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太陽を抱く月 あらすじ 第18話

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太陽を抱く月 あらすじ 第18話

第十八回
黄金の布団とピンクの布団が並べて敷かれ、その上にそれぞれフォンとヨヌが横たわる。
そして二つの布団の間には目隠しをしたヒョンソン。
ヒョンソンは安全のため、見張りをしているのだった。
出て行けと命じるフォンだが、ヒョンソンも負けじと頑張る。
だが、暗闇の中でも竜顔を心ゆくまま拝見したいと言うヨヌの愛嬌にさすがのヒョンソンも勝てなかった。。。
すねるフォンは指先一本も触れはしないと大きく言うのだった。
だが積極的なヨヌのほうからそーっと手を伸ばし、フォンの指先に手を触れる。
フォンは幸せいっぱいで、二人は仲良く手をつなぎ、夢の世界へ。。。

翌日ミナ姫は懐妊の報告をするため入内する。
そこでホン・ギュテと会うのだが、ギュテはミナ姫が黒呪術事件の主犯であることに既に気づき
それをフォンに報告するのだった。
フォンは幼き頃先王が残した、わけの分からない言葉の本当の意味がようやく分かるようだ。
自分が伏せたことを伏せてほしいと。。。彼らを許せぬならば、自分から許すなと。。。
ホ・ヨムが大好きで、彼を儀賓にしたいと思っていた8年前の幼いミナ姫のことも思い出す。
その全ての中心に妹ミナ姫がいて、姫をかわいがっていた先王は自分の血肉を守るため、全てのことを伏せずにはいられなかったと知ったフォンは混乱に陥る。
その昔自分はホ・ヨムを儀賓にしようと考える先王に堂々と抗弁し、そんな義を貫く政治をしようとした世子だったのに、
今血肉を罰せねばならぬ現実に、心の揺さぶられるフォンの前に
その頃の自分が現れて咎める。。。
全てを知ってしまったフォン。。。そんな彼の元を訪ねてきた妹ミナ姫になぜあんなことをしたのかと目に涙をためながら叱る。
何も知らなかったと。。。ただ皇太后がホ・ヨムを儀賓に迎えることができると言ったから従っただけだと嗚咽しながら話すミナ姫。
だが姫は、もしその時に戻れたとしても、愛する人を手に入れるためきっとまた同じ選択をするだろうと躊躇することもなく話す。
先王も、誰にもこのことを口外するなと言い聞かせ、ミナ姫を叱ったのだった。
自分に罰を下されるのなら甘んじて受けるというミナ姫に、とめどもなく涙を流すフォン。。。

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太陽を抱く月 あらすじ 第17話

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太陽を抱く月 あらすじ 第17話

第十七回
毎日活人所に顔を出すヤンミョンは一日を終え、月に別れを告げて活人所を後にするが、ふと何かを感じて振り返る。
「ヨヌやー!」
ヤンミョンを送り、一人残ったヨヌは自分を呼ぶ声を聞き、そちらへ目を向けると
そこにはフォンの姿が。
目に涙をためるヨヌ。。。
そんなヨヌをフォンはただただ抱きしめる。
そしてそんな二人をヤンミョンは見ていることしかできなかった。
だがそこへヨヌの命を狙うユン・デヒョンが送った刺客がやって来る。
ヤンミョンは刺客と戦い負傷を負い、ウンが活躍するも
更なる刺客が送り込まれ、フォンも剣をとることに。
その間に、傷が深くこれ以上戦えぬヤンミョンはヨヌを連れて逃げる。
フォンとウンが刺客を倒した頃にはヤンミョンとヨヌの姿は見えなくなっており、
二人は馬に乗って懸命に後を追うのだが、ヤンミョンとヨヌの行った先は分からなかった。。
ヤンミョンがヨヌを連れて逃げた場所は母のいる寺院。
母は傷を負ったヤンミョンの突然の来訪に驚き、懸命に手当てをする。
ヨヌの居場所を突き止めたウンだが、フォンにはありのままには報告をしなかった。
そんなウンに、温かい風呂を沸かし、湯浴みの準備をするフォン。
ウンの首に刀を突きつけ、湯の中にどっぷり浸かっているよう命ずる。
その刀をヒョンソンに預け、ウンが出ようとしたらその首を切ってしまえと言うフォン。。。

翌朝。ヤンミョンはヨヌがどこかへ行ってしまってはいないかと、傷がまだ疼くにもかかわらず立ち上がる。
ヨヌと散歩に出たヤンミョンは、ヨヌに今一度愛を告げる。
だが、ヨヌの思いは依然として変わらなかった。
もう一度、ヨヌの手をとり、「私では、、だめなのか、、?」と言うが、そこへ怒りに満ちたフォンがやって来る。
王の女人を連れて逃げることは謀反に値する行為。。。
二人はにらみ合い、フォンがヤンミョンに剣を渡し、一騎打ちとなる。
結果は、、、ヤンミョンがフォンの首元に剣をつきつけ、ヤンミョンの勝ち。
自分の位置がほしければ、この首をとれというフォン。
だがヤンミョンは、その剣を下ろし、フォンに背を向ける。
そんなヤンミョンに、機会を放棄したのは兄上自身だと釘をさすフォン。。。

宮殿へ戻ってきたフォンが向かった先、戸を開けるとそこには夢にまで見たヨヌの美しい姿。
気を利かせたヒョンソンが人払いをし、二人きりになるとヨヌを抱きしめるフォン。
抱き合う二人は本当に幸せそうだ。。。
フォンは執務室の裏の密室にヨヌを置き、政務を執り行うが、仕事が手につかない。
本ばかり読んでいるヨヌに内心やきもちを焼くフォン。
そんなフォンに、他の女にわき見をしたと訴えるヨヌ。
同じ女性に二度も惚れたと答えるフォン。。。
そしてヨヌの読む本を奪い取って、その顔をじっと見つめ、やさしくキスをするのだった。

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太陽を抱く月 あらすじ 第16話

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太陽を抱く月 あらすじ 第16話

第十六回
「私は宗親の座を放り出し、あの娘を選ぶ覚悟ができているのに、殿下は君主の座を放り出す覚悟ができておいでですか?殿下はヨヌを心から送り出すことができますか?私は送り出せます!」
8年前、ヨヌを失い悲しみに暮れて泣くフォンの前に現れて、対立するかのようにフォンを強く否定したあのときのような口調で、フォンに言葉を投げつけるヤンミョン。。。

一方宮ではポギョンが内密に月を呼んでいた。
ポギョン:「まさかお前は、、いや、そんなわけがない。。。」
月:「ホ・ヨ・ヌ」
月はホ・ヨヌと自分がそんなにも似ているのかと、多くの人がそう話すと泰然として言いながら、だが自分はただの巫女月に過ぎないと言う。
隠月閣でホ・ヨヌという霊魂がポギョンに、もう恐怖を忘れて幸せに生きてほしいと言っていたと話す月。
だがその言葉にポギョンはさらに恐れをなし、月の退室後、悲鳴を上げながら「あの娘は確かに死んだ!」と言いながら月がヨヌでないことを自分に言い聞かせる。。。
一人で活人所に帰る途中、隠月閣で少し足を止め、昔の思い出に心を馳せるヨヌ。
隠月閣にも入り窓を開けてみたのだが、世子妃当時もそうだったように、窓の外のあの場所になんとフォンが立っている。
びっくりして窓を閉め、心を落ち着かせまた窓を開けてみるのだが、フォンの姿はもうそこにはなかった。。。
諦めて帰ろうとしたヨヌの隣に、嘘のように現れたフォン。
フォンに話しかけたい思いを我慢し、下を向いて通り過ぎようとするヨヌだが、すれ違いざまにヨヌの手をとるフォン。
「体は大丈夫か。。。?そこで過ごすことが辛くはないか?望むならば、別の場所へ移れるようにしてやるぞ。。。」
だがヨヌはただ大丈夫だと、活人所にいると答えるだけだ。
互いに背を向けたまま短い会話を交わす二人。。
月を見つめることができぬまま、切々な心を伝えるフォンに、これ以上憐れみで聖心を揺さぶらないでくださいと月は言う。
「行け。行って、もう私の前に現れるな。。。」
またも心にもないことを言ってしまうフォン。。。

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太陽を抱く月 あらすじ 第15話

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太陽を抱く月 あらすじ 第15話

第十五回
記憶が戻ったヨヌは、なぜ自分に嘘をついていたのかとソルに尋ね、ソルを驚かせる。
ソルは、ヨヌを生かすためにはただ知らぬふりを突き通さなければならないとノギョンに言われて、これまで何も言えなかったことを話す。

心を痛めるフォンは、風に当たろうと散歩に出た折、偶然ポギョンと会い、共に散歩をしようと言う。
その言葉に感激するポギョン。。。
フォンに切ない愛の告白をする。
だがそんなポギョンを見ながらも、フォンの心は変わらずヨヌでいっぱい。。。
想像の中で、月の顔をした、成長したヨヌがいつの間にか中宮となり自分を見つめて笑っている。

ヤンミョンはやっと外出できるようになり、月がいる活人所に行こうとする。
そんなヤンミョンをウンが止めようとするが、ヤンミョンは止まらず
活人所に駆けつけ、月の行方を捜そうとぶつかっていく。
活人所に到着した月が見たのは、貧しく、病に苦しむ庶民たちのぐったりした姿だった。
そこで危険な状態に陥った子供を救うべく力を尽くすヤンミョンを見た月。
子供が嘔吐してして汚れてしまったヤンミョンの服をきれいにしながら、
貧しく力のない人々を助けるヤンミョンの姿に少し心を開いたように見えるヨヌ。
そしてその医術が自分の父大提学に習ったものだと知り、心がじーんとする。。。
帰ろうとするヤンミョンに活人所の人々は毎日来て手伝ってほしいと頼む。
仕方なく毎日来ると約束するヤンミョンだが、内心月と毎日会えることを喜ぶ。
そんな彼らの様子をウンが陰から見つめていた。
そして月とヤンミョンの無事を尋ねるフォンに、共にいるという事実だけは伏せて無事でいることを報告するが、、
嘘のつけないウンの様子を見て、フォンは二人が共にいることに気づく。
ホン・ギュテは懸命に世子妃の死に関する調査を行い、フォンに報告する。
フォンは、ヨヌが世子妃の時にヨヌに仕えていた女官を探し訪ねてみるよう命令する。
だが、ヨヌの命によりソルがホン・ギュテよりも先に女官を訪ね、当時何かおかしな点はなかったかと聞く。
そんなソルに、ミナ姫が物憂げな表情でヨヌの安否だけを尋ねてすぐに帰って行った話をする女官。
ソルが女官の家から出てくるときちょうどホン・ギュテがやってくるが、
ギュテが家に入ると、女官は既に何者かによって殺害されていた。
過去の秘密を掘り起こそうとする自分のためにまた一人、無実の人間が命を落としたことに心を痛めるフォン。
ギュテにも、望むなら世子妃の死の真相を探る調査をやめてもいいと話すが、
ギュテは忠実にこのまま調査を続けると答える。

宮廷でフォンは偶然ユン・デヒョンと出会う。
フォンに、しきりに掘り出そうとするとフォンの身もただでは済まないだろうと、それとなく脅すユン・デヒョン。
だがフォンは絶対引き下がるつもりはないのだった。

活人所で、医女から薬剤を取ってくるよう言われたヨヌ。
ヨヌはソルと共に父の墓に参る。
悲しそうに泣くヨヌ。。。
少しして、偶然にもヨヌの母、兄、そしてミナ姫が父の墓にやって来て、ヨヌとソルは急いで隠れる。
ヨヌの母は嗚咽しながら夫が病死ではなく実は自殺であったことを話し、
衝撃的なその言葉に、ヨヌとソルは声を殺してぼろぼろと涙をこぼす。
ミナ姫もまた、自分のために愛する夫の父が自殺してしまったことに大粒の涙を流す。

一方宮廷。星宿庁の巫女たちとすれ違ったポギョンは、自分が厄受け巫女「月」だと思っていた巫女をその中に見つけ、本物の月は別にいたことを知り驚愕する。

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太陽を抱く月 あらすじ 第14話

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太陽を抱く月 あらすじ 第14話

第十四回
月は、王に邪気を送ったという大逆罪は免れたが、宗親を眩惑したという罪目で西活人所(朝鮮王朝時代医療を司った官署)に放逐されることになる。

月を助ける代わりに、フォンは自分という大きな牌を差し出すことになった。。
フォン:「私は、今回おばあさまが力を尽くしてくださったお陰で君主としての体面を守れました」
皇太后:「本当に、そう考えておられるのですか、主上、、、ならば、主上がこのばばに貸しを一つ作ったことになります。そうでしょう?」
フォン:「はい」
皇太后:「いつかこの私が主上にお願いをすることがあれば、そのときはその願い、必ずや聞き届けてくださらなければなりませんよ。」
フォン:「もちろんでございます」

一方外戚勢力はこの機にフォンをどんどん追い込もうと、兄弟間の絆を揺さぶってくる。
ヤンミョンを、王室の名誉を傷つけたとして、自宅謹慎を命じるべきだというのだ。
潔白が証明されているヤンミョンに何の処罰をする必要があるのかと言うフォンに、既に兵を送ったと答える外戚。。。
王の命により謹慎処分となったことを聞かされたヤンミョンの心は憎しみに覆われていく。。。

フォンは明日になればもう見ることのできる月の顔を見るため、重い足取りで獄舎にやって来て、涙をこらえながら酷な話をし、この縁を切ろうとする。
フォン:「一つを聞き、一つを答えるために来た。先に答えるか?答えを聞くか?」
月:「恐れながら、みことばを先に請うてもよろしいでしょうか?」
フォン:「私がお前に、混乱を鎮めるまで、、この感情が何なのか分かるまで、、離れるな。そう命じたことは憶えておるか?」
月:「記憶しております」
フォン:「今、その答えを見つけたと言いに来た。お前の言葉が正しかった。私はお前を見ていたのではなく、ただお前を通してその娘を、、見ていたのだ。だから、もう、、私から離れても良い。。」
月:「仰せの通りにいたします」
王の言葉に傷つきながらも、万一にも自分の言葉に王の聖心が傷ついてはいけないと、月もまた必死に堂々と答える。
フォン:「それでは、答えてみよ」
月:「お聞きください」
フォン:「最後に私に、、言いたいことはないか?」
月:「ございません」
フォン:「恨みの言葉でもよいから、申してみよ」
月:「それもまた、ございません」
獄舎を出たフォンは、更に重くのしかかってくる心を遂に耐え切れず、涙を流しながらウンに思いを吐き出す。
フォン:「私に、、温かい慰労の言葉をかけてくれたあの娘に、、私は、、一言の温かい言葉すらかけてやれなかった。。。」
ウン:「ですが、殿下なりの方法でお守りしたではありませんか」
フォン:「こんなにも大きな傷を与えたのに、これを、、これを、、守ったといえるのだろうか?」
月:“全ては私が甘んじて受けねばならぬ定めです。どうか、、どうか御心を強くお持ちください。。”

こんなにも哀切な二人をあざけ笑うかのように、外戚たちは酒の席を持ち、王が自分たちのとげのある言葉に、何もできずにいることを痛快に笑う。
一方家に帰るユン・デヒョンは月のことがずっと気にかかる。。
その瞬間、自分に呪いの言葉を吐き捨てて死んでいったアリのことが思い出される。
「おのれ!私だけが見たと思っただろう。。私一人を消すことで終わると思っただろう。。間違っておる。 空の月がお前を見ていた。 お前の刃先に染み込んだのはあの方の血だけではない。 あの夜の月の光も共に染み込んでおる。見ておれ、いつかその月の光が、お前の命の綱を必ず切り落とすだろう!」
空に浮かぶ月を見上げ、不吉な思いを打ち消すことのできぬユン・デヒョン。。。
自分たちの汚れた罪状が明らかになる日が遠くないことを感じたのだろうか、
ポギョンと皇太后もまた、隠月閣から聞こえてくる怪異な声に震え
ノギョンもまた、これ以上天機の流れを人の力で引き止めることはできないことを感じる。

ヨヌのことを聞いて行った男がいたという医者の言葉に、ミナ姫は夜中不安と恐怖に震え、
次の日夫ヨムが帰ってきたという知らせを聞いて寝巻き姿のまま飛び出し、抱きつく。
「旦那様がとても恋しゅうございました。あまりに会いたくて。。。」
それ以上言葉を続けられない姫を温かく抱きしめるヨム。こんな優しい夫の胸が最後になるようで、ミナ姫は寂しそうに泣くばかりだ。

隠月閣から聞こえてくる泣き声が気にかかる皇太后は命課学(運命、吉凶に関する学問)教授を呼び、霊魂をなだめる秘策を相談する。
皇太后:「閉鎖された隠月閣から聞こえる泣き声だ。。これは、、観象監、、いや、お前が一人で内密に処理してもらおう」
ナ・デギル:「日食の儀式の時に慰霊祭をするのはどうでしょうか」
皇太后:「慰霊祭、、?されば、女の泣き声が消えるのか?」
ナ・デギル:「慰霊祭という言葉そのまま霊魂を慰労するものですが、霊魂がその慰労を受け入れるかどうかにより、結果が変わってきます」
皇太后:「それは星宿庁主管ではないか?ほかの方法はないのか?」
ナ・デギル:「そ、、それが、、一つだけ手立てはあるのですが、、霊魂受けを使うのです。」

義禁府に訪ねてきたノギョンは檻に閉じ込められた凄惨な月の姿が、全て自分のせいであるようで心が痛い。
ノギョン:「娘よ、、体はどうだ?耐えられる、、か?」
月:「ご心配をおかけして申し訳ありません。ソルとジャンシルも私のせいで心配しているでしょう? 泣いておられるのですか、神母様?」
ノギョン:「以前私ととても仲の良かった友が一人いる。強く、まっすぐな友だった。。その子を最後に見た場所がここだ。またその友が私に最後に残した願いがまさに、お前だった。 自分の代わりに守ってほしいと、何があっても守ってくれと、必死に頼まれた。。だが、私の考えが足りなかったようだ。 お前を守ろうとしたことがむしろお前を危険にさらすことになってしまった。」
月:「神母様はいつも私を守ってくださいました。 親も捨てた私を神娘として拾ってくださり、これまで世話して育てて下さったではありませんか。 憶えておられますか? 私が巫女になりたくないと、命を絶つと大騒ぎしていたときのことです。 あの時、神母様は仰いました。 神が私を選んだのならそこに必ず理由があるはずだと。 苦痛でも絶望でも、私に耐えられる力があるため与えられるのだと。 その時から考えていました。 意味のない苦痛はないと。今、この痛みも何か理由があって神が与えられたものなのでしょう」
絶望の中でも強靭な意思をもったヨヌを見て、ノギョンは決心したかのようにひれ伏して敬礼を捧げ、それに月は大きく驚く。
ノギョン:「お嬢様はこれからまた別の試練に直面することになるでしょう」
月:「どうされたのですか、神母様、、お嬢様なんて。。」
ノギョン:「何を守らねばならず、何を捨てねばならないのか、その答えを知っているのはお嬢様だけです。 ですから、外から答えを探さず、お嬢様の中に答えを求めてください。 どのような真実にぶつかろうと、、一つだけ、心に刻み付けてください。。お嬢様は誰よりも強いお方です。 お嬢様の知恵が正しい選択を導くでしょう。 お嬢様の強い意思が試練に打ち克たせてくれるでしょう。 ですから、お嬢様ご自身だけを信じ、従ってください。(また、私を決してお許しになりませぬよう)」

一方、ヒョンソンは苦しむフォンのため、自分から雪だるまを作ってくると願いを出し、
お陰でフォンは西活人所に連れて行かれる月の姿を遠くからでも一目見るため、変装して外に出ることができたのだった。

フォンが昨夜月に会うため獄舎に行ったという話を聞いたポギョンは、
あの巫女を生かしておくべきではなかったと後悔し、憤怒するのだが、
その瞬間鏡台に、自分を責めるかのように見つめるヨヌの姿が映る。
恐れおののくポギョンは鏡を割り、手に傷を負う。
御医が急いで中宮殿に向かうのを見たフォンはポギョンの元へやって来て、
震えているポギョンの手を優しく手当てしてやるのだった。
ポギョン:「殿下の心だけ、、そんなに痛いのですか? 私の心は関係ないのですか? 私には殿下が初恋なのに、、相手を失った恋心がどれほど痛いのか、誰よりもよく分かっていらっしゃる殿下がなぜこうも冷たいのですか? 物乞いをする乞食でも私よりかわいそうではないはずです。」
神のいたずらのごとくよじれによじれてしまった自分たちの愛がかわいそうで悲しいフォンは、ポギョンを抱き寄せ、ポギョンの慟哭する声はその苦しかった歳月をあらわすかのように大きくなる。
フォン:“あまりに過酷で悲しくないか?私も、、中宮も、、兄上も、、そしてあの娘も、、”

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太陽を抱く月 あらすじ 第13話

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太陽を抱く月 あらすじ 第13話

第十三回
「よいだろう。中宮のため、私が、、、その服の紐を解いてやろう。。。」

フォンと中宮の相室が成就しようとするそのとき、ヘガク道士の呪術が始まり
星宿庁で全ての巫女たちが相室成就の祈祷を捧げている中、ノギョンとジャンシルはただならぬ気運を感じる。

ポギョンを抱き寄せたフォンは突然体に異変を感じるが、たいしたことではないと思おうとするのだが。。。

ポギョン:「真に残忍でございます。私も女人です。外戚の女ではない、ただ父を慕う一人の女として
見てくださることはできないのですか?」

だが苦痛はどんどんひどくなり、結局フォンは倒れてしまう。

ポギョン:「なぜまたこのようにされるのですか?また振り出しに戻そうとされるのですか?
殿下?殿下、、殿 下、、殿下、、 誰か!外に誰かおらぬか?」

ポギョンはまたも相室の日に倒れたフォンを見、ひときわ自分にだけ冷酷なような天が恨めしく思われる。

一方、ヤンミョンの懇切な告白を聞いた月は感謝の言葉で答えの代わりにしようとする、、、

月:「卑しい巫女を人として扱ってくださり、女として見てくださり、尊いその心までお与えくださると、
、本当にありがとうございます。 卑しい巫女の生から解き放ってくださる、
困難な状況から解き放ってくださる、と仰ったお言葉も、、ありがたく、、またありがとうございます。」

ヤンミョン:「お前からそんな挨拶など聞こうと重い口を開いたわけではない。」
月:「ですが、感謝の思いで嘘の心を捧げることはできないじゃないですか?私をかわいそうだと思ってくださるその心だけ、ありがたく受け取らせてくださいませ。」

ヤンミョン:「もしや、もう心に抱く者がおるのか?」

月:「巫女などには恋心があるわけがないではありませんか?巫女はただの神に仕える器。。。他の何者を入れることもなく、入れてもならないことでございます。」
ヤンミョン:「では、何者であろうとお前の心を動かすことはできないということか?」

心の中には既にフォンへの思いが芽生えている月。口では違うと言うものの、 表情までもは隠すことができない。。。

月が答えに困っているところへジャンシルが突然やって来て、王の病状が重いことを告げる。
後ろも振り返らずに走っていく月の姿を見ながら、ヤンミョンは寂しそうに笑うのだった。

「ただ神に仕える器。他の何者を入れてもいけないと、言ったか? ならば、せめてばれぬようにしてほしいものだ。。。」

大急ぎで康寧殿に着いた月は、力なく横たわるフォンの姿に涙を流すばかりだ。

だが、月の到着が分かったのだろうか、フォンの苦しそうだった息遣いが落ち着き始め、
脈もまた正常に戻り、その姿にヒョンソンと御医、観象監教授全員が驚く。

フォンのそばを守っていた月は、夜の外出禁止の鐘の音を聞いて、離れたくない心を収め立ちあがろうとするのだが、目を覚ましたフォンが月をつかむ。

フォン:「心配したか?」
月:「心配しました。。。」
フォン:「何をそう心配したのだ?」
月:「全て、、全て心配しました。」
フォン:「私が、、他の女人を抱くかと心配したのではなくて?」
月:「私めがなぜそんな恐れ多い、、、」
フォン:「朝まで、、そばにいてくれるか?お前がそばを守るなら楽に休める気がする。」
月:「命を下されればそのようにいたします。」

フォンは月の手を握ったまま平穏に眠りにつき、もう少し殿下のそばを守れるようになった月は嬉しく思う。

御医と観象監教授たちは王が突然倒れた件で義禁府から調査を受ける中、天文学教授から天機の流れが一瞬変わったという話を聞き、誰かが邪気を飛ばしたという結論を出す。

一方皇太后と大妃は心を痛めているであろう中宮ポギョンを慰労しようと中宮殿に訪ねて来、ポギョンは月を害するため再び計略を立てる。

ポギョン:「相室の前日に不吉な夢を見ました。白い服を着た若い女が現れ、
私に『今から主上陛下の寝殿を守るのは私の役目。。お前は死ぬまで世継ぎを産むことはできぬ。。』と。。。 
こんなお話をお耳にいれ大変申し訳ないのですが、厄受け巫女という妖しい巫女が神気で主上陛下を惑わし、
部に過ぎる寵愛を受けているという噂のせいかと、、」

皇太后「そのことなら心配するなと言ったではありませんか?主上陛下はその娘の存在すら知らずにいるのではありませんか?」
ポギョン:「恐れ多くも、主上陛下は寝殿に厄受け巫女が入っているということを既にご存知であられます。」

外戚もまた、今回の件でフォンを締め上げようと企みを働かせる。

月は星宿庁の巫女たちに、フォンと死んだ世子妃、ホ家の娘の話を聞き、隠月閣で感じた悲しい感情を思い出していた。

フォンの命を受け、世子妃の死の調査をしているホン・ギュテはヨヌの脈を取った医院を訪ね、思いがけない話を聞く。

医師はその日、娘が死んだと知らせを受けて駆けつけたが、
女の子の母親は、まだ生きていると、脈を診てくれとものすごく慟哭していた。

そして、その女の子は死んでからしばらく経っているというのに、その死体は生きている者のように温かかったのだ。。

ギュテと入れ替わりに医院にやって来たミナ姫とヨヌの母。
ミナ姫が診察を受けている間ヨヌの母はヨヌが最後に背を測ったところを眺め、
そんな義母を見る姫は針の筵の上に座っているように心穏やかではない。。。

ヨヌの母:「生きていたら、どれほど、、大きくなっていたかしら。。。」
医者:「それでなくても、さっきある男がやって来て、娘さんの話を尋ねて帰って行ったけど、
きっと奥さんが来られるからだったんですねえ。」

ヨヌのことを尋ねていった者がいたという言葉に、危機感を感じるミナ姫は不安が増すのだった。。。

一方、隠月閣で感じていた感情と記憶が神気にしては少しおかしいと思っていた月は、ゆっくりと落ち着いて思い出してみて、ホ・ヨヌという名前に違和感のない感覚を憶える。

何かを思い出そうとしたその瞬間、外から自分を呼ぶ声が聞こえ、外に出る月。

そこには義禁府の者たちがおり、月を呪術で王を呪った大逆罪の嫌疑で義禁府に引っ張っていくのだった。

その頃ノギョンは、ヘガク道士と会って話していた。
ノギョン:「どうするつもりでそんな無謀なことをしたんですか?本当に血の雨を降らせるおつもりですか?」

ヘガク道士:「交泰殿に本当の主人が帰ってくるまで、どうあっても防がねばなるまい」
ノギョン:「切ることのできる縁でした。」
ヘガク道士:「切ってはならぬ縁だ!! 
この機会を逃したら全てのことを元の鞘に収める機会はもう二度と来ないだろう」

ノギョン;「アリの遺言がなかったなら、殺していました。」
ヘガク道士:「本心でないことを知っている。。。
星宿庁と娘、全てを守るため避けられぬ選択だったことを、私が知らぬはずがないだろう」

ノギョン:「権力者たちの権謀術の道具に落ちた瞬間から、既に星宿庁の衰退は予見されたものでした。
 消えるときに消えるとしても、、私の代では消えないでほしかった、
未熟な欲心のため天機をいたずらに動かしてしまっただけのことです。」

ヘガク道士:「だから、今からでもはっきりさせないといけないのではないか?」
ノギョン:「引き返すにはあまりに、、あまりに遠くに来てしまいました。分かりませんか?破局は既に始まっているということです。。。」

義禁府に連れて行かれた月は観象監の命を無視し康寧殿を空けたことでさらに疑心を買ってしまうが、
ヤンミョンまでも危険にさらされるかもしれないと、
あの時刻にどこにいたのかという質問に、一人でいたと答える。
義禁府へユン・デヒョンがやって来て、人払いをする。

ユン・デヒョン:「どこからか、玉体を害する邪気が飛んできた。誰かがそのその罪をあがなわなければなるまい。。だ、れ、に、なろうと、、な。」

そしてユン・デヒョンは月に、康寧殿で王と隠密な恋を交わしたと自白すれば、拷問も刑も免れることができると迫る。

だが、月はそんなことは一切なかったと答え続けるのだった。

星宿庁に戻ったノギョンは、月が連行された話を聞き、義禁府に急いで駆けつけ、そこから出てきたユン・デヒョンを避けて陰に身を隠す。

ユン・デヒョンは月の顔を、確かにどこかで見たことがある、、と考えていた。

獄舎に入れられた月を見てノギョンは、なぜこうも試練の多い運命なのだろうと心を痛める。
月を心配するノギョンだが、月は自分のことは二の次で、王の健康が戻ったのか、そればかりを心配する。
そして、どうすれば王を危険にさらさずに済むか、そればかりを考えるのだった。。。

ヤンミョンは傷心のまま旅に出ようとしていたが、そのときジャンシルが訪ねて来て、月が大逆罪で義禁府に連行されたと聞かされる。
どうか助け出してほしいと頼むジャンシルに、自分とは関係ないと断るヤンミョン。

一方、義禁府ではまさに月の拷問が始まろうとしている。
月の顔に見覚えがあり、記憶の糸をたどっていたユン・デヒョンは、遂にあの日市中でフォンと一緒にいた娘であることを思い出した。

フォンは月が連行された話を聞いて義禁府に駆けつけ、王の登場を待ちかねていたユン・デヒョンは計画通り事が運んでいることに満足そうな表情を浮かべる。

フォンは傷ついた月を見て怒りを覚え、月は万が一にでも殿下に迷惑がかかってはいけないと、目を伏せる。
拷問を今すぐやめさせようとするフォンだが、そんなフォンにユン・デヒョンは、これ以上この件に関わられれば、儒林の失望を買うことになるだろうと脅しをかける。

外戚勢力の罠にはまり身動きの取れなくなったフォンは、一人怒りに震え、叫ぶ。。。

今すぐにでも拷問所へ行こうとするフォンを、ヒョンソンは、殿下は男である前に、この国の君主であると、引き止めるのだった。

「あの者たちの狙っているものは何でしょうか? 
まさか卑しい巫女の首をとることではないでしょう。
あの者たちは殿下が朝廷の基盤としようとされている儒林の全てを、、殿下に背を向けさせようとしているのでございます。
 一つを得るため、玉体を軽く扱われては、多くのものを失うことになるものです。
 一つを、、捨てなければなりませぬ。。。」

フォンは世子妃を失ったときのように、一国の君主でありながら、君主であるがゆえに、無能な自分を嘆く。

拷問で体中から血を流す月だが、再三にわたるユン・デヒョンの、
「玉体に邪気を飛ばした理由が何か」という問いに、
最後まで「私は決して大逆罪を犯した覚えはありません!」と答え続ける。。。

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太陽を抱く月 あらすじ 第12話

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太陽を抱く月 あらすじ 第12話

第十二回
人形劇を見ながら互いを見つめ合うフォンと月。
そしてそんな二人の様子を悲しげに見ているヤンミョン。

引き返そうとしたとき、ヤンミョンは長年の友、ウンに出会う。
ヤンミョン:「お前は、、いつから知っていたのだ? 聞き返さないところを見ると、やはり知っていたのだな。。。」

ウン:「そんなに似ていらっしゃいますか?」
ヤンミョン:「主上殿下がそう仰っていたか? あの娘と、、似ていると、、それで私に言うなと、口を封じられたか? お前ももう、完全に主上殿下の人間となったのだな。。。」

長年の友と主君の避けられぬこの運命が、、ただ苦しく胸の痛いばかりのウンは、寂しそうに帰っていくヤンミョンを見つめることしかできない。

人形劇を見終わったフォンは、楽しかったとは言うものの、内容があまりに現実離れしており陳腐だったと不満を言う。
月は劇に出てきた主人公の女性と自分が重なって見えていたため、フォンの酷評が少し辛いのだが、
「人と人との間に起こることは、論理でだけ説明できるものではありませんよね」と答え、
そんな月の目が悲しそうに見え、フォンもまたそれ以上言葉を続けられない。

フォン:「ま、、なんだかんだ言っても、、お陰で楽しく見たということだ。。金は必ず返すから、心配するな。」
月:「お気になさらないでください」
フォン:「私は借りを作ってはおけない性分だ。 必ず返すから、後日別に、、あ、どうせ夜にまた会うのだな。」
自分を見つめる月の瞳が恥ずかしいフォンはまた会う時間を約束して去り、
最後になるフォンの後姿をずっとその場で二つの目に納めようとするヨヌの心は、ちくちくと痛むのだった。

名残惜しい足取りで星宿庁に向かうヨヌは、すっかり忘れていたジャンシルの頼みを思い出し、急いで行こうとするのだが、、

ヤンミョン:「なぜこうも遅かったのだ?うまくいけばお前も、ジャンシルのようにこわーいお姉さんたちに耳を引っ張られていくかもな」
月:「では、ジャンシルを世話してくださっている方は。。」

ヤンミョン:「私だ!行く当てがないと私の元を訪ねてきた。」
月はとても心配したと、助けてくださりありがたいと挨拶を残して去ろうとするのだが、
そんな月にヤンミョンは尋ねる。
ヤンミョン:「そんなにも心配したという人が、、なぜ、、今頃ジャンシルのことを思い出したのだ?」
月:「はい?」
ヤンミョン:「探しに来た人を忘れるほどに、待っている人を忘れるほどに、お前を引っ張るものがあったということか? 一度までは目をつむるが、二度目以降は自信がないぞ」
月:「何のことでございますか?」
ヤンミョン:「他の場所、他の者にわき目をするお前を見るということ、、、」
月:「旦那様、、? ちょっと、、旦那様?」
ヨヌは自分の心の内をさらけ出したかと思うと突然去っていくヤンミョンを
驚いたように見つめ、呼びかけるが
ヤンミョンは自分の心をまた抑え、歩いていく。

一方、宮に戻ったフォンはヒョンソンの恨みがましい訴えを聞く。

ヒョンソン:「お忍びでお出かけになられるおつもりでしたら、私に前もって教えてくだされば。。なぜ必要もない雪だるまを作ってこいと命じられたのですか? 誰も踏んでいない白くきれいな雪でだけ作ってこいと仰いますゆえ、私屋根の上にまで上ったので、危うく落ちて死んでしまうところでした。。。」

フォン:「幸いにも生きておるではないか」
ヒョンソン:「どうして、、どうして、、そんなにも冷たいのですか?私のこの腫れあがった手が殿下の竜顔には見えないのでございますか? 冷たい雪を固めて、もう少しのところで凍傷にかかる、、! 何をされるのですか、、殿下、、?」
フォン:「こちらへ来い、、私の熱い胸で、、お前の手を溶かしてやろう、、」

ヒョンソンはあたふたと逃げようとする。。。
フォンは冗談でヒョンソンを困らせ
ヒョンソンの出て行った後、準備しておいたお金を見つめ、月との再会を考えておのずと笑みがこぼれる。

ポギョンは厄受け巫女が宮を出て行ったとはいうが、ヨヌと似ているという話が気になり直接顔を確認しようとするのだが、
ノギョンの命により別の巫女が出てきたことを知らぬポギョンは、少しも似ていないその巫女を見て笑うのだった。

康寧殿の戸の開く音がすると、フォンは待ちに待った月をフォン流のやり方で歓迎する。
下を向いたまま遅いと嫌味を言って、フォンが顔を上げると、前に立っていたのは月ではなく中宮ポギョンであった。

8年前、ヒョンソンの間違いによりヨヌではなくポギョンが来たときと同じように、一瞬にして顔を険しくするフォン。
ポギョンはフォンの心が未だヨヌのものであることを確信し、今は死んだヨヌに代わり卑しい巫女のものとなってしまったという事実に憤怒する。

聖心を自分のものにすることができぬなら、それ以外の全てを牛耳ろうと決意を固めるポギョン。

「殿下の心中に誰がいようと、殿下の聖心が誰に向けられていようと、この国の国母は私でございます! お分かりですか! 殿下の隣はまさにこの私のものであるということです。 じき、殿下もその事実を認められることになるでしょう。」

月は星宿庁を去る身支度をしているのだが、王に一言も言わぬまま去ることが引っかかり、浮かない表情だ。
だが、月が去るという知らせを聞いた王がヒョンソンをよこし、また康寧殿に伺うことになる。

ヒョンソン:「殿下がまたお呼びした理由を誤解してはなりませんよ。 殿下は今、、あなたと別の人を混同しておられて。。」
月:「なぜ、、私に敬語を使われるのですか?」
ヒョンソン:「あ、、私が、、私がそ、そうだったか?」
月:「混同しているのはヒョンソン様も同じではいらっしゃいませんか。 ご心配なさらないでください。 ヒョンソン様が心配されていることが何かよく分かっております。 聖心を誤解したりはしません。」
ヒョンソンもまた、利口で落ち着きある月の品性に感嘆する。

フォン:「誰がお前に勝手に行ってよいといった? 申してみよ、誰の許可を得て行くのだ?」
月:「任を果たしましたゆえ下がるのが相応しいではありませんか」
フォン:「誰が任を果たしたと言った?」
月:「殿下が必要とされているのは私ではないではありませんか」
フォン:「私の心深くに根付く苦痛を慰労してやるといったのは誰だったか?」
月:「私はその方の代わりとはなれません。」
フォン:「私の疲労を眠らせてくれるといったのは誰だったかというのだ!」
月:「そばに来るなと命じられたのは殿下でございます」
フォン:「遠ざかれと命じた覚えもない!」

話しながらだんだん涙目になっていくフォン。。。

フォン:「お前の言い分は、、正しい、、私が今目の前にしているのがその娘なのか、ただお前なのか、、 私は混乱している。 だから、私がこの混乱を鎮めるまで、この感情が何なのか分かるようになるまで、身の程知らずにも私から遠ざかるでない! 命令である!」

フォンは月までも自分の前から消えてしまうかと、隠していた心の内を話しながら月をつかまえ、
目に涙を浮かべる殿下を見ることがもっと心痛い月は、こんな殿下のそばを離れることはできないと思っている自分に気づく。

次の日、大妃殿に伺ったポギョンは相室の日が4日後に早まったという話を聞き、会心の笑みを浮かべる。
“どうされますか、殿下?今回もご病気を口実に逃げるおつもりですか? 恐れ多くも、今回ばかりは決して殿下の思い通りにはなりませぬ。”

その頃参内したユン・デヒョンは、承政院日記が運ばれるのを見て怪訝に思い、理由を尋ねる。
すると承政院の長が、昨日王が承政院に来て一騒動あったから、事のついでに日記の虫干しをしているところだと答える。
そこへ職員から、8年前のもののうち数冊が見当たらないと報告が入り、
それに嫌な予感を感じるユン・デヒョン。

だが間一髪ウンが日記を元に戻し、事なきを得るのだった。

目ざといユン・デヒョンにばれなかったことにほっとするフォンだが、
そのとき先王のそばで仕えていた内官が自決したという報告を聞き、自分のせいでまた人が死んだという事実に責任を感じる。。。

フォンは義禁府(罪人の取調べを担当したところ)の身上が書かれている文書を持ってくるよう命じ、そこで成均館にいたホン・キュテを見つける。
キュテに、自分のことを憶えているか、もしや先王の内官が自決したことを知っているかと尋ねるフォン。
そして、フォンはキュテに義禁府の捜査を手伝いながら内官の死を調査するふりをして、8年前世子妃の死と関連することの全てを調べるよう命じる。

フォンが世子妃の死に疑問を抱き始めたと確信したユン・デヒョンは皇太后を訪ねる。

ユン・デヒョン:「万が一、真実が明らかになりでもしたら、外戚勢力を一気に排除する機会とされるでしょう。」
皇太后:「いろいろ考えると、相室の日を早めたことは神の手だったに違いありませんね。 子供を授かれば、安定を求めるのが父母の心でしょう。 私たちには安全な防護壁があるではありませんか。 王がどんなに掘ったとて出てくるものは何もなく、掘って出てきたとして、覆い隠すだけのこと。」

その防護壁とは、、王の妹、ミナ姫なのだが、、
ちょうど相室の日の知らせを聞いて参内したミナ姫が自分に出会った途端
怖そうな表情で急いで帰っていく様子に、皇太后は満足そうな笑みを見せる。

世子妃の死の真相について考え込むフォンのもとへ観象監教授と御医がやって来て、相室の日が4日後と聞かされる。
フォンはまた病気を口実に相室を拒否する。
だが今回ばかりはポギョンが王の弱点を掴み、相室を成功させる計略を立てる。

「その巫女は今回の相室を終えるまで、、、絶対に殿下のそばに置くべきです。 8年前私に国婚は恋心ごときで成就するものではないと仰ったではないですか?最もなお言葉でした。 
ですが、相室は恋心を利用し成就させられましょう。 どうせ向けられることのない恋心なら、、利用でもするしか、、」

ヨヌは昨晩の一件で、王の心の中に自分がいるのか、そんなことがあってよいのか、、心が穏やかではない。
そんな折、星宿庁に贈り物が届く。
それはヤンミョンからだった。ヤンミョンの文を読み、外に出たヨヌ。
ヤンミョン:「もしや、私を探しているのか?贈り物は気に入ったか?」
月:「なぜこんなことをされるのですか、旦那様?」
ヤンミョン:「うん?私が何を?」
月:「私は巫女です」
ヤンミョン:「だから巫具を贈ったではないか?」
月:「なぜ私に贈り物を贈られたのかと聞いているのです。」
ヤンミョン:「本当に、分からず聞いているのか?好きだから、、!私がお前を好きだから。」
月:「ご冗談が過ぎます。」
ヤンミョン:「冗談ではない。男が女人を好きなのに、恋心であろう。他に何がある?」
月:「私の何をご存知で恋心を抱かれたというのですか?」

ヤンミョン:「初めてだったから!笑顔で偽装せず、自分の心を騙さず、、、心に抱く痛みをもう降ろすようにと、そう言ってくれた人はお前が初めてだったから、そして、その言葉が私の慰めになったから。
そうだ、お前の言うことも一理ある。私がお前の何を知っている?初めはただ、一時私が心に抱いた女人と似ていたから見つめていた。だが今は違う!私が見つめているのは、、お前だ!」

少しの迷いもなく自分の心を伝えるヤンミョン。
そんなヤンミョンの心を受け取ることのできない月は当惑する。

一方、ノギョンは血の雨が降るのもそう遠くはないことを感じ、相室を成就させヨヌの安全を図ろうとするが、ヘガク道士は人間の力でとめることのできる運命ではないと対立する。

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太陽を抱く月 あらすじ 第11話

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太陽を抱く月 あらすじ 第11話

第十一回

康寧殿に向かっていた月は自分を掴んだ手に驚く。
月を引き止めたヤンミョンは必死なまなざしで、自分のことが分からないかと尋ねる。

すると警備の人間がヤンミョンを不審者と間違え手をかけるのだが、
ヤンミョンは先王の息子だと言い、警備のものを圧倒する。
だが今度はそこへノギョンが現れ、月を先に行かせる。

ノギョンは月をただの呪符だと言い、そのようなものに恋心を抱くなと言うのだが、
ヤンミョンは自分の人生も紙切れみたいなものだったと受け流す。

だが、ノギョンは結ばれることのない縁だと言い切るので、
ヤンミョンはそんなことを誰が決めたのだと怒る。
ノギョンは、巫女として神の言葉をただ伝えるのみだと答えると、
「それは、神でなく私が決めることだ。。」とヤンミョンは返すのだった。

だがノギョンは、これ以上深入りするとヤンミョンだけでなく月の命にも関わるから、
月を思う気持ちが少しでもあるのならば月を遠ざけてほしいと話すのだった。。。

一方フォンは、ヨヌと感じの似ている月が、書体まで全く同じなので心の中に渦巻く質問を次々に投げかける。
生まれた場所はどこか、父母兄弟はどこか等々、、、
記憶のない月は、巫女はその体に神を宿したときから新しい人生をスタートするのであって、その前のことは全て忘れると話す。

するとフォンはそれでも巫女となる前のことを細かく、具体的に思い出せと要求するのだった。
だが月は、王が自分の中にまた違う誰かを捜し求めているのが悲しく、
その悲しみに耐え切れず、泣きながら、もう質問をやめて下さいと請うのだった。

「どうか、おやめください。。私は願われる答えをお答えすることができません。私は、、その方ではないからです。。。」
フォンの中でヨヌに会いたくて狂いそうな思いと、月に対する申し訳なさが交錯する。。。

一方、星宿庁に戻ったノギョンは、ヨヌの身に関わる問題に、個人的な感情を先立たせ、
いたずらに口外したジャンシルを追い出そうとする。
ジャンシルは泣きながら
「許してください、神母様、、許してください。お兄ちゃんがかわいそうでやりました。一つぐらいは、、一つぐらいは、お兄ちゃんにあげたかったんです。王様は全てのものを持っているけれど、お兄ちゃんは、、、」

「月よ、お前までも殿下に先にお会いしたのか?お前までも殿下のおそばをお守りすることにしたのか?」

その頃宮を出たヤンミョンは、自分の望むものはただの一つさえ手に入れることは許されない現実に、
イライラを通り越して憤怒を感じ、自分の最後の宿り木である母の元へやってくるのだが、、、

ヤンミョン:「母上こそ、このような刻に何をされているのですか?」

母:「私は、いつもそうしているように、王の無事康寧のため、、、」

ヤンミョン:「一度ぐらいは、、殿下より先に!私の名前を呼んで下さることはできませんか?」

母:「どうしてそのように不忠なことを口にするのですか?」

ヤンミョン:「不忠だ!耐えよ!捨てよ!隠せ!揺るがされるな!母上はうんざりしませんか?一度くらい、、ただの一度くらいは、、お前のやりたいようにやってみよ、一つぐらいは欲を出してもよい、そのように言ってくださることはできないのですか?私はもうこれ以上、他人のために生きはせぬつもりです」

ヤンミョンの憤怒がジャンシルに届いたのか、すすり泣きながら許しを請うていたジャンシルが、一瞬にしてヤンミョンに憑依された。

ジャンシル:「母上はなぜ、私に他人のために生きよとだけ言われるのですか?笑いたければ笑い、怒りたければ怒り、奪いたければ奪いながら、そのように生きていきます!」

ちょうどそのときヨヌが星宿庁に帰ってくる。
ジャンシルはヨヌをつかまえて哀願する。。

ジャンシル:「逃げよう。。私と共に逃げよう。。。」
ヨヌ:「ジャンシル?」
ジャンシル:「私ならお前を守っていたであろう。私なら、お前をこのように放っておいたりしなかったであろう。」
ノギョン:「その口を裂かれる前に、今すぐ、、、やめよ!」

ノギョンの気により憑依は解かれ、ジャンシルは追い出される。

そしてヨヌもまた、ソルとともに星宿庁を出て行きたいとノギョンに話す。

理由を尋ねるノギョンに、ヨヌは全力で殿下の心身の苦痛を取り除いて差し上げるべく努力したけれど、自分に他の誰かを探し求めて混乱に陥っている殿下の姿をもう見ることができないと答える。

ヨヌに対する心と、、月に対する心、、その間で混乱するばかりのフォンは、昨晩一睡もすることができず、そんな時ヨヌの文に疑問点を見つける。
それは、“父上がじき薬を持ってこられます。されば永遠に、、殿下にお会いすることもできなくなるでしょう。。”という一節。
当初は自分の死を予感しての言葉だと思っていたフォンだが、よくよく行間を読み解くと、その薬を飲んだら死ぬかのように、解釈できるというのだ。

そこにいるウンとヒョンソンと話し合うフォン。

ヒョンソンは、ヨヌの父は高邁で名望高い人物であったから、まさか自分の娘を殺すようなことはしまいと言う。
フォン:「それを知っているからおかしいと言うのじゃ。そういえばおかしい点は一つ二つではない!健康な世子妃であった!そんな妃が突然死んだにもかかわらず、真相解明すらされず覆われてしまった。世子妃の死が単純な病死ではなかったとしたら。。。」

ヒョンソン:「ならば、前弘文館大提学ホ・ヨンジェは子供を殺した殺人者となります。」

フォンはヨヌの死の真相を明らかにしようと最後に飲んだ薬について調べようとするのだが、方法を探すことすら簡単ではない。。

一方ヨムはフォンの勧誘で地方に旅行に行くことになり、
ヨヌの死に自責の念を抱き生きてきたミナ姫にとって、夫と長期間離れて過ごすということは不安でたまらない。。。

フォンとユン・デヒョンを始めとする外戚たちとの、ヨムをめぐる駆け引きは、どちらも譲らず、
便殿を出てきたフォンは、世子妃が死んだ年の承政院日記を手に入れる、よい手を思いつく。
「ウンよ、、久々にちょっと遊んでみるか」
フォンは先日承政院が上書を上げなかったことを口実に、承政院で少し騒ぎを起こし、その隙にウンとヒョンソンが承政院日記を掠め取ることに成功した。
だが、承政院日記にも詳しい記録は残っておらず、これにフォンはヨヌの死に何か秘密が隠されていることを確信する。
フォン:「おかしなくらいに何も書かれておらぬ。8年前ヨヌが死んだ当時、承政院日記を見れば詳しい状況が分かると思ったのだが、ただ単純な病死とだけ書かれておる。。。だが、もう一度考えてみても余りにも突然すぎる発病ではなかったか?時期もまた、できすぎなほどに適切であった。むしろ后に選ばれる前に発病したならば、大提学の家門には何の害も及ばなかっただろうに。后として封じられた後ならば!!あれほどまで悲惨に追い出されることもなかったはずだ。なぜよりによってあの時だったのだ?なぜ?」

月を見張るスパイとして放った侍女から厄受け巫女がヨヌと似ているという話を聞いたポギョンは、皇太后殿に向かう途中
隠月閣ですすり泣きの幻聴を聞き、不吉な予感に足早に立ち去ろうとするが、
ちょうど皇太后に厄受け巫女を下げたいと願いを上げて出てきたノギョンと出くわす。
ポギョン:「そなたの神娘が泰殿に入った後から殿下がご健康になられたとか。。。ところで、その巫女が、、死んだホ氏の娘と似ているのか?」
ノギョン:「それをどうして聞かれますか?」
ポギョン:「女には目もくれなかった殿下があのように易くおそばを任されたというのもそうだし、
その娘とそんなに似ているのか?」
ノギョン:「私の目にはただの平凡な娘でございます。」
ポギョン:「私もいつかその娘に直に会い、その功を称えたいのだが、、いつごろなら、、」
ノギョン:「お顔に、、心配事が浮かんで見えます。いつから隠月閣に泣き声をお聞きになりましたか?ご心配なさらないでください。。私の神娘はじき、宮を去るでしょう。相室の日もまた早められるでしょう。すべてのことがお后様の思い通りになりますから、皇太后殿に別にお願いされなくてもよいでしょう。」
ポギョンは厄受け巫女が宮を去るという事実と、相室の日が早まるという言葉に安心する。

ヨヌはジャンシルから、安全に過ごしているから、荷物を持ってきてほしいという文を受け、ジャンシルの荷物をまとめてやる。
その際死ぬ前にフォンからもらった「太陽を抱く月」のかんざしを見つけるが、騒がしい音に急いで荷作りをする。

フォンは事件の短所を探そうとするが、内幕を知っていそうなものたちは誰ももうこの世におらず、確認する術がないのだが、、、
「明らかに先王も疑問を抱き、隠密に捜査をされているはずだ。承政院に残っていない秘密記録があるに違いない。だが、先王はもう崩御されたし、当時ヨヌの治療に当たった御医は先王崩御時薬を飲んで自害した。ヨヌに疑問の薬を飲ませた大提学もまた既に病気で世を去った。。。当時のことを知っていそうなものたちは全て死んでおる。生きている者は、、誰も、、
生きている唯一の者!!先王の最もそばでお仕えした、ジョン・サンソン内官。。
ウンよ。。」
フォンの命により雪だるまを作って持ってきたヒョンソンは、
またもフォンが自分を出し抜いて内密に外出されたことに気づき、渋い顔をする。。。

ジョン・サンソン内官の家を訪ねたフォンは、彼が自分を避けるため隠れていたことを知る。
いたずらに出て行って万が一にでも自決してはいけないので、こけおどしの言葉だけを残して帰る。
先王が真実を隠そうとしたことを確信したフォン。
どこかにあるはずの機務報告書の行方をどう捜すか、よじれたこの一件をどこからどう解けばよいか、山積みの問題に頭の痛くなるフォンは、少し風に当たろうとする。

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太陽を抱く月 あらすじ 第10話

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太陽を抱く月 あらすじ 第10話

第十回
「おもてを上げよ。命令である。おもてを上げよ。。。」
内心、ヨヌの苦労を心配していたフォンはヨヌの顔を注意深く見つめる。
厄受け巫女の存在が気がかりなポギョンは康寧殿に来て、中の様子をそっと伺うのだが、
ヨヌを見つめるフォンの哀切な目にショックを受ける。
ウンの制止で交泰殿に戻ったポギョンは自分にはただの一度も見せたことのない目を、卑しい巫女に向けられたという事実に恥辱を感じる。
「明らかに、、女を見るお顔であった。」
交泰殿で一人涙を流すポギョン。。。

フォンが官ヒョンソンを呼び、侍医を連れて来いと言う。
「どこか具合でも、、」と尋ねるヒョンソンに、具合が悪いのは自分ではなくあの娘だと答えるフォン。
言いにくそうに、「それはだめです、、」と言うヒョンソンに、人間呪符が元気でないと自分にも害が及ぶではないかと、自分のために侍医を呼べと強制するフォン。
入れ違いにお互いを見つめるフォンとヨヌ。。。
二人の切ない視線に、ヒョンソンはフォンの心がただならぬことを知る。

ウンは昨晩、ついにフォンに伝えることができなかったヨヌの文を持ってくる。
「厄受け巫女の身体調査の際出てきたものですが、王様に差し上げようとしたもののようでございます。破り捨てよと仰るなら持ち帰ります。」
だがフォンはそれに目を通し、卓越な文章力で巫女も民の一人だから無視しないでほしいというヨヌの嘆願を読み取る。
ヒョンソンもまた、月の文をよく読むのだが、、
「漢字を知る巫女も不思議ですが、、このような書体を駆使する巫女も不思議です、、、」
フォンはヒョンソンの言葉に、初めてヨヌからの文を受け取ったときのことを思い出す。
そんなフォンの顔を見ながら胸の痛いヒョンソンは、
おそるおそる、「あの娘は巫女です」と言葉を切り出す。
そして、見抜かれた自分の心を否定するフォンに、ヒョンソンは
「一生をお側で殿下だけにお仕えしてきた臣でございます。どうして竜顔に立ち込める気配を読めないわけがありましょうか。どうか、聖心を乱されませぬよう。」
死んだヨヌを巫女の中に探しているその心が痛々しいヒョンソンは、
夕べ中宮(ポギョン)が康寧殿に来た話をし、もう中宮の心を受け入れてほしいと請う。
ヒョンソンの言葉を聞き、交泰殿に向かうフォンの姿を皇太后が見て、
その話を聞いたフォンの母は一日も早く相室の日取りを決めようとする。
ポギョンは王が交泰殿に来られるという話を聞き、嬉しい心でフォンを迎えるのだが。。。
フォンはポギョンに「何を監視しようとしていたのだ」と言うのだった。
そして、ポギョンが何を見て、何を聞こうが自分の寝所には人間などいなかったと言う。。。
フォン:「一月後だったか、、、」
ポギョン:「何がでしょうか?」
フォン:「中宮と私の相室の日だ。内医院と観象監からは、その日までは互いに距離を置き心身を浄化させることに集中せよとの事だったが。。。」
ポギョン:「つまり、もう康寧殿には来るなと、そういう意味ですか?」
フォン:「分かるのだな。」
ポギョン:「一体何を隠そうとされるのですか?私の出入りを警戒するほどに殿下が隠そうとされるそれは果たして何でございますか? 恋心、、ですか?既に死んだ亡霊にも事足りず、今度は卑しい巫女などを心中に置かれるというのですか?」
このまま傍観するわけにはいかないポギョンは、至密で自分に仕える女官のうち使えそうな者を選び、
厄受け巫女の一挙手一投足を監視しろと命ずる。

一方月を探して町屋を彷徨うヤンミョンを、ジャンシルが見つけて追いかけ、突然抱きつく。
ジャンシル:「お兄ちゃん!?生きてたんだー」
ヤンミョン:「ちょ、、ちょっと待て、、見たところ、妓生(芸者)ではないようだが。。。」
ジャンシル:「妓生じゃなくて巫女~ 神秘の石、憶えてない?」
ヤンミョン:「あぁ まだおしめもとれてない頃全てを見通してたあの子?? わぁ おっきくなったなあ」
ジャンシル:「神母様が拾ってくださって、、今はほんとだよー」
ヤンミョン:「今、巫女と言ったか?星宿庁の巫女の中に、もしかして、月という巫女がおらぬか?」
ジャンシル:「知らない。。月なんて名前、初めて聞いた。。星宿庁にそんな名前ないよー。お兄ちゃん、縁があったらまた会おー」
ジャンシルは“月に関することを一度でも口にしたら、その日のうちに四肢を八つ裂きにされると思え”という神母ノギョンの言葉を思い出し、知らないと嘘をついて逃げるように立ち去り、
ヤンミョンは大きく失望する。

命の恩人に嘘をついたことが気に病まれるジャンシルは元気なくヨヌの横に寝そべるが、
ヨヌはまた仮面をかぶった者の夢を見る。
ソル:「お嬢様、、お嬢様、、どうなさいました?また同じ夢を見られたのですか?しばらく見られなかったのに、なぜまたそのような。。。」
ヨヌ:「その通りよ。。。」
ソル:「今回も、、顔は見れなかったのですか?」
ヨヌ:「うん。。今度こそは見たかったのに、ああ、、今度こそ、見れそうだったのに。。」
ソル:“お嬢様、仮面の中の顔がそんなにも気になりますか?毎夜、その方のおそばをお守りしているではありませんか。。。”
ソルは、それほどまでに恋慕する人をそばにしながらも夢の中で探そうとするヨヌのことがかわいそうなばかりだ。

その夜フォンは床に入らず、月を待っていた。
フォン:「文で私に一発食らわせたな。お前が私をどれほど恨んでいるか十分に分かった。」
ヨヌ:「恨みなどありません」
フォン:「口では違うとはいえ、お前の文章は明らかに、私を叱責しておった。私が見間違えたか?」
ヨヌ:「心からの諫言と些細な感情に流される恨みは厳然として違うものでございます。」
フォン:「恨みはないが、叱責は事実だ。。」
ヨヌ:「私はただ、道端のただの石ころにさえ存在の理由があるように、巫女である私もまた、殿下の民として与えられた任を果たしたいという思いを綴っただけでございます。」
フォン:「書き手の意図とは関係なく、読み手の偏見と主観が介入すると誤解が生じるものでございます。殿下がそのように感じられたなら、そのように感じられるだけの理由があるのではございませんか?」
フォン:「ほー。その言葉はつまり、私が偏見に流され行間を読み取ることもできず、政治もまたできていないという意味か?」
ヨヌ:「そういう意味ではなく。。。」
フォン:「かわいい、かわいいとかわいがってやったのに、とうとう度が過ぎたな。お前が今相手している者が誰なのか忘れたのか?私はこの国朝鮮の。。。」
自分の口から出てきたその台詞に、幼き頃のヨヌとの対話が思い出され、フォンはこの状況にとても混乱する。
息抜きに散歩に出てきたフォンは、月も呪符だからと同行させ、隠月閣に着くと、月を除く全ての者に下がっているよう命ずる。
フォンの後をついてきたヨヌは隠月閣での思い出が蘇り、言葉にならぬ悲しみに胸が張り裂けそうになる。
「もし、、ここに、、殿下の思い出と悲しみを埋められましたか?ここで涙を流される方が、、殿下ですか?」
「一体、、何を見たのだ?神気で見たのか!?」
「そうでございます。」
「では、お前の神気で再度当ててみよ。これから私が何をすると思う?今日官が私におかしなことを言ったよ。。お前はどう思う?私がただの巫女に過ぎぬお前を抱けると思うか?」
「どうされましたか?」
フォンは月をそばに寄せ周囲を見渡し、官と侍女たちが目をはなした瞬間、月を連れて逃げ出す。

二人だけになったフォンは、聞くまいと努力していたその問いを結局ぶつけてしまう。。
フォン:「一体お前の正体は何だ?」
ヨヌ:「巫女、月ではありませんか」
フォン:「いや、、お前は月ではない。」
ヨヌ:「では、何ですか?名もない巫女として生きてきた私に月と名づけてくださったのは殿下です。」
フォン:「私を本当に、、分からないのか?本当に私に会ったことはないのか?」
ヨヌ:「殿下は私に誰の面影を探していらっしゃいますか?私を通して誰を見ておられるのですか?ヨヌ、、というその方ですか? 
お側で殿下をお守りすることができるようお許しくださった理由が何ですか?私がその方と似ているためですか?ですが、臣はその方ではありません。」
フォン:「口を閉じよ!分もわきまえずに、私の隣におらせてやるとて、心まで与えたと思っているのか?お前はただの厄受け巫女にすぎぬ!この身の程知らずが、、私に、、お前ごときが、、私に、、、これ以上線を越えるようであれば許しはせぬぞ!」
ヨヌは殿下が自分を通して他の人を見ていることに心を痛め、
フォンはどうしても月の姿にヨヌが重なって見えることに耐えられずにいる。。。
フォンは今夜は一人で寝所に入ると月を冷たく追い出すが、ウンに月の帰るところをよく見ているよう命じ、
ヨヌは殿下の心に少しの余地も望むことのできぬ自分の立場があまりにやるせない。
帰ってきたヨヌはノギョンに話す。
「神母様、、私は一体何者ですか?親から捨てられ、道を彷徨う私に神気が感じられ神母様が拾われたと仰いましたよね。ここのところしばしばおかしなものが目に見えます。確かに、他の誰かの記憶を読んでいるようなのに、、あたかも私の記憶のように感覚が強く、、混乱します。。。」
「まだ神力をうまく扱えておらぬゆえ生じる錯覚だ」
「私が、、その記憶の主人であるわけはありませんよね。。いくら似ているといっても、その人になれるわけは、、ありませんよね。。」
ヨヌが殿下を思う心がここまで大きくなっていることにノギョンは不安を抱き、
その記憶の主人が自分であることが分からずに苦しむお嬢様がかわいそうなソルは涙を流すしかなかった。。。

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太陽を抱く月 あらすじ 第9話

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太陽を抱く月 あらすじ全話

太陽を抱く月 あらすじ 第9話

第九回
自分の寝所に入り込み、体に手まで当てている者に火のような怒りを見せるフォン。
フォン:「誰だ?身の程知らずにもここに入り込んだのはどこのどいつだ?申してみよ!お前は誰だ? 灯を持て!何をしている!部屋の灯りに火をともし、明るくせよ!」
明るくなった室内で、フォンは自分の寝所への侵入者が月であることを知り驚く。
フォンは、月(ヨヌ)を間者だと思い、誰によって送り込まれたのかと問いただすが、
ヨヌは、間者だなんて滅相もなく、自分はただの厄受け巫女だと答える。
そこへヨヌを送り込んだ張本人、ナ・デギル教授がやってきて、ヨヌを星宿庁所属の巫女で、王の健康の回復のため送り込まれただけ、人ではなくただのお守りだと思ってくださいと説明する。
フォンは人でもないものが自分の体に手を触れたのかと怒り、いつ首を切りつけられてもおかしくなかったこの状況をどう説明する気だと咎める。
その言葉に、ヨヌは玉体に手を触れた罪を認め謝罪し、それでもどうか自分に弁明する機会をくれと懇願する。
ヨヌはこの国を背負って立つ王の疲れや悩みを、足りない身ではあっても少しでも取り除いて差し上げたい、安らかな心で眠らせてあげたいという真実な思いからそのような行動にいたったと話すが、
それで自分の心の深いところに秘めた心は読めたのかと尋ねるフォンに、
ヨヌはフォンが寝言でつぶやく女性の名前が、フォンの苦痛と関係あるようだと話す。
月の顔や月の言葉に心の揺れるフォン。
“違う!この娘はヨヌではない!ヨヌならば、自分の名前を聞いても知らぬ振りをしているわけがないではないか。錯覚だ!誘惑されているのだ!振り、、切る、、のだ、、、!”
「その女を今すぐ、宮の外へ追い出せ!何をしている!聞こえないのか!」
「殿下、、、殿下、、、殿下、、、」
ナ・デギル教授はヨヌをすぐに密室に閉じ込めるよう命じ、辺境に追放するから、自分の命なしには水の一滴すら飲ませるなと言う。
密室に閉じ込められたヨヌは、再び息ができなくなる。。。
自分を温かく包んでくれたその手、自分を呼ぶ切ないまでの声に、心の揺れるフォンは、頭の中がぐちゃぐちゃになり、
一方、ただただ王を慰労して差し上げたかっただけなのに、自分が卑しい巫女であるがゆえにこのように誤解を受けることがあまりにも悲しく、悔しいヨヌ。

傷の治ったヤンミョンは、あの時の巫女を探すため参内し、観象監へやって来る。
頭の傷を見せながら観象監を追い詰めていくヤンミョンは、あの時の巫女はどこにいるのかと尋ねる。
厄受け巫女として寝所に入れたことを口外することのできない教授は、秘か事をもくろんだとして辺境に追放されたと嘘をつく。

王のいる康寧殿に向かう皇太后と出会うヤンミョン。
皇太后の足取りがなんだか急いで見えて、もしや王の身に何かあったのかと尋ねるヤンミョンに、
皇太后はそれを期待しているのかと聞き返し、最近邪な者たちが君子にたかっているらしいと話す。
皇太后は巧みな話術でヤンミョンに嫌味を言うが、
ヤンミョンはそれ以上の手腕で皇太后に嫌味を返す。
これまでどんな冷遇にもただじっと耐えていたヤンミョンが自分に真っ向から言い返すので、
年若いヤンミョンの態度に皇太后は不安感を大きくする。

前夜の騒動のため自分の元を尋ねてきた皇太后に、フォンは、自分は大丈夫だと言うのだが、
皇太后は「もっと康寧でなくてはなりません、そうすればヤンミョン君を王座に据えようという邪な者たちもこれ以上寄りつけないでしょう。」と言い、ヤンミョンと距離を置くようにと進言する。
先王のように、またも王座をめぐって兄弟間の絆を切ってしまおうとする皇太后。
フォンの心の悩みは深くなるばかりだ。

皇太后との一件で心が複雑になったヤンミョンは、出家した母の元を訪ねて来る。
美しい顔がもったいないほどに何の飾り気もなく過ごす母の姿に心を痛めるヤンミョン。
母ヒビンに、「もし、万が一、王に何か災いがあれば、母は大妃の座につかれるのか、、、」と言いかけるヤンミョンだが、
母に「そんなことを言ってはいけない、王の安位こそがヤンミョン君の安位であることを忘れてはならない」とたしなめられる。
「どうか、どのような風にもたわまないでください。揺さぶられないでください。その道だけが王の玉座を平安にし、ヤンミョン君が無事でいられる道でございます。」
「母上は輪廻を信じますか?私は心を空にしました。権力にも富貴栄華にも、何にも欲心はございません。ただ一人、、、生まれ変わりというものがあったなら、もう一度会いたい人がいるだけでございます。その人が私を分からないかもしれない、、今回もまた、私でなく他の者を選ぶかもしれない、、ひょっとするともう会っているにもかかわらずまたもや逃してしまうかと、それだけが心を悩ませております。」

一方フォンはウンに、ヤンミョンのことを悪く言う周辺の声に自分が負けてしまいそうで苦しい思いを吐き出す。今日ばかりは王という立場が苦痛にしか感じられないと言うフォン。。。
心配で心も体も重く感じられるこの瞬間、フォンは月(ヨヌ)の言葉がふと思い出され、
ウンに月が間者であるのか調べてくるよう言うフォンは、
払いのけようとしても自分でも知らぬうちに心が動いていることに恐れを感じる。

一方、恐れと苦痛の中で眠ってしまったヨヌは、夢の中で母を訪ねて行き
母もまた、夢で自分を訪ねて来たヨヌが「母上」と続けざまに呼んで消えてしまったことに心を痛める。
それを泣きながらヨムに訴える母。
そんな姿を見て心を重くするミナ姫。
ヨヌの帰ってくる時が満ちたためだろうか、
ヨヌは彼女を恋しく思う人々にも、また煙たがる人々にも夢で現れ、それぞれの夜は深まっていく。。。

次の日、皇太后から厄受け巫女の話を聞いた世子妃ポギョンは、
父に巫女を下げるようお願いしてほしいと話すが、父は「国母となる者が一介の巫女ごときに嫉妬するなど」と、そんな娘を叱責する。

自分に不吉な予言をしたアリの同僚であったノギョンが星宿庁に帰ってきたという事実が気に食わないユン・デヒョンは、皇太后の元を訪ねる。
久しぶりにやって来たデヒョンに、トップの座に上り詰める前は足繁く通っていたくせに、最近では全然顔を見せないと嫌味を言う皇太后。
そんな皇太后の態度に、デヒョンは“牙のない虎が、まだ自分が藪の主人だと思っておる。。。”
デヒョンは世子妃殺害事件に深く介入したノギョンを追い出してほしいと請うが、
皇太后は巫女クォン氏もまたウィソングン殺害事件に深く介入していると、これを拒絶する。

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