長が指示したんじゃないっていったじゃないの!」
「なんで会社にまで押しかけてくるの。」
「俺は胸の奥になんかしまっとけない性格だからな。思ったことは何でもズバズバいうのさ。それと、ソヌを盗られてたまるかって言ってやったよ。それとな、俺がお前を愛するのは俺の勝手だ。俺はお前から去りはしない。」

 ユン・ソジュンのレストランで掃除をするパク・ヨヌン。
ぼうっとしている様を見てソジュンが言う。
「なんだ、もう少し仕事をきっちりやる奴だと思っていたら、いい加減なんだな。うちのコップや皿を割るし、掃除をさせたら上の空で考え事かよ。」
「社長、考え事なんて、誰だってするでしょう。社長は悩みがないんですか?」
「ヨヌンさんは悩み事でもあるの?言ってごらん。」
「愛って、はたして何なのか…。ある人はその人を愛しているのに、その人は別の人を愛して…。」
「ヨヌンさん、片思いでもしてるの?」
「兄の話ですけど。」
「お兄さんはさておいて、キミはどうなのよ。」
「もう。話にならないわ。」
「傷ちょっと見せて。」
ビックリして駆けだすヨヌン。
「変だわ。なんかドキドキする。あ、先輩私の手を握ってみてください。」
先輩に手をつかませ、ドキドキしないのを確かめて首をかしげるヨヌン。
そしてそれを見て笑う先輩ウェートレス。
「変なの。他の人に手を握られてもドキドキしないのに、なんで社長のときだけどきどきするんだろう。」
独り言を言って首をかしげるヨヌン。
恋の予感に気が付いていないようだ。

 会社の廊下でテヒがソヌに尋ねる。
「朝頼んだパワーポイントの企画書は?」
「いいえまだ出来てません。パワーポイントが得意でないので…。」
「朝、尋ねたときは『はい』って言ったわよね。ここは会社なの。出来ないんなら出来ないってハッキリ言いなさい。他の人に頼むから。あなたもお茶くみとコピー取りで終わりたくなかったら、自分が出来ることと出来ないことをしっかり分析しなさい。分かった?」
ソヌを叱りつけるテヒ。
落ち込むソヌを物陰から見てニヤニヤ笑うスンヒ。

休憩室でため息をついているソヌのところにスンヒが現れる。
「景色いいわねぇ…ここ。」
「なんでアンタがここに居るの?」
「掃除係追い出されたと思ってたら、まだしがみついていたの?この会社に。チャン・ジェヒョクチーム長に推薦されて入ったんですって?体でも売ったの?」
怒ってスンヒにビンタをするソヌ。
「ぶったわね?私を。」
「この程度で許してもらえたことを感謝することね、ウ・スンヒ。金持ちの娘にしてもらえたことを感謝することね。ぶらぶらせずに少しは仕事したら?」
「言いたいことはそれだけ?」
「もっとあるけど、アンタみたいなの相手にしたくないからこれで話は終わりにするわ。」

 頭にきたスンヒはコーヒーショップにジェヒョクを呼びだす。
「日記帳のことで会長の運転手を脅迫したんですってね。そのことをテヒとお祖父様にばらしちゃおうかしら。」
「何が言いたいんですか?」
「じゃぁ、本題に入るわね。ソヌをクビにして。それが秘密を守る条件。」
何とスンヒがジェヒョクを脅迫した。